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設楽博
長靴をはいた猫 80日間世界一周 ながぐつをはいたねこはちじゅうにちかんせかいいっしゅう
監督 設楽博
公開年 1976年
評点[B]
感想
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長靴をはいた猫 80日間世界一周
長靴をはいた猫
80日間世界一周

 今日は、アニメ映画『長靴をはいた猫 80日間世界一周』を観た。演出(監督)は設楽博で、昭和五十一年(1976)の作品。

 ドンドン街の猫ペロ(声:なべおさみ)は、傲慢なグルーモン卿(声:滝口順平)を相手に80日間で世界一周できるかどうか賭けをした。カーター(神山卓三)や鼠の親子(富田耕生・山本圭子)たち仲間と共に出発したペロを、いつもの殺し屋三人組(声:はせさん治・田の中勇・水森亜土)や謎の男ガリガリ博士(声:大塚周夫)が追う。

 『長靴をはいた猫』の続編的な作品。ただし、もちろんストーリーの繋がりは無いし、監督や脚本(城悠輔・山崎忠昭)を始めとするスタッフや主人公ペロの声優も交代している。
 『長猫』と同じく世界の古典を基にした作品であるけれども、前作とは異なり人間は全く登場せずキャラクターは全て動物の姿をしており、『80日間世界一周』を題材にしているのも一因かもしれないが、ほとんど全て“追っかけ”の描写が主体の作品となっている。
 追っかけアクションの動きは良く展開のテンポも速いが、ペロ以外の登場人物(動物?)があまり活躍せず、キャラクターが人間的(?)に成長するという要素がないので、『長猫』に比べてしまうと観た後の満足感は薄いような気がする。途中で出てくる不二子ちゃんボイスの美人(?)猫スザンナ(声:増山江威子)というキャラも話に絡んでくるのかと思ったら一度登場したきりだし、脚本が今ひとつのような。アクションのギミックももう一ひねり欲しいと思った。宮崎駿や大塚康生が抜けたのが影響している?
 ただし、前作よりアニメ技術が進歩していてペロの幻想や北極圏の描写の特殊効果は美しい。また、アクション主体であるが世界各地を廻るので舞台にはバリエーションがあるため飽きがこない。テーマ性・メッセージ性は無いけれども、娯楽に徹した一作。

 この作品のラスト近くに来て、幼少の頃に観たことがあるのを思い出した。終盤までは全く覚えておらず、最後の追いかけっことラストシーンだけ記憶があるので、テレビ放映で最後の方だけ観ていたのだろうか。今日観るまですっかり忘れていた。物忘れの良い私が覚えているのだから、当時おもしろいと思ったのだろう。(2005/01/26)

設楽博
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