リストへ戻る。 watching TV :March,2004 リストへ戻る。
3/1(mon)
夜になるまえに
ジョニー・デップ、ショーン・ペン出演という配役の豪華さで気になっていたが、描かれているキューバ出身の詩人を生涯を描いた実話はまるで予想と違い 苦い後味を残すロードムービーであった。「この世の外へ/クラブ進駐軍」でも言及されていたのだが、暮らしの過酷さに比して聴こえてくる音楽の豊かさが印象深い。
3/3(wed)
第76回アカデミー賞授賞式
ひとつひとつ確認しながら通して見たので結局2晩かかってしまった。特に奇抜なことがあるわけでもなく歴史の積み重ねを感じるものであった。 「たそがれ清兵衛」にしても、「ラスト・サムライ」の渡辺謙氏ノミネートにしても快挙であるし、今後へつながっていく新しい一歩なのだと思える。
3/19(fri)
巌流島
宮本武蔵異説として独特の映像タッチで描く新しいチャンバラ活劇。本木雅弘氏の武蔵、西村雅彦氏の小次郎という配役も面白いし人を食った意外な展開も愉しかった。 スタイルに「サムライ・フィクション」以降という影響が窺えた。
3/20(sat)
9SOULS
脱獄囚9人のロードムービーはどこか「ダウン・バイ・ロー」とも共通するシニカルでトボケた味わい。松田龍平+原田芳雄という組合せからなんとなく 荒涼感のある雰囲気も「昭和歌謡大全集」を連想してしまった。
3/20(sat)
BOOWY GIGS at BUDOKAN BEATEMOTION ROCK'N ROLL CIRCUS TOUR 1986.11.11-187.2.24
熱心なファンでもなかった当時を思うと、なぜか衝動的に入手。疾走感のある楽曲の明快さとスタンダード性を改めて確認できるLIVE映像。 それぞれメンバーも若い姿で渾身のパフォーマンス。
3/26(fri)
Love Letter
岩井俊二監督の新作「花とアリス」を観て以来、やはりこの作品をまた味わいたくなって鑑賞。 冒頭、雪原のシーンから一切妥協のない映像の醸す魅力が何度見返しても凄い。配役の意外性はその後の作品に比べるとずっとおとなしいし、 文学的な端正な語り口がこれで劇場長編デビューだなんて本当に驚く。
3/27(sat)
ユー・ガット・メール
「イン・ザ・カット」公開が待ち遠しくてメグ・ライアンをまとめてメンタルしてみた。このトム・ハンクスとのコンビは安定感があるので絶妙な2人の間のとり方はもちろん、 監督・脚本のノーラ・エフロンの趣味が反映されている選曲、そして自然で気の利いた台詞、NYの季節の移り変わりの美しさなど、本当にウェルメイドな作品だった。
3/28(sun)
古館伊知郎 Talking Blues 16th 恋してみました。
WOWOWにて放映のこのシリーズLIVE、楽しみで待ち遠しかった。ここ数年テーマが深い専門的な分野に偏りがちだったので、くだけた雰囲気でいながらその実、人間観察の本質を描写するスタイルになっていて面白かった。 特に今回「話芸」としての構成の巧みさも含め、ある意味で大衆のごく日常的な娯楽であった頃の落語に随分と近いと感じた。
3/29(mon)
デブラ・ウィンガーを探して
ロザンナ・アークエットが自分の立脚点そのものを確認するためでもあるインタビューを集積、ロードムービー的に撮ったドキュメント映像。出発点でもある「赤い靴」の示唆する女性像と、演じたデブラ・ウィンガーとの イメージ上の対比、その見え方がやはりいちばんの核心であろう。正直であることで生じる困難は、捨てるわけにはいかないのである。
3/30(tue)
刑務所の中
別の作業をしながらでDVD鑑賞。とにかく登場してくる各キャラクターが面白いし、中でも5匹のバランスが最高。『クイール』とのギャップを考えると特に香川照幸+椎名桔平の配役が際立っている。
3/31(wed)
阿弥陀堂だより+DVD特典映像
小泉監督セットとして『雨あがる』と一緒に購入してようやく鑑賞。既に本編はスクリーンで味わっているので、このしみじみとした作品にまた出会えた嬉しさは大きかった。特典Makingは意外にあっさりしたまとめ方だったけれど十分である。 北林谷栄さんの素顔が何よりチャーミング。
クロエ
一気にDVD再鑑賞の日々に。利重監督の作品としてはやはりこれと『BeRLiN』が双璧だなと思う。実に切なかった。塚本監督の日常から徐々に徐々に逸脱していく様が彼自身の作品とは違う距離感でなんだか余計にリアル。


今月のこの1本。
Love Letter

「花とアリス」も面白かったが、岩井俊二監督の最初の完成形であるこの作品はやはり素晴らしかった。
脚本のオリジナリティがそれだけでも十分リアルに情感に訴えるのに、全体の構成、俳優の見せ方、音楽、カメラワークと、監督のイメージがきっちり映像にまとめられている。
これが日本映画では、撮影体制や製作サイドに問題がまだまだあるのか、作家性自体なのか不明ではあるが、意外に稀少なのである。
凄い。
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