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マキノ雅弘(マキノ正博/マキノ雅広/マキノ雅裕)

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江戸っ子肌 えどっこはだ
監督 マキノ雅弘
公開年 1961年
評点[C]
感想  今日は、マキノ雅弘監督の『江戸っ子肌』を観た。昭和三十六年(1961)の作品。

 加賀鳶と呼ばれる加賀前田家の江戸屋敷お抱えの火消しの小頭・吉五郎(大川橋蔵)は、あるとき前田家の家臣・向井にかどわかされそうになっていた娘おもん(桜町弘子)を助けた。おもんは加賀鳶と犬猿の仲の町火消しの組頭・吉次郎(黒川弥太郎)の妹で、おもんは吉五郎に惹かれてしまい、吉次郎も打ち解けぬまでも吉五郎という男を認めるようになる。しかし、先々代からの加賀鳶と町火消しの対立と向井の魔の手は、吉五郎やおもんたちに平坦な道を与えない。

 邦枝完二の時代小説『喧嘩鳶』の映画化(脚本:結束信二)で、歌舞伎などの加賀鳶ネタ。原作がそうなのかもしれないが、マキノ作品にしては雰囲気が明るくない。また、おもんや芸者こいな(淡島千景)といった主な女性の登場人物が、男に媚びているような雰囲気があるのが、今の目で観るとちょっと気になる。現在の視点で批判しても意味ないのだろうが。こいなの兄である御家人を演じている山形勲は、かなり良い。
 火事のシーンと、火事とケンカが同時に起こるラスト近くは、さすがに盛り上がる。(2003/01/30)

若き日の次郎長 東海一の若親分 わかきひのじろちょうとうかいいちのわかおやぶん
監督 マキノ雅弘
公開年 1961年
評点[C]
感想  今日は、中村錦之助主演の『東海一の若親分』を観た。監督はマキノ雅弘で、昭和三十六年(1961)の作品。

 清水次郎長(中村錦之助、のち萬屋錦之介)は、お蝶(丘さとみ)と祝言を挙げることになった。しかし、世話になった和田島の太左衛門(片岡半蔵)のために人を殺してしまい、旅に出る。その後、旅先で太左衛門が殺されたことを聞き、怒りに燃える次郎長は、その裏に身売り娘の市場を立てている親分たちの影があるのに気づく。

 “若き日の次郎長”シリーズ第二弾。この作品で森の石松(ジェリー藤尾)・大政(水島道太郎)関東綱五郎(渥美清)が子分に加わり、みき(仲宗根美樹)という女の子までついてくる。
 しかし、森の石松や綱五郎がからむところはコミカルで明るいが、全体に社会派的というか売春防止法推進映画みたいな感じでちょっと違和感がある。スターである錦之助を単なるヤクザにするわけにもいかなかったのだろうが、清水次郎長をここまで正義の味方にするのも……。それと、マキノ監督は女性をメインに描くのはあまり得意ではないな、と思った。(2003/05/18))

いれずみ半太郎 いれずみはんたろう
監督 マキノ雅弘
公開年 1963年
評点[B]
感想  今日は、大川橋蔵主演の『いれずみ半太郎』を観た。監督はマキノ雅弘で、昭和三十八年(1963)の作品。

 博打で十両もの借金をして江戸から逃げ出した半太郎(大川橋蔵)は、渡世人の道に入って三年かけて十両を貯め、江戸に一人残した老母のもとに帰ろうとする。しかし、全てに絶望した宿場女郎おなか(丘さとみ)に出会ったことから、彼の運命は一変する。

 長谷川伸原作作品(脚本:野上龍雄)。いつもながら渡世人を主人公にしているが、この作品は人情噺ではなく、運命に流される男の悲劇という感じ。東映娯楽時代劇には珍しい、一風変わった雰囲気で、妙な魅力があるかもしれない。ただ、かなり暗いので、ちょっとキツイ面もある。原作の方を読むと、どんな印象を受けるのかな……?(2002/10/11)

昭和残侠伝 死んで貰います しょうわざんきょうでんしんでもらいます
監督 マキノ雅弘
公開年 1970年
評点[B]
感想
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昭和残侠伝 死んで貰います
昭和残侠伝
死んで貰います

 今日は、高倉健&池部良主演の『昭和残侠伝 死んで貰います』を観た。監督はマキノ雅弘で、昭和四十九年(1974)の作品。

 東京は深川の老舗料亭「喜楽」の息子・花田秀次郎(高倉健)は、家を離れ無頼の世界に身を投じていた。刑務所を出て、父が没して継母も失明し、板長の風間重吉(池部良)がほとんど一人で店を支えていることを知ると、名を変えて見習い板前として家に帰る。しかし、喜楽に新興ヤクザの魔の手が迫って……。

 『昭和残侠伝』のシリーズ第7作。シリーズ最高傑作とも言われている。自身も元ヤクザだったという設定の池部良が良い感じだが、全体として王道パターンというか様式美の世界。個人的には、様式美でも時代劇は好きだが、任侠ものの良さは正直まだあまりよくわからない。しかし、この作品は、高倉健の弟分役の長門裕之や高倉健と因縁のある博徒の山本麟一らの脇役もしっかり描かれているのが傑作と称される理由の一つだろうか。
 高倉健に惚れる芸者役の藤純子は……う〜ん、なんだか男に都合の良すぎる女性像というか、悪い言い方をすると頭の弱い女に見えるというか……。(2003/04/11)

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