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丸山誠治
男ありて おとこありて
監督 丸山誠治
公開年 1955年
評点[A’]
感想  今日は、志村喬主演の『男ありて』を観た。監督は丸山誠治で、昭和三十年(1955)の作品。

 “東京スパローズ”監督の島村達郎(志村喬)は野球一筋の男で、妻(夏川静江)も年頃の娘(岡田茉莉子)も幼い息子(伊東隆)のことも顧みなかった。ある日、新たに入団した投手・大西(藤木悠)を自宅に下宿させるが、屈託ない彼のために達郎と家族との関係がこじれてしまう。

 野球には疎いのでよくわからないのだが、モデルがいるのだろうか(脚本:菊島隆三)。家庭が舞台の場面が多く、序盤から中盤まではホームドラマ的な展開でちょっとスローテンポ。中盤までは主人公があまりにもわがままに見えてしまって気分の良くないところもあったが、単純なキャラクターではなく、終盤に急報を聞いてからの反応もちょっと観客の意表をつくがリアル。仕事命で、いかにも明治生まれの男らしく頑固だが、もろいところもある人物造形が面白く、志村喬がよく演じていた。
 成瀬巳喜男作品を多く撮っている玉井正夫の撮影は、単調にもならず日本家屋を巧みに捉えている。この作品では脇に回った三船敏郎が監督を助けるベテランの選手兼コーチを演じていて、壮年男の思慮深さや頼もしさを表現していてかなり良かったのが意外だった。大声を出さない役でも良いんだな。ピッチャーの大西はちょっとひ弱かな?(2004/08/22)

慕情の人 ぼじょうのひと
監督 丸山誠治
公開年 1961年
評点[C]
感想  今日は、原節子主演の『慕情の人』を観た。監督は丸山誠治で、昭和三十六年(1961)の作品。

 未亡人・幸子(原節子)は、従業員・石野(三橋達也)の補佐を得ながら亡夫の跡を守って銀座のスポーツ用品店を経営していた。幸子と一緒に住む亡夫の妹・久子(白川由美)は魅力的な幸子に嫉妬し、石野と幸子の仲をかき乱そうとする。

 井上靖の『揺れる耳飾り』が原作(脚本:岡田達門・田波靖男)。井上靖というと歴史小説のイメージが強いが、現代小説も多いようだ。
 全体に、原作どおりの脚本を書きました、そして脚本どおりに撮りました、という感じで演出も映像も抑揚が無く、非常に長く感じた。ストーリー自体が現代の目で見ると古く、テレビドラマ的なのは置いといても、久子というキャラクターは図々しくて都合の悪い時には泣き出したりして、非常に見ていて不愉快だった。久子のボーイフレンドの加納(滝田裕介)はハンサムな画家のはずだが、ちょっとそうは見えない。(2002/09/10)

丸山誠治
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