離島めぐり(1) <粟島を訪ねて---新潟県>
1997.9.7-8


*1997年9月7日(日)  新潟→村上→瀬波温泉→粟島

・新潟から村上へ

 昼に新潟での仕事を終え、新潟駅前の小嶋屋で昼食をとってから、13:17発白新線豊栄行ワンマンカーに乗る。最近では、JRでもワンマンカーが多くなっている。この列車は2両編成だったが、運転手も業務が増えてたいへんだ。窓の外は田園地帯が広がっているが、ずっと雨が降り続いていて、天気は悪い。いったん、終点の豊栄駅に下車し、記念に駅のスタンプを押してから、そのまま待合い室で次の列車を待つ。天気が良ければしばらくその辺を散策するところだが、この雨では………。20分ほど待って、13:58発の村上行普通列車に乗り込む。こちらは、2両編成のワンマンカーを2つつないだ4両編成でやってきて、ちゃんと車掌もいた。再び雨の田園地帯を走って、14:47には村上駅に到着した。

・瀬波温泉「龍泉」で一風呂浴びる

 岩船港16:30発の高速船に乗るまでにはまだ時間がある。さりとて、この雨中を市内散策という気にはなれない。そこで、近くにある瀬波温泉で入浴することにした。たしか、立派な日帰り入浴施設があるはずだが………。駅前から、タクシーに乗り込んで聞くと、「龍泉」という入浴施設があるとのことで、さっそくそこに向かってもらう。ものの数分、タクシー代970円という距離で玄関に着いたが、後で無料の送迎バスがあることを知った。なかなか立派な新しい施設で、入浴料800円也を払って中にはいると、ここは瀬波温泉の湯元で源泉97度とのこと。浴場に入ってびっくり!この露天風呂はすごい。大きな庭園の中に岩風呂がいくつもあり、泉源は大きな滝となって流れ落ちている。それが全部温泉だ。湯量が豊富で、かつ、温度が高くなければできるものではない。雨が降っているのが気になったが、全部の湯船につかって、のんびりと入浴を楽しんだ。雨中の興といった感じか。

★瀬波温泉「龍泉」に入浴する。<入浴料 800円>

「龍泉」の玄関 「龍泉」の露天風呂




源泉名 瀬波温泉(ラピス1号)
湧出地 新潟県村上市瀬波温泉
湧出量
知覚 無色透明
泉質 ナトリウム-塩化物泉
泉温分類 97℃(高温泉)
pH値
液性分類 アルカリ性
溶存物質総量
浸透圧分類 低張性

*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 
きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病







瀬波温泉「龍泉」のデータ
入浴料金 大人840円、小人420円
営業時間 日帰り入浴/午前9時〜午後10時 年中無休
住所、電話 〒958-0037 新潟県村上市瀬波温泉2丁目2-25 TEL(0254)52-5251
交通 JR羽越本線村上駅下車岩船行きバス10分瀬波温泉下車or車10分(送迎バス有り)
瀬波温泉の公式ホームページへ
粟島汽船の高速船「いわゆり」

・いよいよ粟島へ

 湯から上がって、フロントからタクシーを呼んでもらい、岩船港の粟島汽船乗り場へと向かう。そこには小さな待合室があり、数人の客が待っていて、地元の言葉で話していた。そこへ、1人の若い女性が入ってきた。日曜日に島外へ出かけ、島へ戻る帰りなのだろうか?年寄りが目立つ待合室の中で、ちょっと気になった。高速船「いわゆり」(3,690円)は定刻通り、16:30に出向し、粟島へと向かった。私は、景色を見ようと一番前に席をとったので、波でかなりバウンドした。しかし、酔うこともなく、55分で粟島浦港へと入ってきた。昔は週数便しかなく、2時間以上かかったと聞いたが、ずいぶん便利になったものだ。

・民宿弥三郎へ落ち着く

 岸壁には宿の女将が迎えに来てくれていたが、民宿は歩いて2,3分の近さの小ぎれいな建物だった。もうシーズンも終わりとのことで、ほかに客もいない様子で、2階の港が見える、大きめの部屋に通された。すぐ、入浴したが、浴室もきれいで、ちょうどよい湯加減の一番風呂に入って、上がってきて、まもなく部屋での夕食となった。さすがに漁港の前だけあって、真鯛、かます、ひらまさ、めかぶ、さざえなど海の幸が並び、気分良く酒も3本飲んで、後はテレビを見ながら寝てしまった。外は雨が降り続いている。

☆弥三郎(民宿)に泊まる。<1泊2食付 6,500円(込込)>

弥三郎(民宿)のデータ
標準料金 1泊2食付 6,500円〜(込込)
住所、電話 〒992-13 新潟県岩船郡粟島浦村4 TEL(0254)55-2450
交通 粟島汽船内浦港下船徒歩3分
特徴 釣り船を所有していて、新鮮な魚介類が味わえる
弥三郎(民宿)の夕食 弥三郎(民宿)の朝食

