notes of cinema 03.
DER HIMMEL UBER BERLIN/ベルリン・天使の詩  
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飄々としたピーター・フォークの差し出す手に同胞意識を抱く「心の重さ」を感じてしまった天使。
社会そのものが崩壊へと向かう只中のベルリンという街の景色をモノクロームで語る美しさ。
人の死に至る時間に寄り添う今際の言葉と、天使が死を獲得する過程の逆転。
強く叩き付けるニック・ケイヴのロックなど、ヴェンダース監督の嗜好も盛り込みつつ、詩は綴られる。
notes 01.監督:ヴィム・ヴェンダースより・・・
日本での公開に寄せて
この映画では、子供たちだけが天使の姿を見ることができます。
あなたのなかに眠っている<子供>が目をさましてきて、
「ベルリン・天使の詩」
(英語題:WINGS OF DESIRE=欲望の翼、ドイツ語題:DER HIMMEL UBER BERLIN=ベルリン上空)を、
東京の天空の下で見て楽しんでいただけることを願っています。

notes 02.『ベルリン・天使の詩』の感想をコピーライター風に/永六輔
映画を観たというより、
夢を観たという感じ

劇場を出る時に
自分の背中に翼があることを気がつく映画
見終ったら、あなたは東京の天使になっている

天使に扉があるとすれば、この映画がその扉だ

コロンボが天使だったとは
アメリカ映画も気がついていない
見終わると誰かに優しくしたくなる映画

notes 03.老詩人ホメロスの声/シナリオ採録パンフより
「いつの日か私を探す、男、女、子らの名を、
(傘をさし、壁にむかって歩き進むホメロスの後姿。音楽<本でできたカテドラル>はじまる)
語り部にして歌い手たる私に告げよ。
人々には語り部が要る、(女神像のカシエル)この世の何よりも」


−STAFF−
Director/Screenplay by: VIM WENDERS / 監督・脚本:ヴィム・ヴェンダース
Music by: JURGEN KNIEPER / 音楽:ユルゲン・クニーパー
-CAST-
Damiel: BRUNO GANZ / 天使ダミエル:ブルーノ・ガンツ
Marion: SOLVEIG DOMMARTIN / マリオン:ソルヴェイグ・ドマルタン
Cassiel: OTTO SANDER / 天使カシエル:オットー・ザンダー
Homer: CURT BOIS / 老詩人ホメロス:クルト・ボワ
Peter Folk: PETER FOLK / 映画スター:ピーター・フォーク

Marion's Trainer: LAJOS KOVACS / サーカスのトレーナー:ラジョス・コヴァーチ
Bandmaster: LAURANT PETITGAND / サーカスの楽師:ローラン・プティガン
Rock Groups: NICK CAVE & THE BAD SEEDS / ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ
CRIME & THE CITY SOLUTION / クライム&ザ・シティ・ソリューション