要旨10

要旨10

Effects of Hyperthermal Stress on the Ultrastructure of Platelets with Preference to the Localization of Platelet Peroxidase and Fibrinogen in Vivo 

 「高温負荷が生体の血小板形態、特にペルオキシダーゼやフィブリノーゲンの局在に及ぼす効果」

American Journal of Hematology  56:244-7, 1997

 健康成人8例が3分間、47ºCの熱湯に座位で頚部まで浸かった。入浴前、入浴開始から15, 180分の時点で静脈血液中の血小板の電子顕微鏡所見の観察、細胞化学染色によるペルオキシダーゼの半定量、免疫金標識によるフィブリノーゲンの半定量を行なった。

 血小板の形態変化は入浴開始から15分後で約2倍に増加し、180分後には入浴前値に近付いていった。血小板内のペルオキシダーゼ、フィブリノーゲンは入浴開始から15分後に減少し、180分後にはさらに減少した。

(ペルオキシダーゼはアラキドン酸を合成して血小板の凝集を引き起こし、フィブリノーゲンは血小板どうしの粘着を起こす。このようにペルオキシダーゼもフィブリノーゲンも血小板活性化にともなって消費され減少していく。)

 熱湯入浴により血小板には形態変化がみられ、それに伴い血小板内の貯蔵物質(ペルオキシダーゼ、フィブリノーゲン)が失われていった。これは温熱負荷により血小板が活性化されたことを示唆している。

        
      高温浴後の血小板は偽足や空胞が増加し活性化されている

   注意:この要旨は医学論文をあまり読んだことのない方のために、詳細を
     かなり省略して内容をわかりやすくまとめたものです。正確な内容
     を知りたい方は上記文献の原文をご一読下さるようお願いします。

        

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