notes of cinema 01.
MITT LIV SOM HUND/マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ  
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煌めく満天の星の彼方に、見えない姿を探し呟く少年。
「ライカ犬は、自分と等価なのか?」

この作品で、初めてラッセ・ハルストレム監督の描く映像に出会った。
当時、スウェーデン映画といっても自分には特に馴染みもなく、
偶然がなければ、映画館のスクリーンで触れる事のなかった世界であり、
そのきっかけが思い出せなくなっている現在では、様々な条件が重なり「縁があった」としか考えようがない。
少なくとも、映画館のスクリーンで体験することの愉しみを拡げてくれる作品世界であったことは間違いない。
notes 01.冒頭、イングマルの声
:シナリオ採録パンフレットより

「ママに話しておけば良かった。ママはこういう話が好きだった。」

「よく考えてみれば、ぼくは運が良かった。
たとえばボストンで肝臓移植手術を受けたあの男。
新聞に名前が出たが、死んでしまった。
あるいは、宇宙を飛んだあのライカ犬。
スプートニクに積まれて宇宙へ送られた。
心臓と脳に反応を調べるためのワイヤーを付けられて、さぞかしイヤだったことだろう。
食べ物がなくなるまで、地球を5か月回って飢え死にした・・・・・・」

notes 02.イングマル・パターソン
ボクシング史上で不世出のチャンピオンとうたわれたフロイド・パターソンを
1959年6月26日NYのマディソン・ガーデンで行われたヘビー級世界タイトル・マッチで破り
世界中を熱狂と興奮にわきたたせたスウェーデン出身のボクサー。
現在まで最後の白人ヘビー級世界チャンピオンでもある。

notes 02.ラッセ・ハルストレム監督インタビュー
「あのオープニングはライカ犬の話を中心にすえたいと考えているうちに素直にああなったものです。
もちろん、イングマルの独特なシチュエーションを出したいとは思いましたし、
同時に、主人公イングマルとの距離を保ちたいとも思っていましたが。
もともと私は星ならどんな星でも好きなのです。
子供の頃からアメリカ映画で星が出てきたらそれだけで夢中になっていましたから。」

−星空とイングマル少年のナレーションが全篇で何度かくり返され、ラスト近くの、あづま屋にこもったイングマルにつながるという発想は?
「単なるフラッシュ・バックというつもりでしたよ。
現在時間が冬で、場所が夏のためのあづま屋というアイデアは大事でしたし、
少年が距離をもって語っているというのは大事なポイントだと思っていましたが。
きっとそうした発想のもとは、スウェーデンの歌によくあるリフレイン好みじゃないでしょうか。
歌のリフレインはすばらしいものだし、私のだいすきなものだから、自然にそれがでてきているのでしょう。」


−STAFF−
Director: LASSE HALLSTROM / 監督:ラッセ・ハルストレム
Based on a novel by: REIDER JONSON / 原作:レイダル・イェンソン
Screenplay: LASSE HALSTROM , REIDER JONSON , BRASSE BRANNSTROM & PER BERGLUND
/ 脚色:ラッセ・ハルストレム、レイダル・イェンソン、ブラッセ・ブレンストレム、ペール・ベルイルンド
Music: BJORAN ISFALT / 音楽:ビョラン・イスフェルト
-CAST-
Ingmar: ANTON GLANZELIUS / イングマル:アントン・グランセリウス
Erik: MANFRED SERNER / 兄エリク:マンフレド・セルネル
Mother: ANKI LIDEN / ママ:アンキ・リデン