ミーハー日記2003年


6月1日(sun)

 台風一過、ワイルドベリーの花がひっそりと咲いていた。葉っぱが繁茂していたから気付かなかった。二輪のうち一輪はもう花が散っていて、ちんまい緑の実が付いている。
 “幸運を呼ぶ”という触れこみに乗って買ったワイルドベリーだから、是非とも幸せになりたいものです(笑)

 リトルアーティストが開花し始めた。花屋さんで売られていた時に付いていた花よりも濃い、深紅のビロードのような花弁が揃っている。花弁の外側と内側の色が違うのだ。本来一重タイプだけど、花弁は詰まった感じで半八重咲きになりそうだ。気候や日照条件、土質、肥料、手入れ、あらゆる環境によって、同じ花株でもその都度色々な花が咲くのが薔薇の醍醐味らしい(ウソ)


6月2日(mon)

 リトルアーティストが咲いた。

 筒井康隆氏の『魚籃観音記』を読み始める。朝刊の広告に、しり先生のイラスト付きで出ていたので、およ?と思い買ってきました。カバー装丁は祖父江慎氏です。ハードカバーと違って、文庫本で作れるのって表紙と帯だけですがこれも装丁の技量、個性が必要となるんですねぃ。
 タイトルの『魚籃観音記』は艶本の定石に則りつつ、キャラ設定がとにかく稀有壮大なので、非常におおらかな雰囲気です。言葉と知識の泉は豊富この上なし。江戸時代だと、絵入りの読み本になるわけですが、絵を描くのは誰が良かろう?エロくって、賢くなれます。


6月3日(tue)

 『OINARI』の公式サイトが出来たので見に行った。花組のサイト内にあるのですねぃ。浅草の裏通りにあるおんぼろ劇場、青薔薇座が舞台となるそうです。…青薔薇?おお、青薔薇とな?
 今書いている(というか、もう殆ど書き終わっているのですが、最後をどうしようかと考えあぐねている)小説のテーマが、青薔薇なので、この“青薔薇”の文字を見た時はドキドキしてしまいました(笑)

 リトルアーティストが次々と咲く。


6月6日(fri)

 歯の工事。

 小泉吉宏著『ブッタとシッタカブッタ』の新シリーズ『ブタのいどころ』を買った。
 シッタカブッタが歯科医院で歯の治療をしている場面のお話があって、“いだいっ!!”と悲鳴をあげると、先生が“痛いところにさわらないと痛いところは治せませんからね〜”と言って、シッタカブッタも納得する。心も身体も痛いと感じる部分や原因に直接触れなければ治せないんですね。
 また、“がまんできないような痛みがあったら言ってください”と先生に言われ、削られ始めるのですが、シッタカブッタは痛いとは感じるけれど、言うべきか、それともまだ我慢すべきかで悩みながら治療が続くと、先生に“よくがまんできますね”と言われる。心も身体も痛みに対する感じ方、我慢強さは人それぞれなんですね。
 わたしの通っている歯医者さんは診療台が二台あって、いつも必ず他の人と並んで工事されるのですが、“ひはいへふっ”と叫ぶのはわたしばかりです。工事の内容が違うからかもしれませんが、きっと我慢強い人ばかりなのでしょう。少し痛いけれどまあ我慢出来るかな〜なんて感じでいて、後になってものすごい取り返しのつかないようなひどい痛みに襲われるのが怖いってだけなんですがね。


6月7日(sat)

 今まで見たことのない(もちろん会った事もない)タイプの、すんごくカッコイイ男の人を好きになる夢を見た。

 花が咲く朝と、雪が降る朝は自然と目が覚めますな。
 昨日からほころび始めていたマリアカラスが咲いた。もっと蕾が膨らんでからだと思っていましたが。
 園芸関係ネットでは外側の花弁が内側の花弁を半分程包む感じの“オープンカップ”というタイプと紹介されていますが、外側の花弁は反り返る剣弁タイプで、中程の花弁が内側の花弁をふんわりと抱えている半剣弁オープンカップといった風情。一輪の花を大きく咲かせるための摘蕾(間引き)をしていないので、大きさは十センチ弱、香りも強香と書かれているがそれほど強くはないです。

