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8/3(sat)
バンド・オブ・ブラザーズ 第01話:翼のために
WOWOW放映“裏プライベート・ライアン”第1話は物語の主役:E中隊が戦地へ向かうまで。 軍事訓練中の人間ドラマ演出が骨太でリアルな語り口。 10時間を越える壮大な展開の始まりに期待が高まる。監督はフィールド・オブ・ドリームスのフィル・アルデン・ロビンソン。
警部補 古畑任三郎:1
Guest:笑福亭鶴瓶/推理小説作家  中森明菜/少女漫画家  堺正章/歌舞伎俳優
ふと思い立って、シリーズ第1作からレンタル。この1本を見ただけでも、すでに3話分の事件の起こった時間軸がバラバラなのが判明。 台詞の関連で1〜2話は繋がっているが、今泉との関係から3話はこの2作より以前の事件であるらしい。やはり今観ても面白かった。
8/5(mon)
バーディ
アラン・パーカー監督作を鑑賞。 鳥への同一化を、行動によって達成しようとするのではなく鳥の視点への憧憬として描いたマシュー・モディンの表現。 その対比として、顔に傷を負い表情の一部が欠損した親友ニコラス・ケイジの姿も印象的。
警部補 古畑任三郎:2
Guest:鹿賀丈志/外科医  古手川祐子/心理学者  石黒賢/霊能力者
幾つかこの4話のようなパターン、物語が実際の時間軸と同様に進行するというタイプのものがあるが、三谷幸喜脚本の正に真骨頂という展開である。
8/6(tue)
私立探偵 濱マイク:第6話 名前のない森
「SHADY GROVE」のような不思議なテイストの青山真治演出・脚本。エコーの深い即興的な音楽も相俟って完全にマイク的世界から遠く離れた印象。 これが折り返しになる第6話として登場するあたり、やはり確信犯。一気にTVドラマとしての通常考えられる枠からはみ出したといえる難解さである。
メメント
シーン毎に過去に遡るカラー部分と始まりから時間通りに進行するモノクロ部分が最後の最後に折り目を迎える。 確信から逆に辿ったはずの真実が記憶とともにあっけなく不明瞭になるラスト。この凝った脚本と構成は、もう一度最初から見直したくなる。面白かった。
8/7(wed)
バンド・オブ・ブラザーズ 第02話:ノルマンディ降下作戦
訓練を終え舞台は敵地ノルマンディへ。海岸が血で染まった上陸を描いた「プライベートライアン」のまさに裏舞台。 その悲惨さに比べパラシュート降下は犠牲が少なかったように見えるが、急遽指揮をとることとなった中尉にとっては1人の犠牲であれ同等の意味を持つ。
8/8(thu)
NODA MAP番外公演 Right Eye.
久々に鑑賞。戯曲を読み合わせしているので台詞もほぼ知っている状態なのに、やはりクライマックス場面で涙が。 野田秀樹自身の右目失明体験の軸と報道カメラマン一ノ瀬泰造の軸という二重構造の物語が境界をなくして3人の役者の身体表現でのみ語られるこの芝居の独特の空間は凄い。
警部補 古畑任三郎:3
Guest:坂東八十助/棋士  桃井かおり/ラジオDJ  小堺一機/政治家秘書
7話での会話。この事件の前が2話、次が4話であることが明かされている。こういう設定上の遊び部分を発見するのは楽しい。
8/9(fri)
警部補 古畑任三郎:4
Guest:小林稔侍/時代劇俳優  木の実ナナ/ピアニスト  菅原文太/警部
10話の覚え書き。この事件は恐らく1話と前後しているようである。明確ではないのであくまで推測。
8/10(sat)
NHK音楽達人倶楽部 元ちとせ
デビューから1stアルバム製作までの足跡を辿る構成はTBS情熱大陸同様の趣旨だが、さすがはNHK。 彼女の学生時代に取材してあった秘蔵映像を加えてある。更にライブの映像も多く、充実の内容だった。
8/11(sun)
運命の瞬間
「バーディ」の演技が印象深かったマシュー・モディン出演作をレンタル。映画作品だと思っていたが、どうやらTV製作らしい。 エイズの発端からウィルス発見まで、医学研究と行政、政治とのデリケートな関係性も描きニュース映像も盛り込みながら語る硬質な力強さがあった。
8/12(mon)
TRICK DVD-1.#01,#02,#03
これも、ふと思い立って、特典つきのDVDをレンタル。阿部寛+仲間由紀恵の独特のやりとりが楽しい。 コンビの雰囲気から「ケイゾク」を思い出す。このDVD-1は最初のエピソード:菅井きん扮する霊能者とカルト集団のエピソード。
私立探偵 濱マイク:第7話 私生活
他の各話が“映像派”ともいえる顔ぶれであるから、岩松了監督・脚本はかなり異色。 何気ない会話の言葉の綴り方は得意の台詞劇として本領発揮といえる。6話に続き、物語としては曖昧な後味がかなり微妙。
8/13(tue)
アメリカン・サイコ
1980年代の虚無。それだけを描いた猟奇殺人の物語。それ以外、特に何かがあるわけではない。
不確かなメロディ
忌野清志郎+ラフィタフィのライブハウスツアーを追ったドキュメント。 特別に映画的な手法でと構えているわけではない、真摯な映像。 この貴重な記録が残されたことが単純に嬉しい。
8/16(fri)
イルマーレ
