*自然を訪ねる旅(4) <峠めぐり>


☆峠の眺望

 江戸時代の旅人は急な坂道を登ってきて、視界が開ける峠で一息つきました。そこには峠の茶屋があり、四方を見渡しながら、旅の疲れを癒したものです。現代でも、ドライブインなどがあって眺望の素晴らしさを感じさせるところが多いと思います。はるかに下界を見下ろしていると、気分爽快!心に刻まれる旅の思い出になるのでは....?


☆峠について

 日本列島は山また山の地帯が多く、必然的にそこを通る道は峠を越えていくことになります。昔から峠は難所で、無事に越えられることを願って、神が祭られたりしていました。また、分水嶺ともなり、境界ともなってひとつの区切りとなっていました。したがって、争いの場となり、古戦場となっているところもいくつかあります。関所がおかれ、通行が制限された時代もあります。眺望のよさだけでなく、信仰や歴史を感じさせるのも峠なのです。


☆私の好きな峠五題

私の好きな峠の地図

 日本全国を旅した中で、各地の峠を越えました。その中から、私の好きな峠を5つ紹介します。

 その1は、日勝峠(北海道 1,106m)です。原生林の残る日高山脈を越え、眼下に広がる十勝平野の雄大さは内地ではみられないものです。農場がどこまでも、どこまでも続いています。感激します!

日勝峠下のドライブインからの十勝平野の眺望

 その2は、発荷峠(秋田県 631m)です。秋田県の大湯温泉側から曲がりくねった山道を登ってきて、峠から見る十和田湖は緑のなかに紺碧の湖水をたたえ、その美しさは例えようもありません。湖におりる道はヘアピンカーブの連続です。

発荷峠展望台からの十和田湖の眺望

 その3は、兵越峠(長野県・静岡県 1,180m)です。中央構造線に沿って走る秋葉街道の秘境遠山郷から静岡県に抜ける県境にあり、昔、武田信玄が遠州を攻める時に越えたので名がついたとか。それに由来した峠の国盗り綱引合戦がいまも行われています。

兵越峠(長野県・静岡県)の茶屋と国盗り綱引合戦の幟

 その4は、野麦峠(長野県・岐阜県 1,672m)です。昔、飛騨から信濃へ製糸女工が徒歩で越えてきた峠で、『ああ野麦峠』のタイトルで映画・ルポルタージュとしても知られています。峠からの乗鞍岳の眺望がすばらしいのです。

野麦峠のお助け小屋 野麦峠(長野県・岐阜県)から乗鞍岳を望む

 その5は、碓氷峠(長野県・群馬県 1,180m)です。中山道の峠で県境に熊野神社があり、その前にちょうど県境にまたがって建っていた茶屋「しげの屋」で食べた名物ちから餅の味は忘れられません。そばにある見晴台からの眺望はすばらしいのです。近くのJR線は以前はアプト式で越えた難所でしたが、長野行き新幹線の開通とともに軽井沢と横川間は廃止されてしまいました。

碓氷峠(長野県・群馬県)の県境にある熊野神社と茶屋「しげの屋」

・・・峠めぐりクイズ・・・

 以下の峠の名前は?
1)中里介山の机龍之介が活躍する日本最長の小説の題名となった、山梨県の峠は。
2)鳥取と岡山の県境にあり、ウランが取れることで有名な峠は。
3)富山と石川の県境にあって、源平の古戦場として知られ、木曽義仲が牛の角にたいまつをつけて逆落としにしたという峠は。
4)松尾芭蕉が越えた山形県の峠で、「奥の細道」の中で、『高山森々として一鳥声きかず、木の下闇茂りあひて夜行くがごとし』と書いているのは。
5)宮崎県の青島の南で日南海岸沿いの国道220号にある峠で、眺望が良いので有名なのは。

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