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福田晴一
江戸群盗伝 えどぐんとうでん
監督 福田晴一
公開年 1958年
評点[C]
感想  今日は、近衛十四郎主演の『江戸群盗伝』を観た。監督は福田晴一で、昭和三十三年(1958)の作品。

 剣の腕は確かだが世をすねている小身の旗本・梅津長門(近衛十四郎)は、気まぐれな侠気を発揮したことがきっかけで将軍の御落胤だという雪姫(嵯峨三智子)と出会い、互いを忘れられなくなる。また一方では、たまたま知り合った喜三郎(名和宏)が数年前に別れて以来ずっと探していた、おとよ(福田公子)を見つけてやったが、その再会は二人にとって悲劇であった。

 柴田練三郎の原作の映画化(脚本:鈴木兵吾)。江戸後期の暗い世の中を再現することを狙ったのか闇を意識した絵作りだが、ストーリーの方も暗い。暗いのはまだしも、今から見ると女性の描き方にちょっと違和感を覚える。梅津が無理矢理ヤっちゃった女が梅津のことを忘れられなくなるなんて……。また、女性が二人とも不幸すぎるような。梅津自身にも魅力が感じられないが、原作ではどうだったのだろう。
 ストーリーの面は古い小説だから仕方ないにしても、殺陣に定評のあった近衛十四郎の主演映画としては、チャンバラが物足りなさ過ぎ。あっけ無く終わってしまう。(2002/10/03)

旗本愚連隊 はたもとぐれんたい
監督 福田晴一
公開年 1960年
評点[C]
感想  福田晴一監督の『旗本愚連隊』を観た。昭和三十五年(1960)の作品。

 三代将軍家光の時代、無聊をかこつ今村左門(田村高廣)・長坂千槍三郎(津川雅彦)ら旗本の次男三男坊たちは旗本奴“山犬組”を率いて暴れまわっていた。そんな彼らが将軍とその実弟の駿河大納言との争いに巻き込まれてしまう。

 村上元三の小説『大久保彦左衛門』の映画化(脚本:伊藤大輔・山根優一郎)。田村高廣や津川雅彦の珍しい時代劇主演作。田村正和も顔を出していて彼の映画デビュー作となったそうだが、よくわからなかった。
 原作は未読だが、大久保彦左衛門が主人公の小説を映画では田村高廣を主人公にするようにしたのか、徳川家のお家騒動と今村左門の母親との人情噺と大久保彦左の活躍の話という三つの要素があまり上手く融合しておらず、展開がガチャガチャしているように見えた。
 若き日の田村高廣は美男子だが、ちょっと力み気味かも? カラー撮影で、旗本奴たちのキンキラの服が豪華で美しい。時代考証的には怪しいかもしれないが。考証といえば、この時代に町火消しは無いと思うが……。(2003/02/09)

福田晴一
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