砂浜の浅瀬に突き出したモダンな家、独特のアンティークな質感があるポスト、そして毛むくじゃらの犬。 パラレルに進行する2年間の隔たりがもどかしい主人公たちを惹きたてる魅力溢れる存在が印象深い。 このピュアな物語は「ターン」の味わいに近い。
古畑任三郎5
Guest:明石屋さんま/弁護士 山口智子/創作華道教室学長
第1シリーズ終了後のスペシャル2本。法廷でのやりとりは「12人の優しい日本人」を連想するし演劇的な要素が映える。
8/17(sat)
ビートニク
アレン・ギンズバーグ、ジャック・ケルアック、そしてウィリアム・バロウズの3人を焦点に辿る'50〜'70年代ビート思想の影響。 この年代、アメリカ国家人格の病理を反映して精神の闇へと分け入っていく過程がよくわかる。
8/19(mon)
ムーラン・ルージュ
前作「ロミオ+ジュリエット」で確立したバズ・ラーマン演出のオリジナル、舞台が1899-1900パリという設定はこの明快な物語にとって重要ではない。 極彩色フィルムの絢爛と、ユアン+ニコールの本格的なボーカル(でもこれが意外にくどくない絶妙な匙加減)と娯楽作品としての要素が充満。
私立探偵 濱マイク:第8話 時よとまれ、君は美しい
前回とはまた対極にあるような怒涛の石井聰亙監督作。ここ2作の長編で永瀬氏とのコラボレーションは既に実績もあるし、魂の映像が余りに熱い。 シリーズ全体の中でも重要な定点を刻むエピソードとなった。脚本は薩川昭夫氏。
8/20(tue)
viewsic LIVE PREMIUM 奥田民生“tour'98 ひとり股旅”
1時間のダイジェスト版。DVDでドキュメント映像は所有しているがLIVE映像そのものをやっと観ることが出来た。 その後の通常バンドセット形態でもカバー曲は披露しているが、今回の中では「俺たちの旅」。ひとり股旅らしい選曲である。
8/22(thu)
PARTY 7
部活にて久々に鑑賞。石井克人監督のテンポの楽しさ、破壊的なギャグの感覚はまさに名人芸。
TOSHINOBU KUBOTA July 2002 @ N.Y.
すでに拠点をNYに移して10年である。久々にリリース予定の渋いラブソング集に関するエピソードのインタビュー。 特にここ数年の活動を振り返る内容であるが、その話題として2001年9月11日の出来事はやはり欠く事が出来ない。
8/24(sat)
シャドウ・オブ・ヴァンパイア
禁断へと踏み込む危険な表現に憑かれた映画監督と正体不明の俳優、このエキセントリックな配役はやはりこの2人、 ジョン・マルコヴィッチ+ウィレム・デフォー。余りに嬉々として演じる様がハマりすぎ。ゴシック・ホラーであるのに、そのユニークな内容で実に面白かった。
8/25(sun)
警部補 古畑任三郎:7
Guest:唐沢寿明/クイズ王  加藤治子/ドラマ脚本化  風間杜夫/雑誌編集者
嘘で回避した事態がどんどん悪化していく風間杜夫の回の顛末は面白かった。 結局、最初の殺人事件の仕掛けの巧妙さはまるで関係ない方向へ進みながら迎える幕切れ。でも逆にその味わいが古畑らしい。
8/26(mon)
私立探偵 濱マイク:第9話 MISTER NIPPON〜21世紀の男〜
今回は中島哲也監督・脚本。とにかく、全て濃い。暑苦しいほど。まず在り得ない配役で、余りにも無駄なハイテンション。 豪快で面白かった。しかし三軒茶屋って……。
8/26(tue)
警部補 古畑任三郎:8
Guest:鈴木保奈美/アメリカ人小説家の妻  澤村藤十郎/骨董鑑定人  山城新伍/マジシャン
中でも山城新伍の回。トリックが当然のマジシャン対古畑というある種仕掛け前提の設定でありながら描かれている人間模様の機微が沁みた。
ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け
三上博史主演でPARCO製作という'80年代テイストな作品。 余りに20世紀末の先鋭であったため、今観ると記号としての言葉が複雑すぎてかなり伝わりにくい。面白かったけど。
8/28(wed)
コンセント
田口ランディ原作を映画化。監督は「桜の園」「12人の優しい日本人」で知られる中原俊。 つみきみほ、木下ほうか、村上淳を始め俳優陣の際立つ存在感が冴えている中、初主演の市川美和子の力の抜け具合がリアル。
8/29(thu)
TRICK DVD-2.#04,#05
今回は篠井英介=ミラクル三井と消失した村人。キャラクターの楽しさがより深く味わえるエピソードだった。 例によって「やむなくカットされたシーン」など特典映像も堪能。
8/30(fri)
DISTANCE
DVDで特典映像と併せて鑑賞。ドキュメンタリィ出身の是枝監督らしい即興的な演出と問題提議な状況設定が静謐な佇まいの中、沁みる。 それにしてもARATA演じる青年の深みのあるキャラクター造形が印象的。


今月のこの1本。
イルマーレ

韓国製作の映画のドラマ性は恐らく日本的な情緒と共通する部分が多い。
アンティークなデザインのポストを隔てた2年差の時間という切ない状況を効果的に演出するこだわりの映像のニュアンス。
内容的に類似したアイデアであり、違いを際立たせるの対象となった作品「リメンバー・ミー」は未見なのでいずれこちらも鑑賞してみたい。
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