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志村敏夫
大江戸の鬼 おおえどのおに
監督 萩原遼・志村敏夫
公開年 1947年
評点[B]
感想  今日は、萩原遼・志村敏夫監督の『大江戸の鬼』を観た。昭和二十二(1947)の作品。

 江戸の町は、ゆえなく人を殺す通り魔の恐怖に震えていた。なかなか尻尾をつかめず遠山金四郎(黒川弥太郎)以下の町方役人が焦りを見せる中、腕利き岡っ引の伝七(大河内傳次郎)と島流しから帰ってきたばかりの清吉(長谷川一夫)は、いわれのある般若の面に注目する。

 江戸の町を舞台にした推理サスペンスものといった感じの作品(脚本:三村伸太郎)で、江戸の闇の表現や夜中の追跡劇はなかなかの出来(撮影:安本淳・岩佐一泉)。いわくありげな面打ち師を演じた上山草人も雰囲気を出している。
 しかし、まだ昭和二十二年の段階では立ち回りを自粛していたのか捕物は割りとアッサリ目で、登場人物どうしの会話や思い入れの演技(?)が中心になっていて、展開がかなり遅い。特に面打ち師の娘を演じた高峰秀子の見せ場がたっぷりありすぎて……。
 内容がスリラー物でもあるためか、戦前戦中の萩原作品に観られたしっとりした感性や小粋な演出があまり観られなくて残念。(2004/09/29)

志村敏夫
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