問題ナンバー 11の答え ★電子探偵団の会話をどうぞ……★
『飛鳥「残念だったね。スーパーからこの部屋までは、たっぷり十分はかかるんだよ。だいたい、アリバイトリックを考えてる人間が、そんなつなわたりみたいなことするか?一分間なんて、ちょっとエレベーターがこなかっただけで、すぐにたっちゃうぞ。まあ、ガムを買った時間が何時だって、たいした問題じゃないだろう。べつに犯罪ってわけじゃないからね。それじゃあ、おなじ7時20分に、ぼくが動物園にしのびこんで、コアラを誘拐してたとしたら、どうなる?こんどはりっぱな犯罪だろ。だけどぼくにはアリバイがあるんだ。なんてったって、名探偵のきみたちが証人なんだからさ。」
ネロ「いいのかい、飛鳥。もうずいぶん、電話代がかさんでしまったのではないかね?……マコト、ダイ、わからないかね。じつはいまのわたしのことばは、ひとつのヒントなのだがね。」
マコト「飛鳥、ひょっとしていま、風浜じゃなくて、どっか遠くにいるのか?」
飛鳥「ふっふっふ、ようやくわかったようだな、マコトくん。ダイはともかく、きみはもっと早く気がついて当然だったと思うがね。」
マコト「どうしてさ?」
飛鳥「さっき、スーパーから部屋までの距離の話になったとき、ぼくはこういったはずだよ。『一分間なんて、エレベーターがこなければすぐにたっちゃうぞ。』って。しかし、うちにきたことがあるマコトだけは、ぼくんちがマンションじゃないことを知っている。だったら、ぼくがいま、家にいるのではなくて、エレベーターのあるところ、たとえばホテルとかにいるって、見ぬいても、よかったんじゃないのか?」
マコト「わかった。観察力不足だったのはみとめるよ。だけどさ、そのこととアリバイのことと、どう関係あるんだよ?どんなに遠くにいたって、さっきの話、ありえっこないじゃないか。」
飛鳥「はたしてそうかな?よくききたまえ、名探偵諸君。ぼくはいま、オーストラリアのシドニーにいるんだ。ホテルのワープロを使って国際電話でアクセスしているんだよ!シドニーと日本とでは、時差が一時間ある。こっちのほうが一時間進んでるんだ。つまりぼくはシドニー時間の7時20分にガムを買って、一時間後、日本時間の7時20分にワープロを打ってたってわけさ。」