1993年へ。 1995年へ。
-全鑑賞List-:日本映画/外国映画
      1. 2.(Sun)
  − LA CORSA DEL'INNOCENTE (Flight of the Innocent) − シャンテ・シネ1
    死の臭い、 暴力、 家族からの旅立ち、 少年の成長と、 イタリア映画であることからつい、
  「ニューシネマパラダイス」を連想してしまう。 しかし、 この作品の現実的な視線はもう少  
 し深く、 明日の生活について悲観的である。 でもラストは爽快。
  − a Perfect World − 丸の内ピカデリー1
    ケヴィン・コスナーを追うクリント・イーストウッド。 ウェスタンの感触。 現在のはず
  なのに、 日差しの強さがもう少し天国に近い「いまここではない何処か」のよう。 緑と草原、 
 茶色の道がやさしく、 乾いた陽光が心地よい。 コインの両面、トウモロコシ畑の分岐点。
1. 4.(Tue) − HEAVEN & EARTH(天と地) − 新宿松竹 ベトナム3部作完結編、 という評判や肩書は別として、 壮大でボリュームたっぷり。 ヘップ・ティー・リーの自然な演技、 芯の強さが栄える。 アメリカの病める心への視点が 客観的なのが成功しているようだ。 オリバー・ストーン演出は実に真面目。
1. 30. − THE AGE OF INNOCENCE − 新宿武蔵野館 文学の香り、 上流社会のニューヨーク、 しかも不倫のお話。 要するにメロドラマの世界。 スコセッシ監督作を観るのは、 初めてかも(俳優として2作も観ているのに)。 ほんのワンシーンの登場だけど、 ロバート・ショーン・レナードの切なさがいい。
2. 3.(Thu) − ERASERHEAD − 銀座シネパトス1 いや、 何と表現すればいいのか。 完全版というものの中でも恐らく異色。 雑多なノイズ と映像が包み込むイメージの産物。 めくるめく悪夢の中の居心地の悪さ。 動く廃物。 主張 するチキン。 退廃のダンス。 非生産的な朽ちた工場の陰に滲む淡々とした絶望感。 歪んだ表情を崩さないヘンリーの不愉快顔。
2. 6.(Sun) − MR. JONES (心のままに) − ニュー東宝シネマ2 「気違いもの」、 なんていうジャンルはないだろうけど、 この映画のそういう視点がたま らない。 リチャード・ギアが振舞えば綺麗なシーンだけど相対するレナ・オリンのあえて  陰欝に見せる表情も、整った容姿も表現方法としてアピールしない演技が成功している。
2. 23.(Wed) − The PIANO (ピアノ・レッスン) − 新宿文化シネマ2 暗い映像だ。 時代背景、 舞台も抑圧のニュージーランドと、 「現代」から遠く離れた地点。 ピアノと海という結び付きだけで成立させているなんて。 壮絶な物語であるが、 観終えて の印象に軽さが残るこの演出は絶妙のバランス感覚だ。 勿論サントラは絶品。
4. 9.(Sat) − AN ANGEL AT MY TABLE − シャンテ・シネ2 カンピオン作の短編「ピール」も上映。 共通して感じたのは、 カメラの眼差しの強さ。 ケリー・フォックスの素顔のポートレイトと、 ジャネット・フレイム役との落差に驚く。 この淡々とした語り口、 オーストラリア作としての乾燥してザラザラした映像の質感。
7. 3.(Sun) − 屋 根 裏 の 散 歩 者 − シネマアルゴ新宿 乱歩生誕百年記念の作品。 もうひとつ、 「押繪」も方も観たい。 三上博史、 嶋田久作の妖  しい書生コンビが乱歩世界の昔ながらの住人のよう。 ここまでやってしまえば当然のR指 定。 なにしろ今やコレが得意分野の実相寺監督だし。 ちょっと困った。
8. 4.(Thu) − Wyatt Earp − ららぽーとセントラル2 デニス・クウェイド。 口下手で、 友情に厚く、 情けない男なんて、 素晴らしすぎる。あ る意味では、 冷めた視点で描いた最も有名な舞台での西部劇。 その「熱」が渋い。 ケビン・コスナーは、 またも合衆国の病める深部、 真実へと・・・・でもいいひとだ。 そしてやはりまたも、 トウモロコシ畑か。
8. 14.(Sun) BAGDAD CAFE(UNCUT) テアトル新宿 まさかもう一度スクリーンで観れるとは、 しかも完全版。 付け加わったのはラストの本 当にささやかなハッピー・エンド。 このトボけ具合いが最高。 映画の光それ自体マジック である。 これですっかりどのシーンも思い出せるようになってしまった。
8. 29.(Mon) − RAMPO(奥山版) − ららぽーとセントラル1 非常に贅沢。 圧倒的な映像美。 羽田美智子の存在感がポイントかもしれない。 ・・・・やっぱり、 キャステイングだなと。 見事に「乱歩好きの俳優」が集合。 初監督作にし て、 このカットの繋ぎ方。 ストーリより、 映像作家としてのこの質の高さ。
9. 1.(Thu) −THE FLINTSTONES(フリントストーンモダン石器時代) − ららぽーと松竹 ここまで徹底してやってくれると嬉しくなってしまう。 コミックの世界そのままに、 と はいってもなかなか成功しないはず。 勿論、 パロディとしても最高。 これぞバカ。  実態がよくわからないクリーチャー達の自然な細かい動作が、 実はもの凄い。   I.L.M.の職人芸、 その心髄は遊び心にあり。
