Blaze of Destiny
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シナリオ |
5点 |
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ゲーム性 |
7点 |
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音楽 |
5点 |
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システム |
○ |
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エロ |
4点 |
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総合 |
6点 |
超スタンダードな英雄譚です。親友と共に騎士として国に仕えることだけに
眼差しを向けていた少年が、反乱軍との出会いをきっかけに
自分の物語を紡いでいく様子が語られます。
主人公は熱血で、正義感あふれる憎めない奴なので
次の展開が読めてしまう傾向にあるのですが、
こういう素直なシナリオもたまには悪くないです。
ただし、ヒロイン個別シナリオと言うものが無く、
完全な一本道なのは残念。
使い古された、「ファンタジー世界で王国の開放のために戦う」
という舞台背景(最近ではエレンシア戦記リニュとかもそうでしたね)
も人によって好みが分かれそうなところです。
特筆すべきは魅力的なキャラクターでしょう。
この手のゲームでは登場キャラクターも多くなってしまうので
キャラクター一人一人が薄くなってしまう傾向にあるのですが、
このゲームは幕間劇で上手に登場キャラの魅力を引き出していますね。
特に男性キャラの描写を頑張っているのが好印象です。
エウのゲームは主人公含めて総じて男性キャラは薄いし、
何考えてるのかイマイチ分からない奴ばっかりなんですが
(勿論エウも好きですよ)、
このゲームは男キャラもフルボイスでペラペラ喋ってくれますし、
必殺技を放つ時には雄叫びをあげてくれます。
音楽の方もファンタジーの王道です。作中音楽は特筆すべき点はないんですが、
榊原ゆい氏歌うエンディング曲『Travelling』はお気に入りです。
オープニングムービーも綺麗でした。
赤賀博隆氏が原画を手がけました。
新進のメーカーなので塗りの方が心配だったんですが、杞憂に終わりました。
シナリオが一本道なのもあって、エッチの回数は1キャラあたり1回程度なのですが、
思っていたより悪くは無かったです。
戦闘システムの完成度はエロゲー史上屈指と言っても過言ではないでしょう。
勿論アリスのゲームやエウ、e'goなど遊べるゲームを
コンスタントに出しているメーカは
案外あるのですが戦闘画面の演出が桁違いです。
OHPの画面写真は決して誇張ではなく、各キャラが3つ目に覚える必殺技以降は
アニメあり、画面中を埋め尽くすド派手な演出アリで
戦闘を盛り上げてくれます。しかも主人公や雑魚キャラ含め全キャラボイス付き。
戦闘デザインはコンシューマの名作、タクティクスオウガとほとんど同じです。
側面攻撃や背後からの攻撃は効果が上昇します。
ただ、高低差は意味が無いのが残念ですね。あとZOCもないです。
トータルでコンシューマと比較しても遜色ない出来だと思います。
エロゲーのこの手のゲームはコンシューマと比較すると、
どうしても演出や画面効果で差がついてしまうんですよね、面白さうんぬんではなく。
その点を見事にクリアしているという意味では貴重です。
ベタ誉めもなんですから、不満点もあげておきますと、まずクリスタライズを
もう少し使いやすい物にして欲しかったという点。
OBBSなどでは既に大きな議論になっていたようですが、
これの使い勝手次第では、成長の自由を
プレイヤー自身が判断することでゲーム性が更に向上したと思います。
あと、エウやアリスのゲームにはあって本作にはないもの、
それはズバリ「やりこみ」です。
折角演出などが充実していてゲームデザインも良いのですから、
飽きるまでゲームをやりつくしたいと思うのが人情。
勿論、初期装備クリア程度のやりこみは可能なのですが、
本編とは関係の無いエクストラマップも用意して欲しかったです。
難易度が易しい、という指摘は各所でなされていますが、
管理人は簡単だと思ったら初期装備クリアや超必殺技・補助魔法禁止などの縛りを
自分に課してプレイすればいいだけだと思うので気になりませんでした。
戦闘中中断くらいは欲しかった気もしますが、
特に困りはしませんでした。
惜しい、惜しすぎる作品ですね。せっかく戦闘デザインや演出が凝っているのに、
より多くのユーザーを獲得するための必要要素(やりこみとか)が足りません。
特にエロゲーマーのほとんどがエロゲーのSRPG、RPGイコールやりこみという図式を
98時代にアリスソフトにインプリンティングされていますし、
最近のユーザーもアリスのゲームやD+VINE[LUV]、戦女神などで同様に
やりこみの楽しさを知ってしまっているので、やりこみがないというだけで
総合点評価も厳し目につけざるを得ませんでした。
シナリオ上の分岐もありませんから、2周目やってみようか…という気持ちには中々なりませんし。
とはいえ、デビュー作品でこれだけの完成度を持ったゲームを
出せたという底力は十分評価に値しますし、
リリース当日に発覚したバグも翌日すぐにパッチ公開して対応、という
エロゲーメーカに珍しいユーザー本位の姿勢は好感を持てます。
是非、本作の反省点を踏まえて次回作製作も頑張って欲しいと思います。