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2002.02.10作成
2006.01.30更新

PM6100にはMO or ZIPどっちが快適?

iomega Zip 250 SCSI Black

Zip 250MB BLACK.購入して直ぐさま分解しサフェーサー下塗りした上で黒塗装.

FUJITSU MCE3130SS

以前はMCF3064SS, MCE3023SSを内蔵使用.各ドライブ性能比較は過去記事参照.

iomega Zip 250 SCSIの仕様

FUJITSU MCE3130SSの仕様

ディスク容量 250MB, 100MB
平均シーク時間 29ms.
最大データ転送速度 R., W. 2.4MB/秒{250MB)
R.:1.7MB秒, W:0.2MB/秒(100MB)
回転数 2,941 rpm
外形寸法 W139×H42×D190mm
重量 約450g

ディスク容量 1.3GB, 640, 540, 230, 128MB
平均シーク時間 23ms.
最大データ転送速度 最大値3.46-5.92MB/s
実行値( R.2.63-4.50MB/s, W. 0.88-1.50MB/s )
回転数 4,558 rpm
外形寸法 W101×H25×D150mm
重量 約470g

1. ZIPって何?

 Zipとは米Iomega(アイオメガ)社が1994年11月に発表した3.5インチのリムーバブルの記憶装置.Zipディスクは富士写真フイルムが開発した「ATOMM(超薄層塗布型メタル媒体)技術」を採用している.Zip ディスクは、アイオメガ社から発売されている Zip ディスクドライブで読み書き可能な100MBと250MBの容量を持つリムーバブル磁気ディスク.
 接続インターフェイスには、SCSI, USB, Pararell, FireWireの4 種類が用意されているがPowerMac 6100へ接続可能なのはSCSI接続のみ.

高速書き込み転送速度
 Zip 250MB SCSIモデルのデータ転送速度は読み書き共に2.4MB/sと全Zipモデル中最速である.一方でSCSI,100MBモデルは最大転送速度1.4MB、USB, Zipは0.9MBさらにFireWire, Zip250MBが1.4MB/sなので、2002年現在市販されているZipドライブ中でPM6100に接続できる最も高速なドライブはSCSI250MBモデルになる.

1. MOって何?

 MOとはMagneto-Optical Diskの略でフロッピーディスクと同じ大きさ、厚さは5mmとそんなに変わらないのに 128MB, 230MB, 540MB/640MB, 1.3GBの大容量.
 MOは光磁気効果という原理を利用してデータの書き込みと読み出しをする.書き込みには磁力と光を、読み出しには光を利用している.MOドライブには、SCSI、USB、FireWireの3 種類のインターフェースが用意されているがPowerMac 6100へ接続可能なのはZIP同様SCSI接続のみ.

高速読み取り転送速度
 最新の2.3GB, MCJ3230SS等MOドライブは8.38MB/sの高転送速度.しかしメーカー公表値には注意が必要である.特に書き込み速度におけるMO最大転送レートはキャッシュ有効時の値のため常時転送速度ではない.またPM6100はSCSI-1規格のため 5.0MB/s以上の転送速度はオーバースペックになる.MOはデータ読み取り速度に関しては待ち時間が少なく、HDDとほとんどかわらない使用感である.

2. Zipの信頼性

Zipディスクは防塵シャッターの付いたホコリの入りにくいカートリッジに入っている.またドライブは、Bemoulli と呼ばれる高速なフロッピーディスクタイプの製品で、高速回転によりディスク面を湾曲させ、ヘッドを無接触に保つ技術が使われている. Zip は、その技術を生かされ開発されたドライブである.

2. MOの信頼性

記録再生用の光ピックアップはディスクと非接触で動作をして、しかもMOはホコリの入りにくいカートリッジに入っている.MOの 記録膜は厚いポリカーボネートの基板の中にあり、ディスク表面のほこりや 傷はレーザー光が集光される過程でほとんど影響を与えない.また強力なエラー訂正機能を持つので、重要なデーターを守っている.