 最大15センチ位になるということで、旧古河庭園のマリアカラスもとても大きくてえげつないくらいの存在感でしたが、うちのはハンディサイズでいい感じだと思います(親バカ)。
 長男長女の写真は下の子よりも圧倒的に多いという例にもれず写真を撮りまくる。

 ゼリア新薬の懸賞、プル☆ツヤ☆HAPPYキャンペーンに応募して、フェアリーモモのぬいぐるみが当った。グレイトフルデッドの熊ちゃんサイズです。テディみたいに頭と手足が可動すればいいのですが。


6月9日(mon)

 マリアカラス太郎の隣にマリアカラス次郎が咲き始めたので、太郎を切って花瓶に生ける。一輪になるとやはり大きい。満開になるとほとんど全ての花弁が剣弁になるようで、ドーム型にクリンクリンしている感じが昔の水泳帽っぽい。
 次郎は内側の蕾が長めで、剣弁高芯咲きタイプ。同じ木の花でも個性があるらしい。


6月11日(wed)

 マリアカラス次郎を切って太郎と一緒に生ける。ワイルドベリーが咲く。

 北村一輝くんが出ているというので二話目から『大奥』を見る。お局瀧山(浅野)一派による新御台所篤子(菅野)いじめの陰険さに、これは女しか書けない脚本だなと思った。見ていてうんざりする。『奥女中たち』なんて甘いですね。
 北村くんは29歳で在職して34歳で病死したという将軍、徳川家定役です。顔色の悪いメイクだけど、ちょっと太って貫禄がついたかな…三白眼が怖い、青髭公的残忍キャラかと思いきや、篤子を好きになろう、好かれようと努力している姿なんぞもあって好印象です。

 『OINARI』の優先予約DM葉書が届く。花組濃度と料金の兼合いで検討中。

 夜、マリアカラスの鉢を玄関にしまったら、雨が降ってきた。


6月13日(fri)

 あまりの暑さにマリアカラス三郎以下六郎まで全部咲いてしまった。
 マリアカラス太郎がポロポロ散る。

 犬猫用のペットグラスはセキセイインコも大好きです。受け皿に水を注すと、葉先から水滴が溢れるのがフレッシュ。麦の特色?


6月14日(sat)

 映画『O』を見る。原作の『オセロー』に忠実。

 マリアカラス三郎以下、六郎まで全部切って花瓶に生ける。

 薔薇切りてやや静心取り戻す   あしゅけ


6月16日(mon)

 養老孟司先生著『バカの壁』(新潮新書)の新聞広告を見て読みたくなった。売れてるからとかじゃなく。
 人には必ず分からない、理解できない壁のようなものがあり、歳をとるに従って大概はその限界が分かってくるけれど、若いうちは可能性があるためそれが自覚出来ない。自分に都合の悪いことは特に理解出来ないのだ。そのため、いくら話し合ったとて理解し合えない場合もあるということを気付かせてくれるという内容の本です。
 時間をかけて話し合えば意見の食い違いの障壁は必ず乗り越えられるのではないかしら?という考え方はやはり甘いのだろうか。

 歯の工事。痛いの手前です。
 帰りに本屋で『バカの壁』を捜しましたがありませんでした。ちっ

 モヤモヤと痛いので帰って寝る。


6月17日(tue)

 梅雨は嫌ね。

 視聴率で『武蔵』(NHK)を抜いた『大奥』(CX)。だからって高レベルの戦いってわけではないのが辛い。


6月18日(wed)

 生けてあったマリアカラスがばはりばはりと束で散り、全て散ってしまった。

 コンビニで軽い副作用の薬が売られる法案が決まり、ベッカム夫妻が来日した。


6月20日(fri)

