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■2002年7月9日 場所/国立競技場トラック内
「史上最大の格闘技ワールド・カップ Dynamite!
〜SUMMER NIGHT FEVER in 国立〜」
開催決定記者会見

 30度以上の炎天下の下、ビッグイベントの発表記者会見は試合会場である国立競技場のトラック内で行われた。
 電光掲示板には、いきなり「史上最大の10万人興行 あの桜庭和志がダイナマイト・カムバック!」とある。人が入っていない状態で国立競技場をフィールドから見渡す機会など、滅多にあるものではない。それにしてもやっぱり広い! さぞかし10万人も入ったら壮観だろう。古くは鶴藤長天キャンペーンの頃から、国立競技場での格闘技イベント開催が噂されていたが、ついにというか、本当に開催されることになったんだなと実感。しかもそのトリを我らが桜庭和志が飾るのである。これは本当に格闘技史上に残るビッグイベントになるのは確実である。

 司会者からの紹介を受け、「SPEED〜TK Remix」が国立に鳴り響く。背広姿の男たちが四人壇上へ。

 左からDSE森下社長、桜庭和志選手、K-1石井館長、スカパー渡辺常務。まずはこの大会の総合プロデューサーを務める石井館長がマイクを取った。石井館長の発言を抜粋する。

石井「しばらく山籠もりしてまして、こんなに髭が伸びてしまったんですけど。お気づきになられなかった方は笑っていただなくても結構です」
「プロレスあるいは格闘技界で、この国立競技場でイベントを開くことは、もちろん初めてなんですけど、民間企業に国立競技場がスタジアムを貸し出すのも初めて」
「今回の史上最大の格闘技イベントはPRIDEとK-1が全面協力して開催するイベントであります。(中略)名称なんですが、皆さん誤解されている方もいらっしゃる方もいるかもしれませんけど、今回のイベントは昨年行いましたINOKI BOM-BA-YEというイベントではございません。(中略)新しいイベント名といたしましてDynamite!という名前で行おうと考えています」
「今回のイベントのコンセプトはですね、昨年末のK-1vs猪木軍、あるいはK-1vsPRIDE軍とか、そういうような全面対抗戦ではありません。コンセプトはズバリ、他流試合です」
「ルールなんですが、すべての試合を年末のように総合ルールというふうには考えておりません。夢の他流試合を優先として、そのマッチメイクに合うルールを採用していこうと思ってます。ですからPRIDEルール、K-1ルール、いろいろなルールで試合をさせてですね、他流試合の醍醐味を光らせて、その選手の持つ特徴を最大限に活かしながら皆さんが見たい、そういう試合を実現させていきたいなと考えています」
「メインエベントでですね、右にいらっしゃるんですが、桜庭選手のですね復帰戦の第1戦としまして、桜庭和志vsミルコ・クロコップの一戦が決定いたしました。(中略)僕自身は未だに桜庭選手が世界最強だと信じております。(中略)総合格闘技の中ではですね、誰がミルコ選手の首を獲るのかと非常に話題になっておりますが、ぜひ桜庭選手に首を獲っていただきたいなと考えております」

 しばらく山籠もりしてただけあって、途中高田延彦選手のことを「タケダ選手」、ヴァンダレイ・シウバ選手のことを「シルバ選手」と言ったり、いきなり大会名を「ダイナミック!」と言ってみたりしていた石井館長(ダイナミックダイクマか?)。お疲れのようだが、大丈夫だろうか? 今回はTBS主催、DSE運営、K-1協力というINOKI BOM-BA-YEと同じ形態ながら、とりあえずは猪木抜きとし、石井館長が全面プロデュースとなるようだ。言い換えれば「ISHII BOM-BA-YE」ということか。
 なお、ルールは基本的には総合ルールにはなると思うが詳細は未定。ルールディレクターは『島田は見た!』でお馴染みの島田裕二氏が務める。主催はTBSだが、中継はスカパーが完全生中継(PPV)する。地上波放送は調整中だそうだ。

森下「この競技場そのものがですね、すごくステータスのある競技場ですし、(中略)ここに、真ん中にリングをたてるなんていうのは、この芝生を365日守っている方にとってはですね、本当に青天の霹靂じゃないかなと思うんですけども……」

 と、森下社長はらしい発言。続いて、スカパーの渡辺常務は「最低でも10万人を超える方に見て頂きたい」と強気の宣言だ。そして9カ月ぶりの復帰戦が、いきなり「プロレスラーハンター」のミルコに決まった桜庭選手がマイクを握った。

桜庭「どうも桜庭です。えーと、昔、お酒を飲んだときにですね、ふざけて子供の自転車に乗ってたら警察に”お前、それ盗んだろ?”と言われて、警察署に連れていかれたことがあったんですけども。相手が警察官ということで、この試合に勝って無実を証明したいと思います。よろしくお願いします」

 桜庭節炸裂! ミルコが警察官ということだけで、試合の意気込みとはまるで関係ない! さすがである。続いて行われて質疑応答でも桜庭節はさらにダイナマイト!

記者「ミルコ・クロコップの首を刈ってほしいというお言葉だったんですが、これに対して何かプレッシャーのようなものを感じていますか? また、何か新しい技とか作戦とか考えていたら教えてください」

桜庭「試合はまだまだなので、とくにそういうプレッシャーはあんまり感じてないですね。で、あとは新技でしたっけ? 新技はとくにないですけど、右ハイキックで倒せればいいかなと思っています」

 ミルコ、これを聞いたらまた怒りそうだ……。そのあと「できれば……」と言いかけておいて、言うのを止めてしまったのだが、周りから即されると……

桜庭「まだルールが決まってないとのことで、できれば打撃なしのルールがいいかなと思ったんですけど」

 スゴイ! やっぱりこの人はスゴイぞ。こうなったらぜひ勝ってくれ! しかも右ハイで!(それはウソ)
 また、東スポが報道した吉田秀彦選手に関しては、対戦相手と噂されているホイス・グレイシー共々、DSEから出場要請のアプローチはしているが、契約には至ってないとのこと。また、両者が対戦するとも決まってはいないそうだ。

 とにもかくにも、国立競技場で初めて格闘技のイベントを行うということ。そして、そのメインでプロレスハンターのミルコを相手に、桜庭選手が復帰戦を行うということは決定した。これは何が何でも見に行かなくてなるまい! ただし注意点を1つ。今日、会場に行っただけに倒れそうになるくらい暑かった。当日は夕方開始とはいえ、かなりの暑さが予想される。あのPRIDE.10を上回る暑さかもしれない。暑さ対策は万全にして行くべし!■