粟島周辺のすばらしい海岸美

*1997年9月8日(月) 帰路に着く。 粟島→岩舟→自宅

野馬公園の野馬像
朝の漁業協同組合

・朝の散歩で港から海岸へ

 朝5時半に起床したが、外は依然として雨、まず旅日記を書いてから、6時過ぎに雨の中を散歩に出かけることにする。宿を出るときには雨は小休止状態になっていたが、念のため傘を1本借りることにする。港には、漁船が着いていて、漁業協同組合の建物の中で上がったばかりの魚の計測が行われていた。大部分が“ひらまさ”だったが、中には7sもある“シイラ”や“真鯛”、“かつお”なども混じっていた。それをはかりにのせて、箱に詰め、氷を入れて、冷凍庫に保管するのだ。しばらく、その作業に見入り、何枚か写真におさめた。こういう作業風景はなかなか絵になるのだ。そこを出て、しばらく海岸線を歩いていくと、野馬公園というのがあった。その中に大きな、馬の銅像がある。何かと思って近づいてみると、解説がしてあり、明治末まで50〜60頭の野馬が生息していたとのこと。最後の1頭が昭和7年に亡くなったと書かれていた。こんな狭い島の中で野生馬がどうやって生息していたのだろうか?とても興味を覚えた。さらに歩くと、海水浴場となっていて砂浜がある。そこを降りて、波打ち際を歩くと、水鳥が渚でたわむれている。カメラのファインダーをのぞいたままでしばら く追いかけてみたが、どんどん逃げていき、最後は飛び立ってしまった。なんだか、こちらが遊ばれているような気分だった。われにかえるともう6時45分を過ぎている。そろそろ宿に戻らなければと、そこから引き返していった。7時から朝食にすると言っていたので………。

 宿に帰って、すぐに階下の広間で朝食となった。朝から、タコの刺身が付いている。さすがに海辺だ。ゆっくりと食事をしてから部屋に戻り、再び旅日記をつけて、9時前に宿を出て、9:00発の島一周の観光船に乗ることにした。
粟島周遊観光船「シーバード」

・観光船「シーバード」で島を一周

 小さな観光船待合室には、客は誰もいなくて、係りの人が退屈そうにしている。パンフレットには“1人でも運行します”と書かれていたが、なんだか申し訳ない気がした。それでも定刻通りに船に乗り込んで、動き出したが、シーズンの終わりの月曜日では他に客もなく、私1人デッキで海を眺めることになった。しかし、粟島の自然はすばらしい、島の南端、八幡鼻のあたりは絶壁となって海に落ち込んでいる。船はそこを大きく回り込んで島の反対側の集落、釜谷の岸壁に着いて、小休止となった。しばし、防波堤の上を歩いてみたが、海はとてもきれいで、手つかずの自然が残っている。10分ほどで再び船が動き出したが、西側の海岸線の方が見所が多い。立島、切石ヶ鼻、仏崎、八ッ鉢鼻と景勝地が続く、海の青さと共に、つくりもののないそのままの自然がすばらしい。北端の島崎を回って、内浦港に戻る1時間10分の周遊だったが、粟島の海岸美を満喫した。

・レンターサイクルでへとへとに

 下船後、今度は陸から海を眺めてみようと、レンターサイクルを借りることにしたが、この貸し出し場所が役場なのが面白い。窓口で、案内を請うたが、昨日からの雨で道は悪いとのこと。「舗装されていない所もあり、坂の上り下りが激しいので充分気をつけて下さい。」と忠告を受けた。まず、島の北端の鳥崎を目指したが、10分も走らない内に急勾配の上り坂となり、押して上がらなければならなくなった。しかも、途中からは未舗装の砂利道で自転車にとっては、はなはだよろしくない。それでも、なんとか鳥崎まではたどりついたが、汗だくで、そこから先へ行く気力をなくしてしまった。しかたがないので、北端からの眺めをカメラにおさめ、来た道を引き返すことにした。結局、1時間ほどで役場に自転車を戻すことになり、11:30発の高速船で島を離れることと相成った。
一直線に島を離れる高速船「あすか」

・高速船「あすか」で島を離れる

 高速船は一直線に島を離れていく、その島影がどんどん遠ざかっていく姿がとてもきれいで、いつまでもそれを眺めていた。船中で東京理科大の学生といっしょになったが、彼も島影を追っている。聞くと、まだ夏休み中で、昨日ふらりと島にやってきて泊まることになったという。きっぷも「青春18きっぷ」で普通列車を乗り継ぎながら旅をしているとのこと。なんだか、自分の学生時代を見るようで、とても親しみがわいた。それで、下船後も話をしながらバス停まで連れ添ったが、バスの来るまでは、まだ1時間ほどあった。彼は、岩舟町の駅まで歩くというので、そこで別れたが、なんだかうらやましい気がした。

 私は、バス停前の食堂で昼食をとることにし、カツ丼で腹をふくらませたが、それでもまだバスまで時間があるので、少し歩いてみることにした。ところが、しばらく歩いて町をはずれたところに岩舟神社を発見し、これは参拝しなければと時間がかかり、結局バスではなしにタクシーを呼んで村上駅に行くことになってしまった。村上駅で1時間ほど待って、14:48発特急いなほ10号に乗り、新潟駅で上越新幹線に乗り継いで帰宅した。

粟島浦村の公式ホームページへ

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