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■ ラスコーリニコフの13日間

ここでは、作品の中心となる13日間を追っていきましょう。
13日間と言っても、私は10〜12日目があいまいで詳しく読みきれなかったので、 江川卓著 「謎とき『罪と罰』」 (新潮選書) の13日間の解説を参考に作りました。

7月のはじめのある酷暑の日…

1日目

夕暮れ近く
19:00 過ぎ
23:00
家の門から七百三十歩の大きな建物の四階(老婆の部屋)へ
金貸しの老婆のところへ … 金時計を質に入れる
居酒屋へ行き、マルメラードフと会う
マルメラードフを家へ送る 〜 自分の家へ

2日目


9:00過ぎ ナスターシヤ(料理女)に起こされる
母からの手紙を読む
(ラズミーヒンの住んでいる)ワシーリエフスキー島の方へ
15,6歳の酔っ払っている少女に会う
安食堂風の飲食店へ行き、ピローグとウォッカをたのむ
ペトロフスキー島の草の上で寝込み、子供の頃に見た鞭打たれて殺される馬の夢を見る。
〜T橋のほうへ
21:00頃 センナヤ広場で金貸しの老婆の妹リザヴェータが明日19:00に出かけることを偶然知る
家へ 〜 熱病のようなふるえと悪寒

3日目


10:00 ナスターシヤが茶とパンをはこぶ(長いすに眠っている)
14:00 ナスターシヤ、スープをはこぶ(長いすに眠っている〜オアシスのところにいる夢)
18:00 外套の内側に輪を縫い付ける
19:30 金貸しの老婆の家に行き、老婆、妹のリザヴェーダを殺害。 お薦め! 第一部7
19:45 老婆の家の戸をコッホ、ペストリャコフがたたく
〜家へ
20:00過ぎ ペンキ職人のミコライが、道ばたで拾った金の耳輪と宝石類の入った箱を抵当に居酒屋のドゥシキンに金を借りる

4日目


2:00過ぎ 熱病と悪寒に襲われる
盗んできた財布や品物、血の痕がこびりついたズボンのほころび等隠す お薦め! 第二部1
10:00過ぎ ナスターシヤ部屋に
10:45 庭番が警察からの指し紙を渡す
11:00過ぎ 警察署四階。署長に借用証書の話をする(気を失う)
〜家へ戻る


6時間位
盗んできた品8品を粗石の下に隠す
ワシーリエフスキー島のラズミーヒン(五階)の所へ
ニコラエフスキー橋の上で馬にひっかけられそうになり、御者に鞭で殴られる
〜ネワ河のほうへ
〜家へ戻る(寝る)
副署長が下宿のおかみを殴っている音で目が覚める
ナスターシヤ、パン・スープの皿をはこぶ
―― 気を失う

5日目


居酒屋ドゥシキンが警察にミコライの件を言いに出頭
ラズミーヒン、ラスコーリニコフの家を探し出す。
事務所のアレクセイ・セミョーノヴィチが訪ねる
事務官ザミョートフ来る。

6日目


ペンキ職人ミコライ・ミトレイ逮捕される
スヴィドリガイロフ、ペテルブルグに着く
ポルフィーリイ、ラスコーリニコフの部屋を家宅捜査をする

7日目


10:00頃 目が覚めるとナスターシヤ、ラズミーヒンがいる。
協同組合の事務所の者よりアファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシンからの35ルーブリ受け取る。
11:00過ぎ 再び眠りにつく。ラズミーヒン、外へ。
18:00 ラズミーヒン、服や靴を買って戻ってくる
ゾーシモフくる 〜 ラズミーヒンが今日の引っ越し祝いに2人を招待する
ルージンくる
皆が帰り、服を着替える
20:00 水晶宮で、老婆殺しについての新聞記事を探す
〜 酒場で事務官ザミョートフに会う
酒場を出る時にラズミーヒンとすれ違う
21:00過ぎ N橋で女(アフロシーニュシカ)の身投げを目撃(命に別状なし)
警察に自首しに行こうとするが、金貸しの老婆の家に行く
マルメラードフが馬に轢かれ、家に運ぶ
ソーニャが駆けつける
マルメラードフの家の出口で署長に会う
22:00 先程女が身投げしたN橋へ
ポンチコフのラズミーヒンの家へ
家に戻る(ラズミーヒンが送る)〜母と妹が待っている
―― 気を失う
ゾーシモフが来る