 暑さに負けて、しまってあった夏物を出す。でもすぐ着られない。ちゃんと洗ってしまったのに匂うんだよねー。自分の匂いなんだろうけどさ(>_<)

 『ぐるナイ』のオカムーお見合い企画を見る。お見合いだから自己アピールや相手に対する要望を述べるは必要ですが、“あなたは僕と付き合ってくれたら何をしてくれるんですか?”とメリットを要求するのは愛じゃないなあと思うな。
 カッコイイからとか、お金を持っているからとか、健康だからとか、お料理が上手いからとか、第一好いてくれるから好きになってもいいか〜というのは打算だよな。て考えると、結婚て愛とは別次元なんかのう。


6月22日(sun)

 『バカの壁』を買った。一次方程式や定冠詞・不定冠詞、イデアなども出てきて難しいですが、なるほどなーと思う。
 人間は自分の脳味噌の中に入ってきたものしか理解出来ないのだな。入ってきた情報×現実味の重さや興味という係数=外に向けて起こす行動となる。この係数が限りなく0に近かったり、反対に無限大だと問題が起こる。


6月23日(mon)

 さくらんぼが来た。佐藤錦が来た。おいしいなぁ。


6月24日(tue)

 役者の名古屋章さんが亡くなられた。ドラマではおなじみの名優さんで、生で観たのは去年二月の『憎いあんちくしょう』が最初で最後でした。

 トウモロコシを貰った。甘いぞ。


6月25日(wed)

 どしゃ降り一過。午後の紫外線強し。

 『バカの壁』はなかなか読み進めません。難しいんだもん。養老先生はかなりの文句屋さんです。

 林海象監督のサスペンスドラマ『タイムリミット』を見る。北村くんが出てるから。
 主演ははめられた鍵師水沢(竹野内豊)とそれを護送する堅物刑事加山(緒方拳)の二人なのですが、かつて水沢をはめ、現在ホテルに人質を取って時限爆弾を仕掛けた犯人、実は元爆弾処理班だった原田芳雄の手下という感じのかっちょいい危険人物です。五分刈り坊主です。トゥキン(トゥルトゥルスキン)でも良かったかも。似合いそうだし。
 去年の
行定勲監督・脚本のドラマ『タスクフォース』よりも人間臭い作りのドラマです。その分独り言を呟きながら、ハンティングを楽しむように主役の二人を追い詰めていく北村くんには“何がそうさせているの?”という不気味さがあります。最後の方は『地獄の黙示録』風顔迷彩なんかがやりすぎだと思った。
 ストーリーはツッコミ所が多くてなんだかなーでした。あれこれ盛り込み過ぎて結局家族愛かよっ!という感じ。


6月26日(thu)

 『バカの壁』をようやっと読み終えました。
 “真実(真理)は一つ”と説く一元論、原理主義は、不確実な世の中に生きる者にとって、とても魅力的だし強力ではある。しかし他者によって与えられた、たった一個の真理によって、この世の全てを己で理解・解釈しようなんて無理としか言えない。そのお気楽さに身を委ねた時に人は思考を停止してしまう。脳も身体と同じで使わないとどんどん鈍る。“まず疑え”とまでは言わないが、どんなに素晴らしいことに巡り合っても、どんなに最悪の事態に陥っても、また特別に何事も無く平穏に日々が過ぎようとも、“まず考えなければいかん”。常日頃から。
 雑誌『ビックリハウス』で糸井重里氏が担当していたコーナー『ヘンタイよい子新聞』の信条が、“本当に○○なものとは何か考えろ”というものでした。本当の○○を一つに決め付けるのが目的ではなく、それをその時その時、あれこれと考えるということが大切なのだということでした。
 人は変わるものです。言い方を換えれば、まず生育・成長し、そして次第に老化、衰退していく。当然なことですが、この一生のスパンの中で、同一の人間の容姿や意識はどんどん変わっていきます。長い時間をかけてゆっくり変わることもあれば、一瞬で変わってしまうこともあります。ものすごく変わる場合もあれば、あまり変わらない場合もあります。その変化は全て外界からのあらゆる刺激によって起きるものです。自分が自分という意識を持ちつつ、外界の刺激を受けてどう変わっていくか、それは自分の脳と身体にかかっているので、やはり考えることは大事ですね。自分の脳にも身体にも確実に限界があると自覚しつつ。

