notes of cinema 12.
地雷を踏んだらサヨウナラ  
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野田秀樹氏が自身の体験を基に書いた脚本『 Right Eye 』の中に、
単身アンコールワットに潜行し消息を絶ったこの映画の主人公、
戦場カメラマン:一ノ瀬泰造が登場する。
実話を基盤に描かれた別々の物語が伝える結びの光景にあったものは、
不思議と共通して符号する「いつまでも追い求めるその先」を見据えた視線であった。
notes 01.監督:五十嵐 匠   
「浅野君の今までの作品を観せてもらっていて、
彼は本当にこういう人なのかなぁと思ってたんですよ。
はまり過ぎているんです。
でも、ということは、裏でそうではないという部分もあるはずで、
それで彼にラブレターを書いて会ったら、
優しそうな顔をしてるけど、
こちらがドキドキしてしまうくらい強烈な存在感があるんですね。
で、一瞬の目付きが男らしい。
しかも、こちらがカメラをぶら下げている姿を想像すると、
不思議と彼が泰造に見えてくるんですよ。
それともうひとつ、渋谷のセンター街を歩いているような男の子を、
スポイトでポイッという感じで戦場に落としたら、どういう行動をとるかを見てみたかった。
そのためにも泰造役は浅野君でなければ駄目だったんです」

notes 02.浅野 忠信×小林 基行(写真家)   
小林: ところで、泰造さんのご両親には会った?

浅野: 最初に九州に行ったときにお会いしました。
なんかすごく優しそうで、でもどこか厳しそうなところもあって…
厳しい感じではないんですけど、
しっかり見つめてくれる“まなざし”の様なものは感じました。

小林: 今、浅野君主演の映画ってすごく多くなってきてるわけじゃない。
そのなかでも、この映画は浅野君自身、特別なものがあったんじゃないかと思って。
もともと、この映画に出るきっかけっていうのは?

浅野: 監督が熱心に誘ってくれたんですよ。
僕と顔がすごく似てると思ったみたいで。
最初は大変そうだしカメラなんて持ったことないからどうしようと思ってたんですけど、
泰造さんの資料とか見てたら確かに自分に似てるし、
泰造さんが亡くなった日、というか正確には新聞に行方不明が伝えられた日が、
まるっきり僕の生まれた日と同じだったんで、それが一番決定的でしたね。
これはもうやるしかないな、と。
泰造さんが自分を呼んでくれてるのかなって。



-スタッフ-
Based on the Life Story of 一ノ瀬泰造
Dedicated to 一ノ瀬清二・信子
紀子・淑乃・久美子
Produced by 奥山和由
Music composed by 安川午朗
Screenplay by 丸内敏治 五十嵐 匠
Directed by 五十嵐 匠
-CAST-
浅野忠信
Robert Slater
Thorng Darachhaya
川津祐介
羽田美智子
Vo Song Huong
Pinyo Janesomboon
O-pas Janesomboon
矢島健一
市毛良枝