10. 3.(Sun) −僕らはみんな生きている−熱帯楽園倶楽部− ららぽーと松竹 漫画との同時展開だったこの脚本、 こうして実写映画でみるともうめちゃくちゃである。 あとは、 キャスティングあるのみ。 クライマックスでの真田広之のテンションはこういう 映画(タイでのロケ)ならでは。 現場のノリで文句あるかってな具合い。 この2本立ては嬉しい。 殆ど同じスタッフで、 同じタイでのロケなのに、 もう全然違う (当り前か)楽しさがある。 風間杜夫のインチキなタイ人が妙にリアルで最高。 何も残らないけど、 娯楽活劇としてのB級な手触りはとにかく楽しい。
11. 5.(Sat) − When a Man Loves a Woman(男が女を愛する時) − ららぽーとセントラル1 久々のアンディ・ガルシア。 しかもメグ・ライアン。 このキャスティングだけでもう満 足。 ラブストーリーとして描かれる部分は始まりのほんの20分程度。 現代アメリカの若 い家庭で恐らくアルコール依存症という問題はとても現実的なものなのだろう。   家庭における自己の内面との、そして他者である配偶者への対峙。あえて前に進むべき   だとこの作品は語りかける。
11. 20.(Sun) − THE NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS − 新宿武蔵野館 ヘンリー・セリックも、 勿論ティム・バートンもいたずら好きの少年そのままなんだ。 一緒に観れた「フランケンウィニー」は、 シザーハンズの原型、 というより‘同じ国の出来 事’だというのがよくわかる。 観れて良かった。 フリークスのためのディズニー。
12. 3.(Sat) − The CLIENT(依頼人) − ららぽーとセントラル2 そうか。 ジョエル・シュマッカー監督って、あの 「愛の選択」の監督だったか・・・・。 しかも「Falling Down」も。 どんなジャンルでも職人仕事してしまう。  ヘリで家族が出発するシーンの安らぎと切なさ、 それを抱きしめる弁護士。 人工照明の  鮮やかな映像はサスペンス・タッチ、フィルムのフレームのさらにその中に切り取られた  空間。そこにできる深い影の立体感が強く印象に残る。
12. 4.(Sun) − 1 1 9 − 新宿ジョイシネマ2 監督第2作目だけど、 この作品は竹中ワールドそのもの。 映画への愛情は勿論、 脚本も 音楽も、 あらゆるカットも何もかも‘好きなもの’だけで成り立っている。 そして、 この  作品世界すべてをヒロイン鈴木京香だけに集中させている。 観れてよかった、 これ。 − 忠臣蔵外伝 四谷怪談 − 新宿松竹 深作欣二監督の作品は、 活劇だ。 題を見ただけでもう強引なんだろうというのがわかる。 史実があっての忠臣蔵だけど、 それ自体脚色もあるだろうし、 この解釈と展開は大胆だ。 大石内蔵助が痛快だし、 伊右衛門はパンクだし、 お岩と二人のラスト・カットは切ない。
12. 10.(Sat) − TRUST(トラスト・ミー) − 会話のテンポと、 主役の2人が魅力的で、 しかもアメリカンインディーズなオフビート  の映像と演出。 思いきりではなく、 少し時間がたってから‘ほんの少しだけおかしい’と  いうのが何だか嬉しい。 − SIMPLE MEN − シャンテ・シネ2 同時上映トラストミーと続けて観たら、 ・・・途中を憶えてない・・・。 ガレージみたいな ところでのダンスシーンが印象に残る。 台詞をつなぐ独特のテンポが楽しい。
12. 11.(Sun) 河 童 ららぽーとセントラル2 イメージ、 映像、 照明、 主体の表現。 水面のゆらぎ、 父親、 田舎の風景、 自然、 河童。  物語は「シザーハンズ」の世界。 ‘駐在さん’を追いかけて観ていると、 次第に引き込まれ  ていって・・・・。 でも、 間違いなくあの河童はE.T.かヨーダの親戚。これは石井監督の、  (「米米」自体を別にすれば)商業作品としての一つ目の公式美術作品である。
12. 18.(Sun) − THE LONG GOODBYE − シネマ・カリテ3 1973年作品。 クラクラするようなハードボイルドで渋い映像。 セリフの「間」をほんの少  しだけ遅らせてずらしているだらしなさが妙にリアルで良かった。 シニカルである。 所はロスアンジェルス、 脚本は「ホテルカリフォルニア(イーグルス)」の詞世界。
12. 29.(Thu) − A BRONX TALE(ブロンクス物語) − 文芸座2 デニーロ初監督作。 何しろ音楽が凝っていて、 そのこだわり具合いが凄い。 この作品が  一体どうやったら一人芝居の舞台になるんだろう。 或るクリスマス頃のゴッドファーザー (舞台は60年代)といった趣き。 スコセッシ作品のように、 ある側面からのN.Y.素描。
12. 30.(Fri) − SLEEPLESS IN SEATTLE (めぐり逢えたら) − シネマ・ロサ2 原題とは違う所での意図(往年の名画の世界)から得た邦題。 選曲も含めてあえて「現代  性」からは距離を置く舞台で成り立たせている。 トム・ハンクスメグ・ライアン、 主役  のこの2人の表情を追っていくだけでいい。 まさにそのため(それだけ?でもいい)の脚本。 PHILADELPHIA − シネマ・ロサ2 エイズ、 ジョナサン・デミ、 トム・ハンクス。 最初のスプリングスティーンの曲も渋い。 デンゼル・ワシントンも素晴らしい。 観終わった余韻が切ない。 「HEAVEN」が流れるあたり、 律儀である。 「羊たちの沈黙」より内包するエネルギー容量はもしかすると大きい作品。 こういった作品への出会いは本当に貴重な体験だ。 やはりスクリーンで観なければ。

トップページへ / / / / / / / / / /
/ / / / / / / / / /
/ / / / / / /