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金森万象
砂繪呪縛(砂絵呪縛) すなえしばり
監督 金森万象・二川文太郎
公開年 1927年
評点[C]
感想  今日は、月形龍之介主演の『砂絵呪縛』を観た。監督は金森万象と二川文太郎で、昭和二年(1927)の作品。

 時は五代将軍綱吉の頃。権勢を振るう柳沢吉保は柳影組なる一団を操っていた。それに対抗する人々は天目党を組織し、副首領の勝浦孫之丞(月形龍之介)が中心となって戦っていた。あるとき、柳影組は黒阿弥(尾上松緑)に贋金を作らせようとし、それを察知した天目党が黒阿弥を誘拐したことから事件が始まった……。

 土師清二の新聞連載小説の映画化。現在ではすっかり忘れられている原作者だが(私も知らなかった)、この作品は人気だったらしい。脚色はサイレント時代の名脚本家・山上伊太郎。
 昔の時代小説らしく剣と恋の要素を併せ持ち、いくつものプロットから成り立っているが、映画になるとちょっとスッキリしないところがある。また、キャラクターが単純に善悪二分されていて、今の目で観てしまうと実にステロタイプ的で人物描写が浅く、主人公の魅力も薄い。サイレントなのがハンデなのかもしれないが、字幕や活弁で人物の性格を説明してしまうのではなく、行動を以ってキャラの人格を示してもらわないと……。
 この作品、現在あるプリントは第一篇と第二篇を合わせたもので、完結篇は現存していないらしい。尻切れトンボになってしまっているのが残念。(2005/11/10)

金森万象
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