安全入浴法

安全入浴法

    温泉地で脳卒中心筋梗塞などの血栓症の発生が多いのは
    事実です。
    また、入浴中の死亡事故は大きな社会問題となっています。
    私達は温泉地での脳卒中や心筋梗塞を研究し、以下のことを
    つきとめました。
    
      1、強行日程での旅行脱水(体内の水分が奪われていく)
        を助長する。
                           Stroke 18:813-813, 1987

      2、高温浴により、血小板(血液の中にある細胞で、血液を
        固まらせる働きをする)は活性化し、
線溶機能(血管内に
        発生した血栓を溶かしていく
作用)は低下していき、
        
血栓(血管の中で血の固まりができること)が発生しやすい
        状態になる。
                      Am J Hematol  56:244-247, 1997
                      Int J Hypertherm  12:31-36, 1996

      3、入浴により利尿物質(尿産生を引き起こすホルモン)が分泌
        され尿量が増えて、脱水傾向になる。
                    Life Sciences  69:1017-1021, 2001

      4、脱水状態では血液粘度が高まり(血液がドロドロになり)、
        血栓ができやすくなる。
                          日老医誌 24:23-29, 1997

      5、出浴後は水圧の影響がとれて血液が下半身にもどるため、
        一時的に脳から血液が出て行き
脳虚血状態となり、血栓
        ができやすくなる。
                       日温気物医誌 60:61-68, 1997

      6、高温浴では脳内麻薬(エンドルフィン)が分泌され、
        恍惚感のため限度を超えて入浴したくなる。
                    Life Sciences  51:1877-1880, 1992

      7、早朝は血圧が上昇し、脈拍が増加し、血液粘度が急上昇
        して、もっとも血栓症が起きやすい時間帯です。
                        Stroke  22:1326-1327, 1991

       

      8、飲酒は脱水を助長し、就寝前の飲水は早朝の血液粘度の
        上昇を予防する。
                      日温気物医誌 53:137-140, 1990

      9、若い人でも入浴中の死亡事故があります。これは飲酒など
        による溺水が原因です。

      

      10、軽い脳卒中や心臓発作でも浴槽内では溺死につながり
        ます。
                    NHK総合 Close Up現代 1999.1.13

      11、更衣室と浴槽の温度差が大きいと、血圧や脈拍の変動が
        激しく、脳卒中や心臓発作の危険性が増大します。
                    NHK総合 Close Up現代 2002.2.19

 

安全に入浴するために、これらのことに注意して温泉を楽しみましょう。

そこで、
         《安全入浴法》

        1 家族に知らせる、一人で入らない
        2 浴槽の蓋を活用し、事故防止を図る
        3 更衣室と浴室の温度管理
        4 入浴前後に水分補給
        5 42度以上の湯には入らない
        6 水位は胸まで
        7 朝の入浴は避ける
        8 飲酒後は入浴しない

          (温泉療法医研修会テキスト 久保田一雄 より)

    を提唱しています。

              

 

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