3. その他

「死のクリック現象」
 初期の100MB版ドライブでの、Zipディスクをセットした瞬間、”カン、カン”と金属部分を小型のハンマーではたくような音がした後に、Zipへのアクセスができなくなってしまう現象.この問題でディスクが損傷するのは、ディスクメディア上に塗布された金属粉と、読み出し装置に蓄積された潤滑油が原因であるという.
 250MB,750MBドライブになってからは、この現象の報告は無い.

「パスワードデータプロテクト」
 メディアに対してソフトウェアでプロテクトをかけることができる.ソフトによりライトプロテクト、リード・ライトプロテクトの選択が可能.

「Zipが壊れた」
 ドライブ破損は稀であるがデータ破損は初期の100MB版ではしばしあった.壊れたZipディスクをiomegaにてデータ検証復旧サービスをしてくれる.2度程(100MB)送った経験があるが迅速丁寧な対応だが残念ながら復旧は不可能だった.

「Zipが認識しない」
 PCではMacフォーマットされているZipを入れた場合、当然ながら認識されない.その場合の回避方法は下記4.記事を参照.MacではPC、Macフォーマットどちらでも認識可能である.またPM6100では使用不可能であるが750MB, ZipにおいてもMOのような540MB越え問題はなく、PCフォーマットされていれば、PC-Mac間にて認識・データのやり取りが出来る.

参考データ(2006.01.30追記)
「Zip 750MB FireWireのデータ転送速度」
 PM6100では使用不可能だが参考データ.メーカー公表値約7MB/sであるが実測値は6.0-6.3MB/sである.詳細データはCube G4 周辺機器項目を参照願いたい.

3. その他

「540MB越えMOの読み書き」
 PCにて540MB以上のDOSフォーマットされたMOはMacでは読めない.つまり640MB,1.3GBなどのDOSフォーマットMOディスクを読むためには読み込みソフトを使用する必要がある(ディスクフォーマッタ&ドライバソフト).
 一般にはDMCP (フリーウェア,640MBのみ)、DOS Mounter (市販) などが使われる.
 当然ながらMacフォーマットされた640MB,1.3GBディスクはMacにて問題なく読み込み可能である.

「オーバーライト形式(OW)で書き込んだMO」
OWはデータを書き込みながら古いデータを消去する形式.OW形式で書き込んだMOはOW非対応ディスクでの読み込みは基本的に不可能である.書き込み速度の違いは過去記事参照

「MOが壊れた」
 データ破損は稀であるがドライブ破損はしばしある.メーカーに修理を依頼すると技術料含め高額な修理代金が取られる場合がある.破損部品の購入等は無理である.修理顛末記については別記事参照してほしい.
 230MBと640MBメディアを頻繁に相互出し入れしているとまれにMacがハングアップすることがある.これは128/ 230/ 540MBのディスクは(512バイト/セクター)640MBのディスクは(2048バイト/セクター)のセクターサイズの異なるディスクを混在して使用しているためである.この場合一度コンピュータを再起動する.基本的にはセクターサイズの同じMOを使うことで問題回避出来る.

「MOが認識しない」
 PCではMOメディアが認識されなくなる場合がある.これはWindows OSにてメディアを認識する際に使用しているメディアの管理情報が読み出せなくなっているためである.この場合の修復ツールとしてMedia Restorationを使って修復することが出来る.

4. Macフォーマットのメディアを読む (共通項目)

 MacのディスクフォーマットはHFSとHFS+であるが、Windowsでも読めるようにするソフトがある.Macユーザとのやり取りが多いような環境なら持っていると便利である. 一般的にはHFV Explorer (フリーウェア)、TransMac (シェアウェア)、MacDrive (市販)、MacOpener (市販)、MAC Mounter (市販) 等を使って読み込むことが出来る.

