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A・ブッチャー初の自伝がついに発売!

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桜庭自伝『ぼく。』制作秘話

 あの摩訶不思議なイベント『WRESTLE-1』では、これまた謎のファンタジーファイター、SATA...yarnを相手に「これぞプロの仕事!」というものを見せてくれたアブドーラ・ザ・ブッチャー。
 ブッチャー選手といえば、今年でレスラー生活も45年目に突入し、67歳にしていまだ現役! 日本の常連外国人レスラーとして、数々の歴史を作ってきた人だ。ゴールデンタイムでプロレスが中継されていた時代に数々の衝撃的シーンを日本中に流し、そのインパクトのある名前とビジュアルで、恐らく「スタン・ハンセン」「ハルク・ホーガン」そして「ボブ・サップ」よりも知名度のある、日本一有名な外国人レスラーだろう。

 そのブッチャー選手が、ついに初めての自伝を発売することになった。現在多く発売されている他の外国人レスラーの自伝は、まず外国で発売されることが多いため、日本語版を読んでみるとイマイチ知りたかったことが書かれていなかったりする。ブッチャー選手の自伝は、英語版の自伝を翻訳したものではなく、まず日本で先行発売するために、日本のファンに向けて書いてもらっている。
 “天下の大ヒール”であるブッチャー選手は、これまで必要以上のことを語ることはなかった。ヒールは口で勝負するものじゃないという、プロ意識がそうしていたわけだが、馬場さんが亡くなり、師とも言えるシークも亡くなった。アメリカのプロレスはエンターテインメントに走り、愛する全日本プロレスも大きく変わってしまった。ここらで「プロフェッショナルとは何か」ということを書き記しておかなくては……ブッチャー選手がそう思った矢先、偶然にも私のところに制作依頼のオファーが舞い込んできた!

 今年1月にブッチャー選手に数日間密着し、コミュニケーションを取り、信頼感を得た上で徹底して日本のファンが何を知りたがっているのか、この本では何について書けばいいのかということを話し合った。
 私事だが、この本を制作している間に私生活で色々とあった。正直仕事どころではない状態だったのだが、ブッチャー選手から送られてくる原稿を読んでいると、その素晴らしさに「これはこの仕事に集中しなくては失礼だ! ここまで書いてくれるのか」と、本当にそう思った。そうなった以上、私生活のことは二の次にして、この本の制作に集中した。最終的には、十分自信を持ってオススメできる内容に仕上がったと思う。そういう意味では、私の人生においてもターニングポイントとなる珠玉の一冊だ。

 主な内容だが、実は未熟児として生まれた時の話から、プロレスと出会ってレスラーになるまでの経緯、額の傷ができたエピソード、馬場さんとの関係、テリーファンクの腕にフォークを突き刺した本当の理由、新日本プロレス移籍事件の真相、インディー団体の印象、一人息子についてなど。
 中でも興味深いのが、日本でも話題の「プロレスの裏側」についてと、PRIDEをはじめとする「総合格闘技」について、ブッチャー選手がどう思っているのか書かれている。さすがは45年のレスラー生活を誇るブッチャー選手だけに、独特のブッチャー論は一読の価値あり! “大物ヒールレスラー”の自伝としても、恐らく初物となるだけに、全プロレスファン必読だ!
 アブドーラ・ザ・ブッチャーの自伝は、その名も『ブッチャー 〜幸福な流血〜』。定価1470円(税込)で、東邦出版から絶賛発売中! 早くも売り切れ店が出てきたという話だが、最寄りの書店にない場合は書店で予約するか、Amazon.co.jpでの購入をオススメする。
 読まれた方はご意見・ご感想をぜひ寄せてほしいし、Amazon.co.jpにレビューを書いてほしい!

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