 『TVチャンピオン』で、“バラ王”日本一を決めていた。薔薇っていいよね。色んな種類があるから。自分で新しい品種も作れるというし。
 マリアカラスの花が終わって、今はリトルアーティストとゼブラがチラホラ。大きなのが居ないと、やはりちぃと寂しいな。


6月27日(fri)

 花組通信が届いた。クロネコメールになっていた。
 加納さんが映画『踊る大捜査線』に出演するそうだ。

 夕刊の映画広告を見たら、オカムーも『踊る〜』に出るらしい。

 夕刊情報、C型肝炎のウィルスに感染した人がアルコールを多量に摂取すると、特殊なたんぱく質が活性化し、肝炎ウイルスの複製を促し、結果肝炎の進行を促すだけでなく、発病後には治療を難しくするという研究発表がアメリカ国立保健研究所の実験結果として発表したそうだ。

 国会議員らの度を越した非常識言動が続けざまに報道される。辞職する人もいればふんぞり返ってるのもいる。オヤジギャグやその場の盛り上がりでついというこの行状は、本人に悪気は無かったとか、魔が差してとかで済まされるものなのだろうか?今までは済まされてきていたのだろうな。そういう社会だったんだ。
 明らかに犯罪行為を助長するようなことをパネルディスカッションのような公衆の面前で、さも冗談交じりにほざくというのは、被害者に対しての共感とまではいかないが、同情心も関心も持っていないからだろう。一時のバッシングによる社会的制裁で、うわべ上は反省の態度を示すのだろうが、当人や身内が被害者とならなければ、実感がこもらない。それが現実なのだな。ダメだよ。デリカシーが無いとか以前の問題じゃん。どうにかしないと。


6月29日(sun)

 夜中に映画『忠臣蔵外伝四谷怪談』を見る。めちゃくちゃ上出来。深作作品て、バイオレンスが前面、否全面に押し出されているイメージがあって、好きになり切れないのだが、この『忠臣蔵外伝〜』はバランスが良いので好きだー。音楽の使い方も、余所からの持って来方が花組の『いろは四谷怪談』のビートルズやスタンダードの使い方同様いい味を出しているのよね。


6月30日(mon)

 歯の工事。型取り。

 マリアカラスとヒマラヤンにハダニが付いて、葉の色が薄くなってしまったので、ホームセンターで殺虫剤を探す。澱粉の成分でハダニを固めてしまうという、地球に優しいが真綿で首を絞めるようなやっつけ方の薬を買う。あとワイルドベリーの甘さにつられて茶色い蟻がたかってくるので、誘引殺虫ゼリーを買う。
 苗売り場で、トケイソウの苗が売られていた。西洋ではキリスト受難のイメージを持つ花だそうだ。実はいわゆるパッションフルーツと言われている、喉飴などに使われている。スタンダードなのと真っ白なのと葉や花が大きいサイズの3種類。南米が原産だそうですが、鉄線の変り種っぽい感じで、和風のお庭や軒下にも似合います。スタンダードのは背後の葦簾につるが既にがっちり絡まっていて、もう剥がせなさそうだ。葦簾ごと買うしかないな。一つ欲しかったのだが値段が付いてなくてやめ。植えるとしたらどこがいいかな〜

 本屋で阿刀田高氏の『楽しい古事記』を買う。
 スーパーのお肉売り場で馬刺が売られていた。珍しいので買う。

 家に帰って、ハダニの薬を希釈し散布。
 歯がもや〜んと痛んできたので横になって『楽しい古事記』をヤマトタケルの章まで読む。阿刀田先生って軟派(笑)研究書然としていない所が良いです。

 夕食で馬刺を食べる。さっぱりしてて美味しい。


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