過去のリポート

03年8月10日/PRIDE.GP 1st ROUND

03年6月8日/PRIDE.26

03年3月16日/PRIDE.25

02年12月31日/猪木祭り

02年11月24日/PRIDE.23

02年9月19日/PRIDE.22

02年8月28日/Dynamite!

02年6月23日/PRIDE.21

02年4月28日/PRIDE.20

02年2月24日/PRIDE.19

 こんなに活気あふれる東京ドームを見るのも久しぶりのような気がする。ドーム周辺には長蛇の列が出来、ドーム近くの山下書店では高田・UWF関連本が飛ぶように売れている。鈴木健(元Uインター取締役)さんの本をはじめ、ターザンさんのUWF本、そして『「高田延彦」のカタチ』と『帰ってきたぼく。』もお陰様で試合前に完売した!
 とにかく事前に聞いていた話では、今回の『PRIDE.23』は爆発的にチケットを売れていて、いわゆる関係者伝いで回ってくる招待券もほとんどないということ。この不況のご時世、しかもビッグマッチラッシュの日本格闘技界において、何とも珍しい話である。確かに「アイ・アム・プロレスラー」高田延彦の引退試合ともなれば、話題性・集客力ともに十分ではあるが、今回の大会においては、それに+αして、いわゆる「UWF」の集大成のような雰囲気があった。
 人によっては「前田(日明)こそがUWF」とか「Uは新日本プロレスとの対抗戦の時点で消滅した」という意見もあるだろう。しかし、新生UWF解散後にUの名前を継承し、「これぞ俺たちが理想とした最強のプロレス」という理念を持ち、真剣勝負(PRIDE)の世界へと挑戦していった高田、そして誰よりもUというものにこだわりを持つ男、田村(潔司)。この二人が闘い、その脇を安生、宮戸以下、桜庭、高山、金原、ヤマケンたちが固める。このシチュエーションこそ、Uの最後にふさわしい……多くのファンが「Uの最後を見届けよう」とチケットを買ったのではないだろうか。それだけUWFというのはプロレス界、格闘技界にとって一大センセーションであり、多くの影響を与えてきたということである。

 試合開始30分前の状況で、関係者入り口ではマスコミの人々が長蛇の列を作っている。一体何社くらい取材陣が来ているんだろうか? やっとのことで受付を済ませ会場に入ると、すでにドーム内は満員状態。う〜ん、すごい。しかもいきなり開会セレモニーから『トレーニング・モンタージュ』が流れ、高田総裁が登場するもんだから、いきなりお客が暖まった。

ヤマケンの高田への思いは『上京物語』にあり

 Uインター勢を代表して、まず登場したのが第2試合のヤマケンこと、山本喧一選手。ヤマケンの試合を見るのもずいぶんと久しぶり。Uインターが新日本と対抗戦をしている頃、よく仕事で会場に取材に行ったのだが、あの頃はゴールデンカップスだったり、新日ジュニアと結構いい試合をしていたな。
 何でも山本選手は、当初は出場するつもりはなかった(というのも、アメリカでUFC出場に向け修行に行くので)らしいが、高田総裁に柿を持って挨拶に行ったら、総裁に「お前も出ろ!」と言われたそうな。総裁に言われたら、どんな理由があろうとも出ないわけにはいかない。こうして山本選手のPRIDE初出場が決まったわけだが、結果的にはすごくよかったと思う。ランデルマンというUFCのスター選手に善戦したというのもあって、PRIDEという大舞台で日本のファンに「ヤマケン、ここに在り!」というのも見せられたと思う。
 試合後「高田さんには大阪から上京してきてから、ずっと面倒みてもらって……」と語っていたが、入場曲にシャ乱Qの『上京物語』を選んだのには、そういう理由があったのだろう。山本選手はまだ若い。若手の日本人バーリ・トゥーダーはまだまだ不足しているだけに、ぜひ海外で修行して強くなって帰ってきてほしい。

ヒョードル本領発揮! 強いぞ、リングス勢!

 横井選手、ヤマケン、ヒョードル、アローナ、ノゲイラ、金原選手、田村選手と、実はリングス祭り状態だったPRIDE.23だが、中でもヒョードルの強さにはビックリ! PRIDE初参戦のPRIDE.21ではシュルト相手にややおとなしめな闘い方だったが、この日は「PRIDE用の練習をしてきた」というだけあってブルパワー爆発!
 PRIDEで1、2を争うアグレッシブファイターのヒーリングがほとんど何もできないような状態だった。もう絶頂期のボブチャンチンを彷彿させる豪腕ぶりと、抜群のポジショニング取りでガンガン攻めていく。ヒーリングが思わず場外にエスケープ(イエローカード)するほど! さすがのテキサスの暴れ馬も、あれだけ顔面をボッコボコに殴られたら、恐怖心も生まれるだろう……。何とか1ラウンド終了までは持ちこたえたものの、インターバルの時に棄権。眼窩底骨折の疑いもあるとのことなので、賢明な判断と言っていいだろう。もうヒョードル圧勝!