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桜庭自伝『ぼく。』制作秘話

 2000年4月に発売された、プロレスラー・桜庭和志の自伝『ぼく。』(桜庭和志/著・東邦出版)。私、佐瀬はこの本の企画、制作、構成、デザインなどを担当。このコーナーは私が『ぼく。』制作時にネット上で公開していた日記の中から、『ぼく。』について書かれている部分を抜粋し、一部修正したものです。ベストセラー『ぼく。』ができるまでの秘密がここにあります!

2000年1月14日

1月は10日が祝日だったため、1月中に本を出版するには搬入・印刷などの日数を逆算していくと、12日までに下版しなくてはならない。今月は2冊出す予定なので、かなりタイトな日程だったが、まぁ何とかその山も乗り越えた。
息つく間もなく、次回作の企画を考える。次は久しぶりのプロレスものを考えた。早速、ターザン山本師匠に連絡を取る。とりあえずGOサインが出たが、実現する可能性は五分五分とのこと。果たしてどうなるのやら。

2000年1月18日

今日は例のプロレス本の企画書を作る。ターザン師匠からも「早くやれ!」との連絡がきていたそうだ。

<追記>この時点では契約もしておらず、万が一に備えて桜庭選手の自伝を計画していることを公表していなかった。結局、本が完成するまで公表しなかったので、そのつもりで読んでください。

2000年1月30日

今日は例のプロレス本の取材も兼ねて、東京ドームに『PRIDE GP 2000』を観戦しに行った(自腹だが……)。『PRIDE』は約1年ぶりの観戦だったが、以前と比べてエンターテインメント的イベントとしてもだいぶ洗練された感じがする。舞台装置や演出も、ちょうど新日本プロレスとK−1のいい部分を取った感じ。ターザン師匠が去年から「PRIDEはブレイクするよぉ〜!」と言っていたが、確かにこれはかなりキテる。K−1に続いて、プロレス以上に商品価値のあるものになるかもしれない。ただ試合のほうは……(ところで何の取材したんだ?)

<追記>一応PRIDEでの桜庭人気と会場に来ているファン層のリサーチが目的でした。桜庭選手はこの日、ガイ・メッツァーと対戦。辛くも勝利したものの、試合内容はイマイチ。しかし高田選手がホイス・グレイシーに敗れたことで、桜庭選手によるリベンジが期待させるような雰囲気を感じ、桜庭選手をバックアップする意味でも制作を決意した。

2000年2月6日

例のプロレス本だが、企画書を送った団体側からOKの返事がきた! 近日中に某レスラーを取材する予定。久しぶりにライター業に正式復帰だ。

2000年2月21日

いよいよ明日、私の企画であるプロレス本の取材として、某レスラーに会う! レスラーを取材するのは何年ぶりだろうか。今回取材するレスラーは今、注目の選手だけに聞きたいことがいっぱいある。今日のうちに資料を読みあさって、聞きたいことをまとめなくては。

2000年2月22日

行ってきたぞ、レスラー取材! 今日は顔合わせと日程についての打ち合わせだけだったので、まだ名前を伏せておこう。ちゃんと契約が成立し、制作が始まった時点で誰なのかお知らせする。引っ越ししたての道場を訪ねたのだが、場所的にも設備的にもかなりイイ環境だった。驚いたのはリングがないこと! だだっ広いアマレス用マットが敷いてあって、思わずスパーリングしたくなった。ラッキーなことに、そのレスラー自身が単行本を制作することに結構意欲的で、「付録とか付けられないッスか?」とか「(本のスリップを手にとって)これを携帯のストラップにするとかダメッスか?」と、アイディアを出してくる出してくる(でも無理なことばっかり……)。う〜ん、とりあえず会って話した印象としては、「いや〜、イメージ通りレスラーらしくない人だなぁ」って感じ(分かる人には分かっちゃうなぁ)。続報を待て!

<追記>この一言がキッカケとなり、『ぼく。』には特製ステッカーが付き、2色刷り、低価格という自伝としては異例の作りになった。桜庭選手自身のアイディアが『ぼく。』にはかなり生かされています。

2000年2月28日

今日は例のプロレス本の件で、某プロレス専門誌の編集部を訪れ、編集長さんと打ち合わせ。ここの編集長さんは、今回フューチャーしたレスラーから「アノ人なら……」と推薦してもらった。この人なら意外な発言を引き出してくれたり、面白いエピソードを知っているかもしれない。やはり私としても自分の企画なので、面白くてイイ本にしたい。編集長さんと話してみた結果、もしかしたら本の作りや発売時期を変更したほうがいい気がしてきた。うーん、悩む……しかしこいつはイイ本になりそうだ。

<追記>このことはのちに『紙プロ』誌上で吉田豪氏が書いていたが、実は『ぼく。』の構成は、高田道場さんからご紹介いただき、最初『紙のプロレス』の山口日昇編集長に依頼した。桜庭選手のことを若手(Uインター)時代から取材している人は、山口さんを含めごく僅かしかいないとのこと。