 MacOpenerなどではIDEのHDDも読めるが、リソースフォーク部分は切り捨てで全く読めない.HDD上のドライバを書き換えるようで、Macに戻す時はドライバの入れ直しが必要である.HFV Explorerは、View/Optionsでフォントを日本語フォント (MSゴシック等) 、キャラクタセットをSJISに設定する.HFS+フォーマットには未対応である.

5. Mac-PC間でデータ交換を頻繁にする場合(共通項目)

 (1)MO, Zip共にPC側でフォーマットをする.
 (2)MOでやり取りする場合230MBメディアを使う.
 (3)ファイル圧縮する場合、lzh形式かzip形式にする.
 (4)ダイナフォント(DFPゴシック)など両OS共通フォント使用によりレイアウト保持できる.

(1)ではPCフォーマットであればMac側でPCexchengeが機能してデータ読みとり可能となる. 
(2)はMOの540MB越え問題のため、出来るだけ230MBまたは540MBメディアを使用する.Zipの場合100, 250, 750MBともにPCフォーマットされていればMac側で問題なく認識する. 
(3) MacではStuffIt形式、Windowsではlzh形式、zip形式が一般的. また自動解凍形式はOSを越えると解凍できない可能性が高いので使わないようにする.さらにMacからPCへ渡すときには、圧縮時にMacBinaryのチェックをはずして圧縮する.
(4)基本的に共通フォントを使用すればレイアウトが大きく崩れることはない.MacのMS-Officeには「MSゴシック」と「MS明朝」があるのでMS-Officeを使う限りこのフォントでも問題なし.また互換性のない機種依存文字の使用は厳禁である.

書き込み速度測定結果

測定は書き込み速度、BHA B'sBenchとATTO ExpressPro-Tools共に同一環境.
・CPU : Newer330MHz/BackSide-Cache220MHz
・Drive : Fujitsu MCE3130SS and ZIP 250 SCSI
・Disk : SONY製640MB (OW対応), 富士フイルム製250MB
・HD : IBM DTLA-305030 (30.5GB) + CHB35INT2
・Disk Cache : 4352KB
・Video : Apple純正4MB-HPVカード
・RAM : 136MB
・OS : MacOS 8.6
・Formatter : B's Crew4.1.2

使用ドライブデータサイズ

2MB

23MB

115MB

230MB

ZIP 250 SCSI
250MB Disk

実測 6秒

実測 27秒

実測 1分40秒

実測 3分23秒

MCE3130SS
640MB MO O.W. Disk

実測 4秒

実測 29秒

実測 2分01秒

実測 4分01秒

*測定は書き込みデータを各ディスクへドラック完了からコピーウィンドーが閉じるまでの時間を計測

ATTO ExpressPro-Tools Ver. 2.7結果
(Data size 0-8MB を選択計測)

iomega ZIP 250 SCSI

実測値:Read 2.3MB/s, Write 2.3MB/s

メーカー公表値:Read 2.4MB/s,
        Write 2.4MB/s

Fujitsu MCE3130SS

実測値:Read 3.2MB/s, Write 1.8MB/s

メーカー公表値:Read 2.6-4.5MB/s,
        Write 0.9-1.5MB/s

 以上より読み込み速度はMOがZIPを圧倒して3.2MB/sの速度を計測していますが、書き込み速度ではZIPの方がMOを上回っています.ただしMOキャッシュが有効な2MB領域ではMO書き込み速度がZIPを上回る結果がでました.

主観的結論:

小さなデータを頻繁に保存する環境ではZip、比較的大きなデータを時々保存する環境ではMO.

 信頼性においては一頃取り沙汰されたZip100MBの問題等も250MB以降は聞かなくなりましたし、私自身使用していて250,750MBデータ破損等経験しなくなりました.私個人では基本的にはMOを使用しており、海外からの友人からデータを送ってもらうときにはZipを使っています.
 PM6100に接続して使うことを考えての本記事ですが、個人的には将来的に両ディスク共にDVD-RAM等に置き換わられ消え去る運命に有るような気がします.



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