8日目


7:00 ラズミーヒン目を覚ます
9:00 ラズミーヒン、バカレーエフの下宿へプリヘーリヤ・アレクサンドロヴナとドゥーニャを訪ねる
〜朝ドゥーニャに届いた手紙の話をする
10:00 ラズミーヒン、プリヘーリヤ・アレクサンドロヴナとドゥーニャ、ラスコーリニコフの家へ
ゾーシモフくる
12:00 ソーニャくる
ラズミーヒンとポルフィーリイの住居へ(事務官ザミョートフもいる)
〜 ラスコーリニコフ vs ポルフィーリイ1度目の対決 お薦め! 第三部 5
《 ラスコーリニコフ 》
家へ〜謎の男に会う
老婆のアパートに行く夢を見る
スヴィドリガイロフがくる
〜妻マルファの幽霊の話
《 ラズミーヒン 》
バカレーエフのドゥーニャたちの下宿へ
ラスコーリニコフの家へ
ポルフィーリイの家へ行き、プルフィーリイを殴る
ラスコーリニコフの家へ
〜出口でスヴィドリガイロフと会う
20:00 ラズミーヒンとバカレーエフのドゥーニャたちの下宿先へ〜ルージンと会う
ルージンとドゥーニャが決裂
プリヘーリヤ・アレクサンドロヴナとドゥーニャに別れを言う
ラズミーヒンに老婆殺害をほのめかす
23:00 カペルナウモフのソーニャのアパートへ
〜人類すべての苦悩に頭を下げる ※お薦め!第四部4
ソーニャにラザロの復活(ヨハネによる福音書第十一章)を朗読してもらう
(スヴィドリガイロフ、これを盗み聞き)
家へ戻る
ソーニャ、色々な夢を見る

9日目


11:00 警察署の捜査課に行き、ポルフィーリイに会う
〜 ラスコーリニコフ vs ポルフィーリイ2度目の対決 ※お薦め!第四部5
ニコライ(ミコライ)が自白をする
家へ〜昨日の謎の男が謝りに来る
マルメラードフの家へ(法事)
〜ルージン、ソーニャに10ルーブリの件で因縁をつける ⇒ ルージン出ていく
〜カテリーナ、家を追い出される
ソーニャのアパートへ 〜 リザヴェーダ殺害の犯人を言う ※お薦め!第五部4
(スヴィドリガイロフ、これを盗み聞き)
ソーニャのアパートへレベジャートニコフが来てカテリーナの発狂を伝える
家へ〜ドゥーニャが来る(ラズミーヒンの話をする)
レベジャートニコフとカテリーナのところへ行き、ソーニャのアパートに運ぶ
〜カテリーナ亡くなる
ソーニャのアパートでスヴィドリガイロフに会う

10日目


ソーニャのアパートでスヴィドリガイロフと2回会う

11日目


カテリーナの供養
プリヘーリヤ・アレクサンドロヴナ(母)の病気がひどくなる
ポルフィーリイ立ち寄るが、ラスコーリニコフ不在

12日目


明け方 クレフスキー島の茂みの中で目を覚ます
カテリーナの葬式(参列せず)
ラズミーヒン、プリヘーリヤ・アレクサンドロヴナ、ドゥーニャが訪ねるがラスコーリニコフ不在
14:00 ナスターシヤが食べ物を運んでくる
ラズミーヒン来る〜ドゥーニャにきた手紙の話をする
ポルフィーリイがくる 『自首してください』
〜 ラスコーリニコフ vs ポルフィーリイ3度目の対決 ※お薦め!第六部2
スヴィドリガイロフを居酒屋で見つける
二人でスヴィドリガイロフのアパート(ソーニャのアパート)へ〜ソーニャいない
《 ラスコーリニコフ 》
一晩中、雨にうたれる
《 ドゥーニャ 》
スヴィドリガイロフの家へ〜拳銃で撃つ
ラスコーリニコフの家へ
22:00頃 《 スヴィドリガイロフ 》
居酒屋等で飲み歩き、遊園地へ
滝のような夕立に〜家へ戻る
ソーニャの部屋へ行き、三千ルーブリと領収証を渡す
13:20 ワシーリエフスキー島の許婚のところへ行き、一万五千ルーブルを渡す

13日目


2:00近く N橋を渡る(雨はやむ)
アドリアノポールという宿屋へ
風が吹きつけ、警報が鳴る
3:00 5歳くらいの少女の夢を見る
S通り近くの高い望楼のある家で自殺
18:00 《 ラスコーリニコフ 》
バカレーエフのアパートに行く〜ドゥーニャいない
家へ戻る〜ドゥーニャが待っている
ドゥーニャに元許婚(死んだ下宿の娘)の肖像を渡す
《 ドゥーニャ 》
一日中ソーニャの部屋にいる
ラスコーリニコフの部屋に行く
暗くなりかけた頃 ソーニャの部屋へ行き、十字架をもらう
センナヤ広場で地面に接吻する
警察署の(三階)火薬中尉のところへ〜ザミョートフ転勤
スヴィドリガイロフの自殺を知る
一度帰ろうとするが、自白する


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1年半後のエピローグ

「罪と罰」 は 十二章+エピローグ で構成されています。ラスコーリニコフが老婆殺しを自白するまでが十二章。エピローグは1年半後のシベリアの監獄にいる流刑囚ラスコーリニコフの話。

この最後のエピソード部分がとても大事なんだよね。「エピソードを読まずして罪と罰は語れない」 と言っても言い過ぎではない位。たとえて言うなら、アメリカのTVドラマ 「24」 の全てが明らかになってまるく納まる最後の1時間に当たる部分がこのエピソードかな (笑) これ抜きでは作品を読む意味が無い。

というのも、ラスコーリニコフはシベリアに行っても 「自分の思想はどこもおかしなものには思えない」 とまだ考えているのです。自白はしても、監獄に入っても、反省はしていない。そんな彼が精神的に生まれ変わるまでがエピソードには記されています。

… そして、ラスコーリニコフの妹ドゥーニャとラズミーヒンの恋の結末も。

ぜひ、最後まで楽しんで読んでね!
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