リストへ戻る。 watching TV :February,2003 次の月のメモへ。
2/2(sun)
Sketch Show in Wild Sketch Show
現在形のYMO(本来に目指していた演奏者を特定しないユニット)がこのスタイルで存在しているのだから再結成など必要ない。 以前に比べ若干歌モノ感がup。このまま気まぐれに活動して欲しい。
自殺サークル
実は初めて観た園子温監督作品。タイトルで明白なように次々と人が死んでゆく。それも明確な理由付けは無いまま。 人と人との稀薄な関係性が意味ありげなアイドルグループの歌に誘発され病んだ自己矛盾が引鉄を引く。この濃密な闇は実に雄弁だ。
2/3(mon)
ぼくの神さま
ナチスドイツ支配下のポーランドという背景設定から、「蝶の舌」がつい連想される。 淡々と描かれる出来事の集積はこの作品の方がより主役の子供たち自身の視点に近く、痛々しくもリアル。
2/5(wed)
双生児
本木雅弘氏演じるハイテンション2役のテーマは「仮面の男」と共通するが流石に江戸川乱歩原作、レトロで病的な摩訶不思議世界。 塚本晋也監督独特の粘り気のある画がいつもより整然と見える。
ゴーストワールド
スカーレット・ヨハンソンは確か「モンタナの風に抱かれて」以来。ソーラ・バーチのぶーたれ顔は「ひみつの花園」の西田尚美と互角。 淡々とした展開が妙にリアルな思春期映画。予想に反して随分と爽やかで明快だった。
2/6(thu)
鬼束ちひろSugar High ULTIMATE CRUSH'02
初の武道館LIVEを中心にアルバム「Sugar High」までの活動を総括したドキュメント映像というか羽毛田プロデュサーのインタビュー集。 もう少しLIVEの全体像が見える映像の配分を多くして欲しかった。圧巻の「月光」はやはりきちんと収録されていたんでひとまず満足。
2/7(fri)
Tommy february6's TV 社内恋愛プロジェクト
viewsicでの特番。要はねるとんなのだが、余りにだらだら感いっぱいで力が抜ける。 無駄に面白いけどね。 2/8(sat)
奥田民生 “E 0203”FINAL 武道館
ツアー最終日の武道館公演を生中継したLIVE映像。いつになく引き締まったイメージで演奏はスタート。 何しろビートルズを連想させるようなスリムなスーツ姿でストレートなロックをストイックに鳴らすのだからもう単純にカッコイイ。
2/11(tue)
イグジステンズ
ゲーム端末が脊髄に接続するアイデアがまず秀逸。妙に生々しい臓物フォルムのヘンな塊をいじる辺りとポート形状の隠喩がいかにもなデザイン。 物語構造が複雑な入れ子状態で顛末が否定される面白さもこの設定ゆえ効果的に現実と架空の境界を曖昧にする。この配役も好き。 「計算士」「記号士」の対立構造のようなハードボイルドワンダーランドな村上春樹世界と実は一緒だった。意外な共通点。
2/15(sat)
ロックンロールミシン
劇場で見逃してしまった行定監督作品。主演の4人のアンサンブルが魅力的。20代後半のモラトリアムな日常がリアルで痛い。 監督自身「GO」を製作したからこうなったと発言しているように、現代と格闘する普通の人物描写に拘りが。
2/16(sun)
K-PAX 光の旅人
このケヴィン・スペイシー主演作を見逃していた。淡々と語られるK-PAXでの暮らしが真実なのかは結局明かされない展開で含みがある。 「ドンファン」に似た精神科医との対話の構図だけどコチラの方が広く普遍的なメッセージを盛り込んだ脚本。スコアも控え目で好みだった。
2/18(tue)
朗読紀行「にっぽんの名作」 吉田満「戦艦大和ノ最期」
NHK-BS2で始まったシリーズ。今回は演出:根岸吉太郎+読む人:村上淳という顔合せで、現代日本の都会での日常から俯瞰で眺める構図。 活字になっている文章を読み発音することで視覚や語調が新たに伝えることができる要素と、文字を追う様には前後を往復できない不自由さ。 この微妙なバランスを愉しむ企画として、まず自分はこの刺激が面白かった。題材に依る所も勿論大きいはずであるが。
2/19(wed)
朗読紀行「にっぽんの名作」 井上靖「猟銃」
今回は演出:行定勲+朗読:大竹しのぶ、更に出演:松重豊というドラマ仕立ての映像。行定監督らしい耽美的映像である。 戦後昭和を再現するセットの調度への拘り、そして砂浜と森の中のロケーションの説得力の中登場するこの2人の配役が絶妙。


今月のこの1本。
朗読紀行「にっぽんの名作」
井上靖「猟銃」

まず、この企画がユニークであった:読み手をゲストとして、映像作家が朗読劇を独自の映像言語を駆使して演出する
その第2回という行定勲監督のこの作品、やはりひとつには採りあげた題材がドラマとして映像で語り易い(得意な分野?)ことが要因としてあるからか、
昭和レトロの再現、特に日本家屋の調度品や服装、そして文字そのものの見せ方の工夫が原作である活字にかなり忠実に置き換えられて映像になっている。
ビデオやDVD、他何かの形でこれが残っていかないものか。
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