ふたおもてスワンレイク
双面諏訪湖

かんそう

 『本朝廿四孝』と、『白鳥の湖』の異種格闘技、やはり力技の舞台だった。

 『本朝廿四孝』はテレビ中継で“奥庭(狐火)”を見たことがあって、八重垣姫と許婚武田勝頼とのミラクルラブストーリーという感じがした。
 しかし、“十種香”や、更にそれ以前のあらすじを読むと、お偉いさんたちの大義名分に、理不尽にも踏み躙(にじ)られる、名の無い人たちの悲劇という感じがした。

 『白鳥の湖』は子供の頃アニメで見た。悪い魔法使いに昼間だけ白鳥にされるお姫様たち云々というのが、バレエのそれと同じというのを知ったのは、大分後になる。
 これも王子に永遠の愛を誓わせないと魔法が解けないとか、命懸けの愛が魔法に勝つとか、甘ったるいヒロイックな物語だなあと思ったものだ。

 本物の勝頼と、八重垣姫の恋物語は確かに華やかだし、お姫様は魔法使いを倒した王子様と幸せになるのがお約束だけど、ヒーロー、ヒロインにはもう物足りなさを感じてしまう。

 本名すら無い“盲の勝頼”、家老が栄華を図ろうと自分の子を当主の子とすりかえてしまう。しかしそのために背負う不運。その恋人濡衣だって、“もしかしたら玉の輿…”と期待してなかったとは言わせない。それが贋の勝頼だったと知ったとき、どんな気持ちだろうかなんて、考えたらきりが無い。しかも恋人の死後、そっくりな男と一緒にお仕事しなきゃならない。とってもドラマチック!
 

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