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中川信夫

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東海道四谷怪談 とうかいどうよつやかいだん
監督 中川信夫
公開年 1959年
評点[A’]
感想
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東海道四谷怪談
東海道四谷怪談

 今日は、中川信夫監督の『東海道四谷怪談』を観た。昭和三十四年(1959)の作品。

 備中岡山の浪人・民谷伊右衛門(天知茂)は、お岩(若杉嘉津子)と夫婦になるため彼女の父・四谷左門(浅野進治郎)を中間〔ちゅうげん〕の直助(江見俊太郎)と共謀して殺す。さらに江戸に流れて裕福な武士の娘・お袖(北沢典子)の元に婿入りするため、お岩を毒殺するが、その霊に祟られる。

 怪談の古典を映画化した作品(脚本:大貫正義)。恐怖映画を得意とする中川監督だけあって、日本家屋の暗さを強調した絵作りが素晴らしい。お岩が毒を飲むシーンは本当に怖かった。ただし、終盤に特殊効果が連発されるところは少々大げさに感じてしまったが、これは自室でのビデオ観賞だったためかもしれない。映画館で観てみたい作品。
 冷たい美男子の天知茂と暗さのある女お岩を演じた若杉嘉津子もハマっていた。小悪党的な直助も良い。忠臣蔵と関連のあるところをすっぱり削ぎ落とした話作りも巧みだと思う。(2002/08/16)

旗本退屈男 謎の珊瑚屋敷 はたもとたいくつおとこなぞのさんごやしき
監督 中川信夫
公開年 1962年
評点[C]
感想  今日は、中川信夫監督の『旗本退屈男 謎の珊瑚屋敷』を観た。昭和三十七年(1962)の作品。

 飲み屋を開店したばかりの元売れっ子芸者お染が、江戸随一の回船問屋の平戸屋の主人と入水心中をしたという。しかし、その裏には子細があるらしい。旗本退屈男こと早乙女主水之介(市川右太衛門)は、なじみの船宿の娘お良(水谷良重のちの二代目水谷八重子)と共に、その謎を探ろうとする…。
 この話は大名のお家騒動とか天下を狙う悪人を退治するとかの話でないので、少々スケールが小さいように見えた。展開もタルくって、内容的にはテレビの一時間時代劇って感じ。ただ、カメラワークと最後の立ち回りの迫力は観るべきものもあった。
 監督の中川信夫は怪談映画の名作を撮って有名で、現在もカルト的人気があるが、この『旗本退屈男』だけは中川作品の特集上映会でも上映されないらしい(笑)。(2000/09/10)

まぼろし天狗 まぼろしてんぐ
監督 中川信夫
公開年 1962年
評点[B]
感想  今日は、大川橋蔵主演の『まぼろし天狗』を観た。監督は中川信夫で、昭和三十七年(1962)の作品。

 田沼意次(山形勲)が御政道を牛耳っていた時代、世の中は賄賂が横行し乱れきっていた。若い町奉行所与力・守屋周馬(大川橋蔵)は麻薬がらみの事件を追うが、銃撃されて負傷する。彼を助けた無役の旗本・浅川喬之助(大川橋蔵)はなぜか周馬と顔が瓜二つで、彼に成り代わって悪を追う。

 キャラクターが善悪はっきり分かれていて、実にわかりやすい展開。まさに娯楽時代劇以外の何物でもない。“闇の御前”と称する悪の黒幕役は月形龍之介(やっぱり)。悪の手下の一人で周馬に惚れていた、お艶(桜町弘子)ちゅう女が「私は……これでも生まれたままの体なんですよ」なんて言うが、嘘つけ! と思ってしまう(笑)。(2002/11/22)

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