notes of cinema 11.

SF EPISODET SAMURAI FICTION   リストへ戻る。 その12jへ。

人間の「魂」は、
肉体が滅んでから300年以上かかって新しい身体に転生する、と言われている。
『SF サムライ・フィクション』の主人公・犬飼平四郎は1676年に生まれ、
1740年に天命をまっとうし、「魂」となった。

「300年ほど前、日本はサムライの国だった。
徳川家の天下統一によって戦乱も収まり、
太平の世と呼ばれる時代に、
俺はサムライの子として生まれた」
−この映画は、今は魂となった「俺」が1696年の自分を振り返るところから始まる。
以上、パンフレットより
notes 01.TOWA TEI × HIROYUKI NAKANO
テイ: でも最近の映画って、全編絵が締まってるのってないけど、『SF』は完璧にグラフィカルですよね。
手を抜いてる絵がないというか。

中野: 普通はみんな芝居がOKならOKなんだけど、
シンメトリーの立ち位置がズレてたりすると気になっちゃうんだよ。
そのカットをプリントアウトしたときに、完璧じゃないと思っちゃうんだよね。

テイ: さすがグラフィッカーズ。

中野: 助監督には「役者に失礼だ」って言われたけどね。
でもその役者のいちばんいい瞬間を撮っておきたいじゃない。
「この部分は絵は適当でもいいだろう」とは一度も思わなかった。

中野: 映像と音のヴァイブレーションは、悪いものにもピースなものにもなるから、
『SF』ではバッドヴァイブをいっさい切った。
余計な血や戦いはなくして、殺陣はカッコよさのためにやる、と。
グッドヴァイブを見せる方法はいくらでも知ってるけど、
あまりにピースに月や森の映像ばっかり見せても寝ちゃったりするんで(笑)、
そこはやっぱりバランスが大事でしょう。

中野: 「ピースな映像」作家がまず前提だから、
地球が、人類がどうピースになれるかをやりたいだけなんだよね。
それは90年代初め頃からテーマだったけど、いま98年になってみて、
この映画では命のことしか言えなかった。
とにかく自殺するのだけはやめてくれ、と。
生きてるといろんなことがあるけど楽しいんだよ、というのは、
映画やりながら自分でもよくわかったからね。



-STAFF-
エグゼクティブ・プロデューサー:伊藤 満
プロデューサー:江崎 隆明、木村 博人、林 郁、高城 剛、中野 裕之
監督:中野 裕之
脚本:斎藤 ひろし
脚色:中野 裕之
撮影:矢島 祐次郎
照明:椎原 教貴
美術:望月 正照、藤田 博史
音楽:布袋 寅泰
録音:星 一郎
衣裳:松田 一雄、江木 良彦
編集:宮崎 清春、中野 裕之
助監督:藤田 保行
キャスティング:赤羽 美紀
ヘア・デザイン:渡辺 サブロオ
-CAST-
溝口半兵衛:風間 杜夫
犬飼平四郎:吹越 満
風祭蘭之介:布袋 寅泰
溝口小春:緒川 たまき
犬飼勘膳:内藤 武敏
影丸:谷 啓

吾助:神戸 浩
鈴木真太郎:藤井 尚之
黒沢忠介:大沢 健
九頭見龍之介:藤井 フミヤ
お勝:夏木 マリ
隼:ユキ リョウイチ
赤影:桃生 亜希子
近習番 室戸:岩松 了
近習番 八木:鈴木 省吾
計測する侍 土井:きたろう
計測する侍 柴田:高木 完