要旨13

要旨13

草津温泉における急性心筋梗塞及び脳梗塞発症の検討

日本老年医学会雑誌 34:23-9, 1997 

 日本有数の温泉リゾート草津町にある群馬大学医学部附属病院草津分院に救急入院した急性心筋梗塞31例と脳梗塞40例について発症と温泉浴の関連を検討した。

       

 心筋梗塞は温泉浴開始後1時間以内の発症が多かった。脳梗塞は温泉浴開始後3時間以上の発症が最も多く、ついで1時間以内が多かった。時間帯別にみると、脳梗塞は明け方の4-6時と夕方16-18時に多く、心筋梗塞は早朝未明に多かった。心筋梗塞や脳梗塞を発症した症例のほとんどが複数の危険因子(高血圧、高脂血症、高尿酸血症、糖尿病、喫煙、狭心症、脳梗塞の既往、心筋梗塞の既往、など)を持っていた。

 温泉浴による血圧、心拍数、血液粘度、線溶活性(血の固まりを溶かす機能)、血小板機能(血液を凝集させる機能)などの一過性の変化が原因で脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすくなると考えられる。また温泉浴による翌早朝の血液粘度の急上昇(血液がドロドロになり)や夜間血圧低下の関与も考えられる。

      

   注意:この要旨は医学論文をあまり読んだことのない方のために、詳細を
     かなり省略して内容をわかりやすくまとめたものです。正確な内容
     を知りたい方は上記文献の原文をご一読下さるようお願いします。

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