花に導かれて 野 山 の 花 手 帖

 Photo & Essay
 わたしの植物図鑑
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年々歳々四季折々 日々は凡々賢しらに 花にこと寄せ多くは語るまじ


ヤブミョウガ 【 藪茗荷



東京都東村山市・東大和市 都立狭山公園 2020年8月4日・撮影


林の中や縁などの薄暗い湿った草藪に生える多年草で、草の高さはおよそ80cmくらいになる。
8~9月頃、茎の先に白い小さな花いくつも咲かせる。雌雄同株で、雌花と雄花があるそうだ。雌花では雌しべが長く突き出ているというから、写真の中央の花は雌花だろう思う。
葉は茎の上の方にまとまって付いているので、輪生のように見えるが、互生だそうだ。
葉の感じが食用になるミョウガに似ているのでその名が付いたというのだが、葉の形や大きさはよく似ているが、付き方ははっきりと互い違いに付いていて明らかに異なる。
ミョウガはショウガ科のショウガ属で、ヤブミョウガはツユクサ科のヤブミョウガ属だという。要するに種類が違うのだ。
もちろんミョウガは古い時代に中国から渡来し、自生はしていない栽培種。(まあ、最近では、庭や人家の周りに野生化していところもあるかもしれないが…。)
一方、ヤブミョウガはれっきとした野生種である。さて日本ではどちらが昔から生えていたのだろう? そんなの決まってるよな。だとすると、名前の付け方というか順序が、なんか妙ガな気がしませんか?
  (2020年8月5日・更新)








アマガエル
 【 雨蛙




長野県北安曇郡池田町 2020年7月17日・撮影


雨蛙が赤い薔薇の花芯でじっと雨宿りしていた

真っ赤な洋服がよく似合っていますよ







ラムズイヤー
 
Lamb's-ear




長野県北安曇郡池田町 2020年6月5日・撮影

道端のコンクリートの隙間のような所に、雑草のように生えていた。さて何だろうと思ったのだが、名前が分からなかった。名前を知らなかったのだ。(念のために言っておくが、思い出せなかったのではない…。)
ハーブか帰化植物だろうとは思ったが、そのままになってしまった。もちろん気にはなっていたが、調べるのが全然熱心でなくなった。なぜだろう…。コロナのせいか?(いや、それは関係ないだろう…。)
まず、手近にあった洋花の植物図鑑を見た。載っていなかった。
次に、帰化植物図鑑をぺらぺらめくっていったが、載っていなかった。(ハンディタイプの植物図鑑は、見当が付かないときは結局1ページずつぺらぺらめくていくしかない。)
なら、ハーブの図鑑だな。1冊持っていたような気がしたが、どこかに紛れ込んで出てこない。(ここで本を探し出そうとしてはいけない。結局物置の中までひっくり返し、とんでもないことになる。いやもっととんでもないのは、途中でまるっきり別のことをやり始めて、収拾がつかなくなるから…)
なんでもそうかもしれないが、植物の名前は、知らないと意外に手こずる。
ネットに植物の検索サイトもあるが、1つずつ、yes or no で、検索をかけていくのがなんだかずいぶん面倒なことをやっているような感じがしてくる。最後にうまくその植物名に行き着ければよいのだが、真面目にやったのにとんでもなく違うものにたどり着いて、ばかばかしくなることがある。
そこで、奥の手を使った。完璧な邪道だが時々これを使う。この花にいちばん似ていると思う花の名前にチョット言葉を加えて、ネットで検索をかけるのである。
今回は、私が知っている花の中では、花の色は黄色でまったく違うが、ビロードモウズイカが近いような気がしたので、「ビロードモウズイカに似たピンク色の花」で検索してみた。もちろん画像検索のページを見るのである。すると、ビロードモウズイカはもちろんのこと、ビロードモウズイカに似たいろいろな花の写真が出てくる出てくる。その数はすごく。もちろん玉石混交で、間違いや嘘も多いが、そこを逆に活用するのである。スクロールしていくだけだから簡単。そして、1つでもこの花と同じ写真が出てくればめっけものなのである。
写真はこういうときは便利である。見た瞬間に、「あっ、この花だ」と、すぐ分かる。その写真の説明に植物名が載っているから、ここでだいたい解決する。もしだめ押しをしたいときは、その写真が載っているサイトを開いて確認すればよいわけである。

なんとも前置きが長くなってしまったが、この植物は、「ラムズイヤー」というハーブであることがわかったのである。英語で「子羊の耳」という意味。白い毛で覆われた葉が、子羊の耳に似ていることから、この名前がつけられたのだろう。触ってみたが、ふかふかすべすべしていて、それは柔らかく気持ちいい感触だった。
観賞用の花だそうだから、まあ何があったかは知らないが、どこかの畑か庭から逃げ出して来て、流れ流れてこの道端で育ち、ここで花を咲かせたのだろう。
 (2020年6月30日・更新)

ビロードモウズイカ





マムシグサ
 
【 蝮草 】




長野県北安曇郡池田町 2020年6月8日・撮影


マムシグサは、あまり気持ちのいい植物ではないが、初夏の野山を歩いていると、よく出っ喰わす。平地から山地の野原、林の縁や中などの日陰のような所にふつうに生えている。
種類も細かく分かれていて多いが、色や形の個体差や地域差も激しいので、見かければついしげしげと、どの種類だろう…なんて見てしまう。でも、あまりよく分からないで終わってしまう。
仏炎苞といわれる花の部分は、4~6月頃に咲く。種類が同じマムシグサでも、この部分が暗紫色で色の濃いものと、明るい緑色のもののふた通りがある。写真は、色の濃い方である。
茎には、紫褐色または赤紫色のまだら模様が見られ、その色と様子がマムシに似ていることからその名が付いたという。
夏になると、緑色のずんぐりしたトウモロコシのような実がなり、やがて秋が来ると真っ赤になる。そして冬になっても、鮮やかな赤い実はそのまま残っている。
有毒植物である。特に球根の毒は強く、食べると命にかかわるという。すぐ効くらしい。サトイモ科、テンナンショウ属。
 (2020年6月28日・更新)


マムシグサの説明

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