美人の湯

誰が言い始めたかは知りませんが、日本三美人の湯と伝えられている温泉があります。

群馬県 川中温泉 石膏泉 pH 8.4
和歌山県 龍神温泉 重曹泉 pH 7.8
島根県 湯の川温泉 石膏泉 pH 8.4

 いずれも知名度は高くはありませんし、観光客や湯治客で賑わっているわけでもありません。日本の温泉のほとんどは酸性泉ですが、三美人の湯はアルカリ泉です。温度も適度で刺激の強いイオンも含まれていないようです。このあたりに美人の湯の秘密があるのかもしれません。
 私達の研究ではこれらの泉質が、皮膚の角化を促進したり、保湿つまり潤いをもたせたり、皮脂を洗い落としたり、また皮膚の上で洗浄作用のある物質?に変わっていき、皮膚の汚れをおとしているらしいことがわかってきました。

 つまり、美人の湯というよりは美肌の湯といったほうが正しいと思います。「美人の湯」に顔を漬けていても、決してクレオパトラにはなれません。誤解しないようにーーー。
 なお、全ての温泉について言えることですが、わずか2−3日泉浴しただけで効果がでてくることはありません、念のため。

川中温泉(群馬県)

  

龍神温泉(和歌山県)

湯の川温泉(島根県)

 

まだまだ研究途上ですが、美肌効果の原因は次のように考えられています。

1、抗菌作用
  マンガンイオンとヨウ素イオンの共存により強い殺菌作用がみられます。

2、角化作用
  カルシウムイオンとメタケイ酸ナトリウムの共同作業で皮膚の
  角質膜の形成を促進します。

3、清浄作用
  アルカリ塩類により皮脂が乳化され除去されていきます。

4、保湿作用
  重曹泉や芒硝泉では皮膚の水分含有量が増えてきます。

5、柔軟化作用
  炭酸水素ナトリウムなどでは皮膚が柔らかくしなやかになります。

6、被覆作用
  溶存物質が皮膚を覆って、物理的刺激や化学的刺激から皮膚を保護
  します。

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