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黒田義之
新・鞍馬天狗 五條坂の決闘 しんくらまてんぐごじょうざかのけっとう
監督 黒田義之
公開年 1965年
評点[B]
感想  今日は、市川雷蔵主演の『新・鞍馬天狗 五條坂の決闘』を観た。昭和四十年(1965)の作品で、監督は黒田義之。

 鞍馬天狗(市川雷蔵)は将軍家茂の上洛を期に、大政奉還するよう将軍に直に訴えようとしていた。それを知った幕府方は鞍馬天狗を倒そうとするが、もはや新選組でも手におえない。しかし、京都所司代らは不気味な力を持つ“山嶽党”を名乗る一味を利用して鞍馬天狗を倒そうとする。

 市川雷蔵版『鞍馬天狗』の第2作。シリアス目な作りだった前作とはうって変わって、怪しげな白髪の老人が率いる謎の組織や、その秘密会議はメンバーが髑髏の模様をついた服を着ているのを見たときには、どうなることかと思ったが、娯楽作として意外とまとまっている作品。
 ストーリーの先は読めるけれども、ヒーローもののパターンを踏襲してテンポが良く、それなりに楽しめる佳作。鞍馬天狗が、何の説明も無く敵の洞窟に忍び込んだり、いつの間にか脱出して馬に乗って走っているのが愉快(笑)。

 前作が真面目すぎたので、続編は昔の路線を踏襲したのだろうか。でも、2作目でシリーズ打ち切りになってしまったのは、昭和四十年ころには既に子供向け娯楽ドラマはテレビで観る時代になっていたのだろうか……。(2002/05/23)

大魔神 だいまじん
監督 安田公義(特技監督:黒田義之)
公開年 1966年
評点[A’]
感想
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大魔神
大魔神
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大魔神封印匣 魔神降臨
大魔神封印匣
魔神降臨

 今日は、安田公義監督の『大魔神』を観た。昭和四十一年(1966)の作品。

 戦国時代。山中城で家老の大館左馬之助(五味龍太郎)が謀反を起こし、城主・花房忠清(島田竜三)を倒して城を奪った。その後、遺児・花房忠文(青山良彦)と小笹姫(高田美和)は山の魔神を祀る巫女の信夫(月宮於登女)にかくまわれて成長したが、左馬之助の魔手が迫り……。

 大映製作の特撮映画。“特技監督”として黒田義之の名もある。黒田監督は他では普通の時代劇を作っているので、技術者ではなく特撮パートの演出を担当したという意味だろうか。
 安田監督も他では多くの時代劇を監督しているだけあって、終盤までは特撮映画とか子供向け映画らしくなく、普通の時代劇映画の雰囲気で進む。カラー映画だと粗〔あら〕が見えやすくなるが、美術や衣装も安っぽさはなく大映京都のスタッフの優れた技術を反映している(美術:内藤昭)。
 脚本も、シンプルなストーリーだが矛盾や強引なところがなく大魔神の出現まで実に自然に流れている(脚本:吉田哲郎)。映像も合成の継ぎ合わせ部分を除けば、質感の表現など見事(撮影:森田富士郎)。
 私はかなり以前、中学か高校生の頃にテレビで観て結構おもしろい記憶があったので今になって観直してみたのだが、日本映画慣れした現在の目で観ても思っていた以上に丁寧な作りで完成度が高く、風格さえ感じさせる作品だったので感心した。特撮に興味のない時代劇映画ファンの人にも勧められる佳作だと思う。(2005/09/26)

透明剣士 とうめいけんし
監督 黒田義之
公開年 1970年
評点[C]
感想  今日は、黒田義之監督の『透明剣士』を観た。昭和四十五年(1970)の作品。
 
 道場では子供にも勝てない少年・三四郎(酒井修)の父親が盗賊団に殺された。三四郎は白昼夢の中で、自分の姿を消す方法を妖怪しょうけら(沖時男)に教えられる。

 オープニング曲でわかるように、子供向け特撮時代劇。横山やすし&西川きよしや桂三枝、岡八郎などの吉本芸人たちも顔を出している。
 筋は他愛ないものだし特撮にも正直眼を見張るものは無いのだから、子供向きならもう少し展開が早くても良いと思った。また、せっかく吉本芸人が出ているのだから、彼らももっと活躍させて欲しい。(2004/04/25)

黒田義之
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