さて、DSEプロデュースによるプロレス興行ハッスルシリーズの旗揚げ戦(?)『ハッスル1』が、新日本プロレスの東京ドーム興行と同日の2004年1月4日に行われたわけだが、まずこのPHOTOリポートをお送りする前に皆さんに謝っておかないといけない。
 私は開始時間を間違えていて、オープニングセレモニーと第1試合、第2試合に間に合わなかった。正直スマン! 辛うじて第2試合のゼブラーマンvs日高郁人の試合は、最後のフィニッシュシーンだけプレスルームのモニタで見ることができた。しかし写真に納めることができなかった。本当に申し訳ないです。
 しかもこの大会は、試合後の共同インタビューや選手からのコメントが一切なく、いわゆるバックステージの取材がない。リング上で起きていることと、モニタに映し出されたスキットだけ、つまり観客と見ているものがまったく同じ状態でリポートをお送りする。

 会場であるさいたまスーパーアリーナは、大晦日の『男祭り』同様に最大限解放バージョン(ただし、入場ゲート&ビジョンの後ろは解放せず)。新日本のドームと重なっていることと、大晦日興行から中3日ということもあって、客入りはやや寂しい感じ。さすがに中3日で、またたまアリに行くのは正直シンドイ……。
 『WRESTLE-1』(以下W-1)ではカード型パンフレットというユニークな試みをしていたが、今回は福袋型(?)パンフレットだった。写真を見てもらえれば分かるが、紙袋の中に昨年12月4日に行われた記者会見を再現した「飛び出す記者会見」と、蛇腹型の「2004年ハッスルカレンダー」、あと対戦カードの紙が入っていた。

 さてまずは第3試合だが、全日本プロレスのコジカズ(小島聡&カズ・ハヤシ)が登場。相手はソラール&ドスJrの大型ルチャ戦士だ。小島がダイビングエルボーを放つ際には効果音が鳴り、ビジョンには「いっちゃうぞ、ばかやろう!」の文字。これは、あのW-1で好評を得た(?)演出ではないか! そういえば選手名のコールも入場時に行い、選手がリングインするなりゴングが鳴るという進行具合もW-1と同じだった。
 W-1を彷彿させることがいいか悪いかは別として、カズコジはこういう華やかな舞台が似合うレスラーではある。ただ、このカードもせっかく全日からコジカズを参戦させた割りにとくにテーマがなく、ちょっと残念な部分である。

 続く第4試合には炎武連夢(大谷晋二郎&田中将人)が登場。相手はプレデター&ランデルマンなので、こちらは一度敗れているという点ではテーマはとりあえずある試合だ。
 ランデルマンが相変わらずドンキーコングジャンプで飛びながら入場してくる中、プレデターはチェーン片手に客席を徘徊。ただ昔のヒールレスラーのように客が怖がって逃げるというよりは、楽しんで逃げてる感じ。
 試合は連携技を駆使して炎武連夢が攻めていくが、ランデルマンのプロレスへの適応能力は相変わらず抜群だし、最後はキングコングバスター(キン肉バスター)でプレデターが田中をフォール。迫力もあったし、いい試合ではあった。

 試合と試合の合間には、小川とゴーバーの控室の様子を伝えるスキットがビジョンに映し出されるのだが、リポーターがOH砲にハッスルポーズを要求すると、小川に突き飛ばされるという、いささか古〜い感じのスキットが流された。

 第5試合ではジョー・サンが“音信不通”とのことで、急遽高田PRIDE統括本部長が刺客として、男祭りに参戦したジャイアント・シルバを送り込んだ。相手はUFOの藤井克久とZERO-ONEの佐藤耕平。この試合は“高田延彦指名試合”として行われた。
 シルバは2人を相手にしてもまったくひるむことなく、チョークスラムで次々と投げ捨て、あっさりフォールを(しかも片足で)奪った。

 第6試合は同じく高田延彦の指名試合として、高田軍からベイダーが送り込まれ、橋本真也と対戦。久しぶりに見るベイダーはひと回り大きくなり、動きもかなり重そうだった(こんな状態で武士道は大丈夫か?)。対する橋本も負傷している肩にテーピングをしていた。橋本vsベイダーといえば新日時代ぶっ壊し合うような壮絶な試合をしていたが、時が経ちこの一戦が“休憩前”という試合順になったのはいささか寂しい感じだ。
 それでも試合はベイダーのハンマーに橋本がローキックで対抗する展開となり、橋本の払い腰からの逆十字で追い込むシーンは新日時代を彷彿させた。しかし場外に落ちた橋本をベイダーが追う展開になり、最後の最後でベイダーの攻撃をかわした橋本が辛うじてリングイン。ここでカウント20が数えられ、橋本のリングアウト勝ちという完全に消化不良の結果には場内からブーイングが飛んだ。
 この試合を放送席の横で見ていた高田は試合後に席を立ったが、橋本はその高田に向かい「ベイダーなかなか強いじゃないですか。もう1回やらしてください!」と言うが、高田は相手にせず。その態度にカチンときたのか、橋本は「必ずあの人にタイツを履かせるからな!」と、改めて高田引っ張り出しを宣言した。

 ここで休憩に入り、リング上に謎の3人のディーバが入場。音楽が鳴ると、花道&客席で上着を脱ぎ捨てビキニ姿で踊り出すという、何ともWWEチック(ただしディーバの質が……)なショータイムが行われた。まぁ、いろんな意味でハッスルしてねってことだろう。
 続いて、再び控室からのスキット。またもやリポーターが小川の控室を訪ねると、今度は無言で小刻みに足踏みをしている小川。カメラが小川の足下を映すと、そこには『泣き虫』のカバーが踏みつけられていた。これには場内から笑いがこぼれた。
 なんと私がいた席(スタンドカメラスペース)の近くには、『泣き虫』の著者である金子達人氏がいたのだが、金子氏がこのシーンをどう見たのか気になるところだ。

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