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深作欣二
仁義の墓場 じんぎのはかば
監督 深作欣二
公開年 1975年
評点[B]
感想
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仁義の墓場
仁義の墓場

 今日は、深作欣二監督の『仁義の墓場』を観た。昭和五十年(1950)の作品。

 若くして無頼の道に入ったが、ヤクザ社会の枠にもおさまることが出来なかった石川力夫(渡哲也)の破滅的な人生。

 聞くところによると渡哲也の東映作品初出演作だそうが、いきなりもう無茶苦茶な役をやっている。実在の人物がモデルだというけれども、彼はたいした理由も無いのに、少なくとも作品中では悪い人には見えない親分(ハナ肇)や兄弟分(梅宮辰夫)に牙をむき、自滅への道を突き進んでいく。不条理極まりなく、いったい何のために生きた人なのだろう? 人間社会の中で生きていくこと自体が無理だったのだろうか? と思わされてしまうが、それを考えさせるのも作品のテーマの一つなのだろうか。とにかく、謎な主人公で、題名の意味はラストシーンでわかる。
 東映実録路線が盛んだった頃の作品で、深作流のハンディカメラの映像や暴力描写は迫力ある。私の好みではないのだが。(2003/02/28)

柳生一族の陰謀 やぎゅういちぞくのいんぼう
監督 深作欣二
公開年 1978年
評点[A]
感想
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柳生一族の陰謀
柳生一族の陰謀

 今日は、深作欣二監督の『柳生一族の陰謀』を観た。昭和五十三年(1978)の作品。

 元和九年、将軍秀忠が急死。三代将軍の座を巡って、長男の家光(松方弘樹)を推す柳生但馬守(萬屋錦之介)・松平伊豆守(高橋悦史)・春日局(中原早苗)らと、次男の忠長(西郷輝彦)を推す崇源院(山田五十鈴)・土井大炊頭(芦田伸介)などが対立。漁夫の利を狙う京都の朝廷の策謀も絡まり天下動乱の兆しが見え始める中、柳生但馬守は着実に布石を打っていった。

 東映時代劇の復活を期して実録やくざ映画の深作欣二監督がメガホンをとった作品。
 深作監督のねちっこい演出が隅々まで行き渡っており、松方弘樹と萬屋錦之介の大仰な台詞回しもその一環か? と思わされる。途中までは特に後者はもうちっとなんとかならなかったか……と感じていたが、ラストシークエンスでその大芝居が見事に昇華されたのには驚いた。意図的な演出あるいは演技だとしたら凄いと思う。
 将軍継嗣問題という大筋にたくさんのプロットを絡み合わせている脚本の構成が巧み(脚本:野上龍雄・松田寛夫・深作欣二)。朝廷側を登場させたのが効果的で、剣の達人である公家・烏丸少将には成田三樹夫の怪演もあってビックリ。
 柳生十兵衛を演じている千葉真一の率いるJACが参加していて殺陣の迫力に貢献しているが、彼らが主に演じている根来衆(ただし首領は室田日出男)の設定は戦国時代まっただ中のように見え、作品の中で少々浮いてしまっているような気がした。出雲の阿国(大原麗子)のエピソードも……。(2004/10/14)

忠臣蔵外伝 四谷怪談 ちゅうしんぐらがいでんよつやかいだん
監督 深作欣二
公開年 1994年
評点[A’]
感想
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忠臣蔵外伝 四谷怪談
忠臣蔵外伝 四谷怪談
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深作欣二監督 シリーズ1 FUKASAKU KINJI WORKS Vol.1
深作欣二監督
シリーズ1
恐喝こそわが人生
必殺4
忠臣蔵外伝 四谷怪談
阿部一族

 録画した『忠臣蔵外伝 四谷怪談』を見て驚愕。
 高岡早紀のオッパイ大盤ぶるまい…はイイとして、荻野目恵子・石橋蓮司・渡辺えり子・蟹江敬三らが白塗りで怪演。新東宝の映画かよ。
 それ以上に高岡早紀の演ずる お岩さんが「お父さん」とか「何これ〜!あたしの顔〜!?」と、まるっきり現代語の台詞を叫びまくったり、死んで幽霊になってから吉良邸討ち入りに参加して怪光線を発して大暴れ。
 忠臣蔵モノとして観てしまうと零点だが(いやマイナス点か?)、ホラー映画orトンデモ映画としては高得点かも。少なくとも『四十七人の刺客』の十倍は面白い。(1999/12/16)

深作欣二
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