リストへ戻る。 watching TV :December,2002 次の月のメモへ。
12/1(sat)
王様のレストラン3. 第6話、第7話、第8話
このドラマも折り返しを過ぎて次第に伏線が見え隠れ。しかし1話完結の物語としてクオリティは崩さず維持している三谷脚本の手腕が凄い。 第6話の出来心でついた嘘からどんどん支離滅裂に展開していくあたり、「君となら」や「ラジオの時間」同様、実に楽しい味わい。
12/4(wed)
TRICK2DVD vol.2 episode 2:100%当たる占い師
vol.1を借りてきたつもりがvol.2だった。ひとまず鑑賞。ゲストで光石研氏登場が個人的には嬉しかった。 とりあえず、今回は他のエピソードとの関連はない様子。この内容、パート1と随分トーンが重複・類似している印象。
12/8(sun)
世界の終わりという名の雑貨店
ここ数年邦画では少女期の精神の危機を題材に描かれる痛々しいトーンの作品が多く、この1本もその系譜に加えられるテーマを扱っている。 「非・バランス」で主演の派谷恵美も出演。朴訥でこわばった表情の西島秀俊+初主演の高橋マリ子の2人並ぶ映像の儚さ自体が実にリアル。
空の穴
寺島進の初主演作。これはPFFによる製作であった。北海道の田舎のドライブイン「空の穴」を舞台に、寡黙で純情な男の悲哀を長閑に描写。 ロケーションのせいなのかインディペンデントな撮影だからなのか、開放感がある画で風通しがいい。
12/9(mon)
アイリスへの手紙
ジェーン・フォンダ+・デニーロの静かだが確かな心の交流を丹念に描くドラマ。 地味で淡々とした惨めなブルーカラーの暮らしぶりがほんの僅かな変化によって豊かに再生していく人生の機微。佳作である。
王様のレストラン4. 第9話、第10話、最終話
いよいよ大団円に向けてのエピソードがラスト3話+延長時間分で展開。さすがは幸四郎氏、最後の最後、決めの表情が見事。 改めてきちんと観ることが出来てよかった。堪能した。
12/10(tue)
TRICK2DVD vol.1 episode 1:六つ墓村
今度はちゃんとvol.1を借りてきた。いきなり最初のエピソードがもろにパクリなネーミング。 キャスティングに凝ってて面白かったからいいけど。それにしても犬山犬子さん、特にユニーク。短すぎる登場が実に残念。
12/14(sat)
TRICK2DVD vol.3 episode 3:サイ・トレイラー
満を持してといった感のある佐野史郎氏登場。やはり、濃い。 これまでとは少しカラーの違った演出・脚本でキャラ以上に純粋に物語としての構成・テーマが味わい深くて面白かった。
UA Turbo Tone'99
Zepp Tokyo,Dec/21/1999

