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小田基義
赤い手の娘達 あかいてのむすめたち
監督 小田基義
公開年 1941年
評点[B]
感想  今日は、小田基義監督の『赤い手の娘達』を観た。昭和十六年(1941)の作品。

 ある漁師町の娘お浜(櫻町公子)は家族を漁の事故で失ったため、紹介されて東京の槇博士(汐見洋)の家に女中奉公に出た。田舎者丸出しのお浜は周囲との摩擦が絶えないが、画家の島田(月田一郎)や女中の同僚など、彼女の真価を認める者たちもいた。

 山出し(この作品は海だが)の娘が都会のブルジョアの家に奉公して、その純朴さに周囲が戸惑い、やがて感化されるという女中もの(お手伝いさんもの)の一作。展開は予想通りで目新しいものはないが、主人公の演技がわざとらしくなく、また田舎者をことさら滑稽に描いているわけでもないため、抵抗なく観ることができた。櫻町公子という人は出演作は少ないが、この一作を見た限りでは結構いい女優だと思う。上映時間が1時間強で、小品の佳作といった印象。
 太平洋戦争直前の作品だが、それらしい匂いは一度だけ「時局」という台詞が出てきたのと、子供たちが合唱する歌にそれを感じたくらい。(2003/08/26)

小田基義
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