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小野田嘉幹
伊能忠敬 子午線の夢 いのうただたかしごせんのゆめ
監督 小野田嘉幹
公開年 2001年
評点[A’]
感想  今日は、加藤剛主演の『伊能忠敬 −子午線の夢−』を観てきた。監督は小野田嘉幹で、平成十三年(2001)の作品。

 千葉の佐原の豪農に婿養子として入った伊能忠敬(加藤剛)は、長男に家督を譲ると学問を本格的に学び、地球の子午線1度の長さを実測によって割り出したいという夢を持つようになった。師匠である幕府の天文方の学者・高橋至時(榎木孝明)に、蝦夷地測量にかこつけて子午線の長さを割り出すよう示唆されると、忠敬は56歳にして旅立ち、それがきっかけで18年にわたって全国を歩くことになった。

 劇団俳優座創立55周年記念作品として1999年に企画され、二年越しで完成した作品。最初、『スターウォーズ』のように宇宙の彼方からタイトルが飛んできたときには、驚いたが(笑)、伊能忠敬の業績を堅実かつ退屈ではないようにまとめている良作。
 加藤剛主演作ということで堅苦しくなるかと思っていたけれども、単なる偉人伝説ではなくユーモラスな雰囲気が漂っているのが良い。特に、測量が数次にわたっているので、その間にある師匠の高橋至時とのやり取りが面白い。また、思いもかけないところで丹波哲郎センセイが登場したのには本当にビックリした。洪水の場面のCG合成もなかなかの出来。
 冒頭の愁嘆場はテレビドラマっぽいし、伊能忠敬の次男を演じた加藤大治郎(加藤剛の長男)の演技はナニだったが、高橋至時役の榎木孝明や間宮林蔵役の増沢望は好演している。忠敬を助ける女性お栄を演じた賀来千賀子と忠敬の娘イネ役の西田ひかるは、まぁ、いつもどおり。

 文部科学省選定作なので退屈な作品であることを覚悟して行ったが、予想以上の佳作だった。私は加藤剛ファンなので多少ひいき目があるかもしれないけれども。(2001/11/21)

小野田嘉幹
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