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石橋清一
江戸の白鷺 えどのしらさぎ
監督 石橋清一
公開年 1937年
評点[C]
感想  今日は、石橋清一監督の『江戸の白鷺』を観た。昭和十二年(1937)の作品。

 薩摩藩の江戸屋敷で南蛮渡来の“金龍の鍔”が盗まれると、島津家は面目にかけて犯人を捕らえるため三百両の賞金を懸けた。腕は良いが仕事が嫌いで植木職人の真似事をしている町方同心・不動重四郎(小林重四郎)は我関せずだったが、植木屋の親方が容疑者として捕らえられると事件の究明に乗り出した。

 主演の小林重四郎という俳優の名は初耳だったのでちょっと調べたら、戦前から戦後まで出演作はかなり多いようだ。主演級の役を務めた期間は短いようだが。監督も知らなかったが、監督作は数本のみのようだ。
 小林重四郎は小柄だが鋭い良い雰囲気を持っているし、小唄の師匠役の清川玉枝もちょっと裏のありそうな女をよく演じていて、俳優陣の演技はまずまず良かった。三島雅夫も出演しているが、まだ純然たる脇役。また、映像も江戸時代の家屋の雰囲気を出しているし、切れ味鋭いカットもあり、戦前の作品としては夜の場面もリアル。さすがに山の中では擬似夜景というのがバレバレだが。
 しかし、全体にテンポが一様で謎解きも特に眼を見張るものはなく、ほとんどアクションシーンがないのも物足りない。同心が主役なのに捕物がないのは……。演技と映像が良く脚本と演出がイマイチという珍しい映画。
 観終わってから気づいたのだが、撮影は『切腹』などの宮島義男(宮嶋義勇)なのか。(2004/06/13)

石橋清一
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