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6/3(mon)
グリーン・フィンガーズ
英国の庭園への親しみをごく自然に採用した脚本の良さと演出の落ち着いたテンポ、独特の間のコミカルで軽快な味わい。 力の抜け具合が絶妙で愉しい。これは映画館で観ておくべきだった。
ラスベガスをやっつけろ
頭髪のキビしいジョニー・デップ+お腹のキビしいベニチオ・デル・トロ。展開が読めないにも程がある。 こんな度肝を抜くビジュアルこそギリアム監督得意の不思議なトリップ感覚である。それにしても、特に後半のこってりとしたダラダラ感は辛い。完敗である。
6/4(tue)
金髪の草原
大島弓子原作の不思議なファンタジー世界を実写映像化してあるのに、その風変わりな空気感はうまく表現されていると思えた。 夢の世界で息をしている老人を伊勢谷友介が朴訥に体現し現実との境界で揺れる少女・なりすを演じる池脇千鶴の寂しげな表情との対比が切ない。
6/8(sat)
裸足のピクニック
この作品は劇場公開時一度出会っていたが、すっかり内容を覚えていなかった。 矢口史靖監督の作風は「ウォーターボーイズ」のような予算規模の違う製作になってもやはり頑固に変わっていないことを改めて確認した気がした。
6/16(sun)
エンゼル・ハート
ミッキー・ローク+ロバート・デ・ニーロ。第二次大戦後のブルックリン、1955年。依頼された尋ね人の背後に呪術的な信仰が。 クライマックスの謎解き自体はそれほど意外でもなかったが、ふと覗く不気味さは後からじわじわと効いてくる強烈な印象が残る。
Stereo Future episode2002
中野裕之監督の2作目。劇場で観ているが、改めて鑑賞。本筋に関係ない細かいギャグが好き。 前作以上にピースな映像にこだわって、複雑に構成されたプロットが目に優しい。
6/21(fri)
ワンダフルライフ
部活にて、また鑑賞。何度観てもいいが、しばらく観たい気持ちを抑えてあえて遠ざけていた。が、また観てしまった。 兎に角、好きなので仕方ない。何度目でも、観終えた時の心が静かになる余韻がたまらない。
6/22(sat)
ロンドン・ドッグス
とぼけた味のギャングの日常描写に覗い見れる毒気の強いセンスは英国風。BGMがガンガンにかかる手造り無造作カットも小気味よい。 ジュード・ロウはこういった脇をしっかり支える堅実なスタンスも悪くない。
回路
「CURE」同様、日常に生きる現代日本のありふれた人々に潜む心の闇を描き出す輪郭の不明瞭な影の映像に惹きつけられる。 「カリスマ」も独特の終末観があったし、この作品も同様の諦念が垣間見える気がする。
6/23(sun)
バガー・ヴァンスの伝説
緑の光景の美しさはレッドフォード作品の共通項。今回はレイシェル・ポートマンがスコアを担当しており、繊細で柔らかな旋律が一層際立つ。 物語としての展開は予想できるのだが、スクリーンで観ておくべきだった。


今月のこの1本。
金髪の草原

自分が20歳だと思い込んでいる80歳の「日暮里さん」というキャラクターを主観による姿として描くというアイデアが秀逸。
映像としては若い男女の等身大の姿でお互いへの揺らぐ気持ちを写しながらも、その独特の状況から奇妙にずれた距離感が生じる。
観終えたときの余韻が実に不思議なファンタジーであった。
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