「水の女」のサントラが愛聴盤になって以来、UAの歌声が以前より一層馴染み深くなって、だいぶ前にWOWOWから録画したこのLIVE映像を鑑賞。 リラックスした大らかな雰囲気が心地いい。
12/15(sun)
TRICK2DVD vol.4 episode 4:天罰を下す子
前シリーズの幾つかのエピソードとどこか似た印象でどうもパターンが判りすぎてしまった。 もうちょっと物語として破綻してしまっていても納得できるくらい。
12/16(mon)
ベティ・ブルー インデグラル
以前から興味はあったもののきっかけを失ってずっと見逃していた作品。ようやくレンタルして鑑賞。 で、いきなりのシーンにちょっとどぎまぎしてしまった。 テーマは、どこか利重剛監督に通じる純粋さの喪失を描く若い2人の無垢な心の在りようが痛々しい物語。 美しいロケーションも印象深い。
12/17(tue)
TRICK2DVD vol.5 episode 5:妖術使いの森
この第2シリーズもいよいよラストエピソード。さすがに凝った構成で面白かった。 とはいうものの、最終的にはやはりepisode 3以上ではなく、ちょっと期待が上回ってしまい少し残念。 でも劇場版は観ておきたい。
12/19(thu)
アナザヘヴン 〜GUIDE〜
TRICKを見終えて、続けてなんとなくレンタルを。まずは入門編の1本。 映画とTVドラマとが関連しながらも並立するかなり複雑な内容のよう。 テーマや要素がちょっと“エヴァ”っぽい。
アナザヘヴン eclipse:1 1st moon
どっちが物語として先かわからぬ、ままなんとなくTVドラマのシリーズを観始めると大沢たかおが軸となって展開する中、 枝葉として登場する事件が…これ、もしや映画の結末なのでは?…まさか、第1話でこうなっているなんて。 とにかく、配役は随分面白いので、これからじっくり堪能したい。
12/23(mon)
マルホランド・ドライブ
最初からそのつもりで予想はしていたが…かなり意味不明で妙な作品だった。 物語が現実として進行しているのか夢想の中なのか境界が見えない独特の展開は、それ自体デイヴィッド・リンチ監督の独特の世界観。
井上陽水ライブ Blue Night Selection
最近リリースされたセルフ・カバーのジャズ・アレンジ曲を雰囲気のあるライブハウスで演奏。 普段のライブでも以前の曲が自由なアレンジで演奏されるが、特に今回の大人っぽいムードの落ち着き具合が渋くて味わいがある。
太陽の帝国
'87年の作品をようやく鑑賞。淡々とした太平洋戦争の描写が上海・蘇州を舞台に展開していく詩的な映像。 ジョン・マルコヴィッチの少年に対する程好く距離感ある存在が絶妙。それにしても切ないラストである。
12/24(tue)
アナザヘヴン
TVシリーズ1話での事件は、映画篇でもその一部でしかなかった。更に混迷する奇妙な殺人事件を追う原田芳雄+江口洋介がこちらはメイン。 飯田譲治監督の脚本世界はインタビューでその趣旨が判っていたが、映画版はテーマとして本筋となりTVが派生する枝葉になりそうである。
OUT〜妻たちの犯罪〜 1:第1話、第2話、第3話
先に映画化された物語を観ているが、脚本も別、結末も異なるようなのでTVシリーズを改めてレンタル。 しかし、「アナザヘヴン」もそうだけどイヴの日になんでこういう病んでるドラマを見てるんだろう?
12/27(fri)
ZAZIE
利重剛監督・脚本の以前の作品をレンタル。さすがに出演陣の若かりし姿に年代を感じる。 主人公ザジのつぶやく言葉はそのまま最新作のクロエの言葉でもありどこまでも真っ直ぐで純粋である。
12/28(sat)
古舘伊知郎トーキングブルース 14th「脳」2001.12.9/PARCO劇場
部活にて鑑賞。ネタが最近購入した「記憶がウソをつく!養老孟司×古舘伊知郎」にかなり重なるのは当然といえば当然。 それにしてもこの自在な語彙の力は圧倒的。
12/30(mon)
アナザヘヴン eclipse:2 2nd moon/3rd moon/4th moon
ちょうどいい繋がりで映画版を観終えて、TVシリーズは更に謎を深めていく。 最初の事件としては4話でまず決着をつけたことになるが謎は残ったまま。今回のメインゲスト:松重豊氏の怪演が異彩を放つ。
トリック堤幸彦演出研究序説
矢島健一氏がホストとなり意外にも丁寧に業界のツボを紹介。もっとカルトでマニアな展開を予想していた。 ちょっとしたいじり方はいかにもだが、「序説」はこの辺りで締め括っても妥当。この続きはあるのだろうか。
12/31(tue)
クイルズ
ジェフリー・ラッシュ、ホアキン・フェニックス、マイケル・ケインといった錚々たる顔ぶれの熱のこもった演技が見事。 マルキ・ド・サド侯爵の余りに強すぎる才能の光への影の射し方を描く脚本の悲劇的な展開が戯曲「アマデウス」と共通の雰囲気。


今月のこの1本。
クイルズ

2002年の映画の見納めとして、この作品。
兎に角ジェフリー・ラッシュ演じるマルキ・ド・サド侯爵の生(=同義としての「性」)に向かう強烈なエネルギーは凄い。
劇中、ホアキン・フェニックス演じる敬虔な神父もカイト・ウィンスレット演じる洗濯女も、階級の違いを超えてその文章の魅力にひれ伏す。
そして、この脚本の描き方では悲劇の渦中に巻き込まれるのだが、その顛末を握るマイケル・ケインの存在感がまた圧倒的である。
題材がいかにもエロスを扱っていそうで、おそらく敬遠されがちな作品ではあると思うが、例えば「恋におちたシェイクスピア」が楽しめる人にはお薦めできる1本。
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