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杉江敏男
ジャンケン娘 じゃんけんむすめ
監督 杉江敏男
公開年 1955年
評点[C]
感想
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ジャンケン娘
ジャンケン娘

 今日は、美空ひばり・江利チエミ・雪村いずみの“三人娘”主演の『ジャンケン娘』を観た。監督は杉江敏男で、昭和三十年(1955)の作品。

 阿佐見ルリ(美空ひばり)と千明由美(江利チエミ)は、修学旅行先の京都にあるルリの知り合いのお茶屋で、舞妓の雛菊(雪村いずみ)と知り合う。そのあと東京に来た雛菊から、彼女が酒の席で会って一目ぼれした東京の学生を探していることを聞いた二人は手助けするが、なかなか見つからず…。

 美空ひばりを中心として売り出された“三人娘”の映画。カラー映画で、オープニング・タイトルの画面から美空ひばりが黄・江利チエミが赤・雪村いずみが青という三原色のコスチュームで現れ、“総天然色映画”であることを強調しまくっている。全体に人の肌の色も黄色が濃く人工的で、カラーが強調された色調。
 そのカラー撮影をアピールするためか、冒頭では京都の神社仏閣や和服、その後も由美の芸術家である父の珍妙な部屋やルリの日本舞踊、そして遊園地のジェットコースターなど、鮮やかな映像を観客に見せることをテーマにしているのかと思えるほど、色が強調された映像が支離滅裂と思わせるほど続く。その分、雛菊やルリの父親のエピソードなどが断続的になっているようだ。
 “三人娘”のいずれかのファンなら、楽しめる作品なのかもしれない。それと、由美の父親役に小杉義男、ルリの父親役として高田稔と、戦前の大スターが顔を出しているのも見どころかも。(2002/06/05)

人生劇場 青春篇 じんせいげきじょうせいしゅんへん
監督 杉江敏男
公開年 1958年
評点[B]
感想  今日は、杉江敏男監督の『人生劇場 青春篇』を観た。昭和三十三年(1958)の作品。

 三州吉良の横須賀村の旦那衆・青成瓢太郎(志村喬)は一人息子の瓢吉(大沢幸治)を厳しく育てていた。父が病み家が没落していく中、中学を卒業した瓢吉(池部良)は早稲田大学へ進学し、青春の第一歩を踏み出す。

 十数回映画化されているという尾崎士郎原作『人生劇場』の一本(構成:八住利雄/脚本:椎名文)。
 原作の『青春篇』にかなり忠実だが、それだけにダイジェスト版的な感は否めない。もちっと瓢吉と吉良常(森重久弥)に焦点を合わせると良かったと思う。映像も、カラー初期でまだ制約があったのかもしれないが、傑出したものはない(撮影:完倉泰一)。私の中で最初に観た加藤泰版の印象が強すぎるのかもしれないけれども。
 池部良の瓢吉は、最初に登場したときの中学生姿はさすがに無理があったが、早大生になってからは柄に合っていたと思う。森繁の吉良常は、原作の吉良常は割りと情けないところがあったりするので合っているかもしれないが、ちょっと“侠客”という感じはしないかな?(2006/05/01)

杉江敏男
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