雨あがりの猫たちへ


シナリオ 5点 工夫
音楽 4点 システム ×
エロ 4点 総合 4点


シナリオ 5点

少女園記念日と呼ばれる日の真実を探るADVです。
このゲームはストーリー進行が特殊で、 一周目は主人公椋(Site Maker)、二周目は主人公忍(Site Keeper)となっており、 Makerサイドで決定された物語の流れの裏で起きたことをKeeperサイドで 補完する、という流れになっています。 この進行形式の良い所は、ザッピングシステムなどに代表される複数視点 による物語進行は、、 視点がコロコロ切り替わることでストーリーの流れがブツ切れになってしまうという 欠点もあったのですが、本作のシステムではそういうブツ切れ感無く、 複数視点でゲームを楽しむことが出来るという点です。 これにより、ストーリー分岐は20種類ほどのバリエーションが可能になっています。
…と言っても実際には、Keeperサイドで適当に調整してしまえば 一回のプレイでまとめて3,4種類のストーリーが見れてしまいますし、 忍側での攻略キャラを変えるだけですので、実質的なストーリー分岐ではありませんが。
シナリオの方ですが、折角このようなチャレンジングなシステムを採用したにも関らず、 内容は特に可も無く不可も無く、平々凡々程度に収まってしまっています、残念。 それぞれのキャラクターが抱えている葛藤を前面に押し出すべきだったのか、 それとも謎解きを主眼に置いているのか、はっきりしない内容で、 恋愛モノとしてはキャラクターや心情描写が薄いですし、 謎解きモノとしてはオチに意外性が無く、また、椋らが あの世界へ引き込まれるに至った必然性の説明が不足しています。


音楽 4点

悪かったわけではないんですが、特に印象に残った楽曲もありませんでした。 主題歌『雨あがりの猫たちへ』の歌詞は、ゲームのストーリーから少し ピントがずれているような気がします。


エロ 4点

栄根亜季は微妙にツンデレキャラなのですが、 ストーリーの流れ次第で椋とも忍とも、どちらともくっついてしまい 心情描写に欠けると思うのであまり感情移入出来ませんでした。
その他のキャラについてもエロの濃さは似たり寄ったりで、 特筆すべき点は特にはありません。さすがに今改めてやると 立ち絵、一枚絵ともに古臭さが目立ってしまいますね…


工夫

シナリオの所でも述べましたが、Maker/Keeperという新しい試みは 頑張っていたと思います。 出たのがそう昔でもないにも関らず、全体的に古臭く見えてしまうのは 演出不足で淡々としているというのも原因の一つかもしれません。


システム ×

システムに関してはかなり使い心地が悪いと思います。 管理人は面倒なので、ゲームをやめるときはAlt+F4で終わらせていました。 セーブファイルの個数も十数個と少なめです。


総合 4点

色々頑張ろうとしているのは伝わってくるのですが、 イマイチ結果に現れてこない、歯痒い作品です。 エロもシナリオも中途半端な印象が拭えないんですよ。 とは言え、個人的には迷作認定の作品です。
ライトノベルを読む感覚に近いと思いますので、 ダラダラプレイする分には結構いいと思います。
おまけの忍Makerシナリオは微妙に面白かったです。 本編無視して宅配ピザ頼んだりとか、本編よりも忍のキャラが前面に出ています。
管理人宅にもオレポケお返しCDが複数枚届いたりだとか、 グッズ戦略とかでユーザーの信用が下がってきているようですが、 新作が発表されるまでしばらく迷走を続けるような気がします。


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