リストへ戻る。 watching TV :September,2004 次の月へ。
9/11(sat)
ドッペルゲンガー+DVD特典映像
劇場公開で見逃してしまっていたのをレンタル。意外なほど面白かった。全然ホラーな黒沢清作品じゃない。独特の黒味の色調が強調された映像のクセがあったり、 「アカルイミライ」に続いての画面分割があったりしても脚本も芝居の間も笑いの要素が明らかに配合されている。役所さんの的確でいながらも自由なスタンスは安心感もあるし 今回は永作博美さんの味のある間が素晴らしくて最高。特に「…へぇー。」がよかった。
9/18(sat)
恋人はスナイパー エピソード2
先に劇場版完結編を観ていて、先月その1を鑑賞していたからこれで物語は全部繋がる形に。なので、結末に関してはここに着地点があるっていう展開そのものは知っていた。 そこに至る今回、新たに加わったキャラクターも結構見せ場があり、もしかしたら完結編より全体的なバランスはよかったかも。主演の2人のアクションもコミカルな部分の間も息が合った形だし。
イン・アメリカ 小さな三つの願いごと
先月一度鑑賞していたのに、またあの姉妹に会いたくなって再度鑑賞。切ないけど、温かな感じが好き。NYの街は人の死とつねに身近にある描かれ方をする作品はなぜこうも多いんだろう。その切実さがあるからこそなのか 人の生への懸命な表情が強調されて見える。
赤い月
降旗監督の『鉄道員』『ホタル』に続いて終戦直前の満州での極限状態を舞台にしたこの作品、原作であるなかにし礼氏の実体験がベース。色調を抑え目にした前半のトーンが物語としては明るく、厳しい現実を生き抜いていくその後の展開が リアルな色調になるため生々しさが伝わる。でも悲痛さは強調していない。激動期を描いている背景を考えると予想に反して意外にも静かな印象。
9/20(mon)
ソフィーの世界
すでに5年前になるこの作品はノルウェーで製作。本が当時話題になったんで、その興味もあって鑑賞。映像はロケーションの幻想的な中に思想史上の実在の人物、寓話の世界の住人が共存していたり ファンタジー的要素が多いのに視点はごく日常のままというのがお国柄なのかもしれない。
9/21(tue)
白い巨塔/2004 第1回、第2回
天邪鬼なだけじゃなくてタイミングが合わずに見逃してしまっていた今回のリメイク作品、DVDレンタルで初めて鑑賞。TV放映のシリーズものとして配役でこれだけ贅を極めてるのは凄い。それだけで生じている緊張感がいい。 今回見ていて特に感じたのは多分最初から狙っていたはずはないんだけど唐沢・財前が江口・里見を若干見上げる背丈の関係になっているのが絶妙だった。面白い。でもこれ、間違いなくターゲットの年齢層が高い。
9/22(wed)
白い巨塔/2004 第3回、第4回
かなり込み入った人物相関の紹介部分がほぼ終わり、徐々に展開するこの回では演出を『振り向けば奴がいる』『古畑任三郎』『王様のレストラン』など三谷脚本ドラマを手がけてきた河野圭太氏が担当。 特に第3回での緊張感のあるスピーディーなカットを重ねていくリズムは凄い。また第4回で登場の新しい人物の配役はどうしてもつい「救命病棟24時」からリンクしてみてしまう。
9/24(fri)
白い巨塔/2004 第5回、第6回、第7回
ここへ来て登場人物は更に増えより相関は複雑に。木村多恵さんが里見助教授と新登場の大河内教授との関係性を際立たせながら患者の尊厳を問題提議する重要な役でゲスト出演。 主題歌が深く沁みるここでの一つの結末が見応えがあった。
9/25(sat)
白い巨塔/2004 第8回、第9回、第10回
第一外科の東教授とはっきりと訣別して財前助教授が次期教授の椅子をめぐり熾烈に争う組織の中の闇の描写。 現在を描くドラマとしてはこの国立大学医学部における裏工作の在り様がオリジナル版では衝撃でもあった告発的な要素に思えず、リアルに納得できてしまう。
解夏
本当なら映画館のスクリーンで味わいたかった。今になってDVDにてやっと鑑賞。磯村一路監督は、こういう特徴的な土地柄をベースにロケーションにこだわる作品はさすがに得意分野になっているのだろう。 原作を読んでいないので比較は出来ないが監督自身が手がけた脚本も含め、ハッピーエンドではないはずのこの結末に前向きな余韻が残るのが意外で、素晴らしかった。
9/26(sun)
白い巨塔/2004 第11回
折り返した今回は放映では2時間の長尺。ワルシャワ・ロケも含め、一気にダークな局面が顕在化してきた。教授へと登りつめた財前がここからじわじわ転落することに。
9/27(mon)
スカイ・ハイ 劇場版
調子が悪くてずっと寝たままだったんでひとまず「国立医大の裏側」は小休止してこっちを鑑賞。これだってある意味病んでいるんだった。大沢たかおがエネルギッシュに敵役を熱演。
9/28(tue)
白い巨塔/2004 第12回
まだ不調ではあるけどだいぶ回復したんで、こっちを再開。いよいよ及川ミッチーまで登場。舞台が法廷へと移行していくのでドラマとしてはまた異なったテンポになって新鮮。
9/29(wed)
白い巨塔/2004 第13回、第14回、第15回
ついつい夜更かしして観てしまった。裁判の進行で証人が見せ場十分に登場するがその順序が明らかにドラマチック。別にそこだけリアルにしなくていいんだけどね。何しろ、教授婦人会あたりの描き方なんて デフォルメされててかなり年代を感じるし。


今月のこの1本。
ドッペルゲンガー

こういう妙な二役って大変だったろうなと思う主演の役所広司氏。
もう常連なだけに黒澤清監督との意思疎通も信頼関係も十分だろうし、難役だから余計楽しんでいるようにも見える。
それにしても、永作博美さんの「…へぇー。」のセリフの間は最高。
こういうのって偶然の産物でもあるんだろうけど、やはり資質として持っているキャラクターがあってこそ。
メインコンテンツへ戻る。