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vol.2
『プロパガンダ・デイドリーム』あらすじ
売れないルポライター、山室修司(加納)の元に、自分の家庭のことを取材して欲しいという女、絵美(旗島)がやってくる。
彼女の兄弟が、三角関係のもつれで、相手の女性とその夫を殺害したが、父親の奥平正和(麿)は“自分が謝ってしまったら、息子が親の従属物になってしまう。”という理由で、マスコミを通じた、世間へ向けての謝罪を頑なに拒んでいる。
長女の恵子(生方)は縁談が流れてしまい、母親(筒井)はノイローゼになり、一家は崩壊寸前という深刻な状態。
絵美は小説『デイドリーム』を書いた。芙蓉様という教祖が心に傷を負った者たちを集め、癒した後、“己の世間に戦いを挑め”と啓示するという物語で、この小説を出版し、有名になるために、山室の力を借りたいという。
絵美の小説に不思議な共感を得た山室は、マスコミに通じている、後輩の記者・広瀬(大倉)に相談する。
広瀬の学生時代の友人三崎千夏(乾)は、バラエティ・ニュース番組『ザ・ニュースワイド』のキャスターで、山室の話を聞き、奥平一家に興味を持ち、番組で取り上げることを提案するが、視聴率重視のためなら、でっち上げの内容でも構わないとしている中野プロデューサー(大高)は首を縦に振らない。
広瀬は友人の寺田(高橋)と、『武装戦線無意味派』、またの名を『もう一つの日本委員会』という地下組織を結成し、世間やマスコミに向けて、テロ活動を行っている。絵美の小説を読んで売り込みに協力を申し出るが、方法が見つからないまま役に立てない。
そんな中で、絵美の母が自殺する。取材に押しかけたマスコミを追い返す正和。その怒る様子を編集し、まったく違う内容にして中野とアシスタント・プロデューサーの沢田は放送してしまう。二人の考え方に納得できない三崎。奥平一家は散り散りになってしまう。
番組で取り上げられたことを機会に、絵美は中野に取り入ろうとする。中野も自分の番組だけで絵美を独占取材するため、ホテルにかくまうが、絵美の狂言で中野はレイプ未遂の罪を着せられてしまう。
中野の妻は彼の元を去り、永年の愛人、女優の生田(筒井)もマスコミでの力を失った中野を見限ってしまう。
一気に時の人となった絵美は、山室を父親に会わせ、取材に応じるように頼むが、正和は自分のことは語りたくないと相変わらずの態度。
しかし奥平家にはテレビ番組で正和を見て、家族の犯罪など、マスコミによって傷つけられた人や、マスコミのあり方に疑問を持った三崎らが集まり、崩壊した家に新しい共同生活が始まる。
取材の仕事が遅々として進まない山室のところに、中野の担当弁護士がやってくる。弁護士の口から、山室とその家族の過去が語られる。
山室の父親は警察官だったが、猥褻行為が元で辞職した。内密に処理されるはずが、その事件を大々的に放映したのが中野だった。山室自身も記者を辞めざるを得なかった。その時の恨みを晴らすために、山室が絵美を利用して、中野を陥れたのではないかと弁護士に詰問される。
絵美への信頼が揺らぎ、困惑する山室は、訪れた絵美を拒絶し、追い返す。
正和は新たな共同生活者たちとピクニックに出かける。父親を説得するために、絵美の姿も見える。
ナイフを持った中野が絵美を襲い、それを庇った正和が刺される。そして父にすがる絵美を、共感者を装って奥平家に入り、制裁を加えようと機を狙っていた男が刺す。
正和は一命を取りとめるが、絵美はそのまま死んでしまう。
数日後、山室の元に、絵美からの新しい小説が届けられて…


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