notes of cinema 19.
GIRL, INTERRUPTED/17歳のカルテ  
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薄暗闇の中、背中あわせの影が像を結ぶ始まりに流れる、
Simon&Garfunkelの「OLD FIRENDS/BOOKENDS THEME」。

映画を観てからしばらく経った頃、
『思春期病棟の少女たち』と翻訳された
原作の本を読んでみた。
以前から心の病には関心があったし、
そういうジャンルの新書も読み漁っていたこともあり、
自らの体験に基づくこのエッセイ集は、
自分にとっては比較的馴染みのある世界を見せてくれた。
しかし、映画化されたその脚本は、
原作にもある幾つかの重要なプロットの積み重ねを含んではいるものの、
独自の物語を紡いでいた。
フィルムの齎す現実性は、原作の文章の背景にあった
多くの語るべき事象を雄弁に補足していたのである。

notes 01.原作者:スザンナ・ケイセン/SUSANNA KAYSEN
「“どうしてあんなところに入ったのか?”
と人は尋ねる。
彼らが本当に知りたいのは、
自分たちも“そこに入るなんてことがあるだろうか?”ということ。
その質問に私は答えられない。
言えるのはこれだけ……
“入るのは簡単よ”」

ウィノナの印象:
「セットを訪れるまで、ウィノナと話したことも会ったこともなかったというのは本当。
実は企画の初段階の頃、『クルーシブル』のセットで会うことになっていたの。
私の住まいの近くで撮影していたのでね。
ところが会う予定だった日に、アーサー・ミラーがセットを訪問するというので、彼が優先されたわけ。
当然だけどね(笑)。
時間が延びたり、いろいろあって実現しなかったんだけど、その後、ある時点で、
ウィノナがこの役でやろうとしていることは、私の助けなどいらず、
実物の私に迷わされることなく、演じる必要があるんじゃないかって感じたの。
その方が、彼女のためになると思ったの。
だから、ついにハリスバーグで会えた時は最高だったわ。
その時のウィノナはかわいいことを言ってくれたのよ。
“これはあなたなんです……私があなたで……あなたが私……私は私でもある”って。
彼女ったら、すっかりまごついて、その様子がおかしくって、とてもかわいらしかった。
昼間の短い訪問だったけど、実に素敵な女性に思えたし、一緒に過ごせてとても楽しかったわ」

notes 02.監督:ジェームズ・マンゴールド/JAMES MANGOLD
心が捕えられた本当に恐ろしいこと:
「この本は驚嘆すべきキャラクターと哲学と、人生の洞察に溢れていると思う。
実に難しい脚色だった。
この本はエピソードから成る構成で、映像的な翻訳がしにくいんだ。
本を選んだ時に、自分の興味をかき立てられることを一つだけ見つけ、そこから始める必要があった」

リサのキャスティング:
「アンジェリーナには、フィルターというものがない。
それこそがリサなんだ。
世間で通用するには、フィルターが必要だ。
フィルターがあるから、上司に“バカ野郎”なんて言わずにすむんだ。
アンジェリーナはフィルターがない人間だからこそ、あんなに素敵な女優なんだと思う。
彼女は自分自身も、自分が演じるキャラクターの世界も、非常に明快に見えているんだ」


−STAFF−
Directed & Screenplay: JAMES MANGOLD / 監督・脚本:ジェームズ・マンゴールド
Based on the book by: SUSANNA KAYSEN / 原作:スザンナ・ケイセン
Music Composed by: MYCHAEL DANNA / 音楽:マイケル・ダンナ
-CAST-
Susanna: WINONA RYDER / スザンナ:ウィノナ・ライダー
Lisa: ANGELINA JOLIE / リサ:アンジェリーナ・ジョリー
Georgina: CLEA DUVALL / ジョージーナ:クレア・デュバル
Daisy: BRITTANY MURPHY / デイジー:ブリタニー・マーフィ
Polly: ELISABETH MOSS / ポリー:エリザベス・モス
Tobias Jacobs: JARED LETO / トビアス・ジェイコブス(トビー):ジャレッド・レト
Dr. Potts: JEFFREY TAMBOR / ポッツ博士:ジェフリー・タンバー
Dr. Wick: VENESSA REDGRAVE / ウィック博士:ベネッサ・レッドグレイブ
Valerie: WHOOPI GOLDBURG / ヴァレリー: ウーピー・ゴールドバーグ
Janet: ANGELA BETTIS / ジャネット:アンジェラ・ベティス