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島耕二
風の又三郎 かぜのまたさぶろう
監督 島耕二
公開年 1940年
評点[A’]
感想  今日は、島耕二監督の『風の又三郎』を観た。昭和十五年(1940)の作品。

 夏休み明けの風の強い日、ある山村の分教場に都会からの転校生・高田三郎(片山明彦)が転入し、あっという間に去っていった。果たして、彼は風に乗ってやってくる風の又三郎だったのか……。

 原作は、言わずと知れた宮沢賢治の童話(脚色:永見隆三・小池慎太郎)。登場人物のほとんどが子供で、児童映画という雰囲気。ただし、教訓めいたエピソードが描かれるわけではなく(宮沢賢治原作なので当然だが)、前半から中盤は山村の自然、後半は又三郎のファンタスティックな世界を丹念に描いている。
 今の目で観ると展開がゆっくりで、終盤の特撮もショボい。しかし、風雨のシーンは良いし、子役たちにあまり臭い芝居をさせず、表情やしぐさで感情を表現させている演出には好感を抱ける。(2003/01/01)

銀座カンカン娘 ぎんざかんかんむすめ
監督 島耕二
公開年 1949年
評点[A’]
感想
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栄光の新東宝映画傑作選 銀座カンカン娘
新東宝映画傑作選
銀座カンカン娘

 今日は、 島耕二監督の『銀座カンカン娘』を観た。昭和二十四年(1949)の作品。

 身寄りを無くして親の知人の家に居候する春子(高峰秀子)と秋子(笠置シズ子)。その家の主人・新笑(古今亭志ん生)は落語家を引退して家計が苦しいのを知った二人は、偶然知り合った白井(岸井明)と組んで銀座の流しとして歌い始める。

 この主題歌(作曲:服部良一/作詞:佐伯孝夫)が大ヒットした作品。前半は台詞部分が歌になってたりして驚くが、面白いことは面白い。高峰秀子は歌もまずまず上手いし、笠置シズ子と灰田勝彦(春子たちと同居している新笑の甥)の歌はさすが本職。
 それと、途中までは単なる脇役だった古今亭志ん生が終盤に大活躍、というか暴走に近い独演を始めて圧倒的に強い印象を残す。エンドタイトルの出し方が洒落ている。(2004/01/04)

島耕二
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