<駅弁の楽しみ>


☆駅弁の思い出

 列車で旅行したときの楽しみの一つは駅弁を食べることだと言う人を何人か知っています。でも、新幹線や特急車両では窓は開かないし、停車時間が少ないのでなかなか駅売りを買うことが出来ないとぼやきます。車内販売では情緒がないし、売り切れていたりして思ったものが買えないと言うのです。みなさんはいかがでしょうか。誰でも、車内で食べた駅弁に思い出の一つや二つあるのではないでしょうか。


☆駅弁とは?

 駅弁は、明治18年に宇都宮駅(現在、東北本線)で売られたのが最初だと言われています。当時は、竹の皮に包んだにぎりめし2個にタクワンを添えただけのものだったそうですが。その後、横川駅、高崎駅(現在、信越本線)などに広がり、種類も豊富になっていきました。駅に列車が停車すると、窓を開けて「駅弁一つ」と怒鳴ると、首から大きな箱を下げた売り子が駆けていく、なんて光景がどこの駅でもみられたものです。しかし、最近は駅弁売りの姿もめっきり少なくなり、「べんとう〜、べんとう〜」と言う売り子の声も聞けなくなってしまいました。また、駅弁の値段も上がって、1,000 円は当たり前、 2,000円、 3,000円する豪華なものまで販売されています。これでは、気軽に買って食べると言う感じではありません。駅前のコンビニで弁当を買って、列車に乗ったほうがよいと言う人がいるかもしれません。しかし、地方の駅に行くとアイデアを凝らした独特のものがあって、値段も安く、駅弁売りの姿に何とも言えない旅愁を感じることができるのではないでしょうか。


めはり寿しの包み紙 飛騨の栗こわいの包み紙 峠の釜めしの包み紙

☆駅弁三題

 私は、汽車旅が好きで、日本中の線路を乗り回り、その途中で色々な駅弁を食べましたその中から特に印象に残った駅弁を3つ紹介しましょう。

 その1は、“めはり寿し”です紀勢本線の新宮駅で売っていて、ゴマ入りのにぎりめしを高菜の葉でくるんだとてもシンプルなものです。値段も 600円と手頃ですし、食べると高菜の葉とにぎりめしがマッチしてなんともいえないなつかしい味をかもしだしています。

 その2は、“栗こわい”です。高山本線の飛騨金山駅の弁当で、もち米に栗を混ぜて蒸した飯に季節にあわせた山菜を付けたもので 820円です。強飯(こわいい)がなまって呼ばれるようになったものでこの地方で客をもてなす最高のものです。

 その3は、“峠の釜めし”です。信越本線の横川駅で売られている、名物駅弁の一つで、益子焼の容器に、とり肉、しいたけ、栗、杏などが入った釜飯でつけものが付いて 800円です。蓋をとったときの香ばしさと、ふっくらとした味わいは忘れがたいものです。全国で最も売れている駅弁の一つですが、北陸新幹線の開通とともに、横川駅〜軽井沢駅の線路が廃止され、名物の駅弁売りもなくなるのではないかと、心配していました。しかし、ホームで買うのは難しくなりましたが、新幹線あさまの車内で販売されるようになりホッとしています。

 その他、全国には特色のあるものが多数ありますから、夏休みにでも、“青春18きっぷ”を使って、普通列車で駅弁を食べ歩くというのも面白いのではないでしょうか。


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