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内田吐夢

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宮本武蔵 二刀流開眼 みやもとむさしにとうりゅうかいがん
監督 内田吐夢
公開年 1963年
評点[A’]
感想
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宮本武蔵 二刀流開眼
宮本武蔵
二刀流開眼
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宮本武蔵 愛蔵BOX
宮本武蔵
愛蔵BOX

 今日は、内田吐夢監督の『宮本武蔵 二刀流開眼』を観た。昭和三十八年(1963)の作品。

 般若坂の死闘を切り抜けた武蔵(中村錦之助、のち萬屋錦之介)は柳生の里に向かい、既に隠居していた柳生石舟斎(薄田研二)との立会いを望んだが、彼の人間の大きさに圧倒され、そこを立ち去り京へ向かう。京では、佐々木小次郎(高倉健)と初対面し、そして約束していた吉岡道場の若当主・吉岡清十郎(江原真二郎)との試合を迎える。

 吉川英治原作(脚本:鈴木尚也・内田吐夢)の映画化第三弾。この作品も最後に武蔵自らの台詞で「まだこれからだ」と言うように、まだまだ途中という雰囲気だが、前作よりは作中のエピソードが豊富で退屈しない。
 前作同様、この編では強い武芸者を倒して実力を示そうという欲のある武蔵の若さが強調されているような気がする。高倉健の佐々木小次郎も、非常に若い感じ。
 これも前作同様、映像的には自然描写が美しい。また、画面の隅々までキチッとした作りで、非常に手間暇をかけて作った作品という感じがする。(2003/01/16)

飢餓海峡 きがかいきょう
監督 内田吐夢
公開年 1964年
評点[A]
感想
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飢餓海峡
飢餓海峡

 今日は、内田吐夢監督の『飢餓海峡』を観た!!昭和三十九年(1964)の作品であった!(←なにリキんでんだ)

 リキみたくもなるかも。長いよ〜!暗いよ〜!重いよ〜!の三重苦(?)で、面胴終太郎なら裸足で逃げ出すかも?(笑)でも、名作ではあると思うっす。
 昭和二十二年、青函連絡船の沈没事故で引き上げられた死体は、乗客名簿の数よりも二体多かった。そこに謎の“大男”が浮かび上がる。足取りは途切れるが、1人の娼婦が繋ぐ因縁が、十年後に、ある大実業家と大男を結びつける…。
 大男は三国連太郎。娼婦は左幸子で、これがちょっと凄かった。大男を追う刑事は伴淳三郎で、内田吐夢の厳しい演技指導を受けて「内田監督は俳優に多くを求めすぎる」と後々まで根に持っていたそうだけど、これ一作で映画俳優として名を残したようなもんだから、以て瞑すべしでは?(笑)

 内田吐夢監督も大男だったとか。なぜか“巨匠”は文字通り大きい人が多いなぁ。この作品、今は亡き映画評論家の荻昌弘は「題名には『長すぎて腹のへる映画』の意味もあるようだ」と書いてた。確かに(爆)。(2000/05/06)

宮本武蔵 一乗寺の決闘 みやもとむさしいちじょうじのけっとう
監督 内田吐夢
公開年 1964年
評点[A]
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宮本武蔵 一乗寺の決斗
宮本武蔵
一乗寺の決斗
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宮本武蔵 愛蔵BOX
宮本武蔵
愛蔵BOX

 今日は、内田吐夢監督の『宮本武蔵 一乗寺の決闘』を観た。昭和三十九年(1964)の作品。

 吉岡清十郎(江原真二郎)を倒した宮本武蔵(中村錦之助、のち萬屋錦之介)は、風流人である京の豪商・本阿弥光悦(千田是也)と偶会し、彼と彼の友人たち、そして遊郭の吉野大夫(岩崎加根子)から自分に足りなかったものを教えられる。清十郎の弟・伝七郎(平幹二朗)をも斃した武蔵は、ついに一乗寺下がり松の野で吉岡一門との最終決戦を迎えた。

 吉川英治原作(脚本:鈴木尚也・内田吐夢)の映画化第四弾。四作目ともなると、さすがに山場という印象がある。
 武蔵を演ずる錦之介が素晴らしい。ここまで来ると、まさにその人のように見える。カメラワーク(撮影:吉田貞次)も素晴らしく、伝七郎との決闘に出かける前の武蔵が夜闇を背にした絵柄は、息を飲むほど。ただ、現在ならアップにして説明的にした方がわかりやすいかな、という部分も数箇所あった(吉野大夫が琵琶を割るところなど)。
 光悦や吉野大夫が武蔵の知らなかった世界を見せる過程が非常に印象的。原作にある部分だが、俳優たちの演技が良い。そして、一乗寺下がり松の大殺陣! 今から見ると、展開のテンポがかなり遅めに見えるけれども、大変に充実した一本で、シリーズ中のピークと言ってもいいかも知れない。(2003/01/25)

宮本武蔵 巌流島の決闘 みやもとむさしがんりゅうじまのけっとう
監督 内田吐夢
公開年 1965年
評点[A]
感想
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宮本武蔵 厳流島の決斗
宮本武蔵
厳流島の決斗
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宮本武蔵 愛蔵BOX
宮本武蔵
愛蔵BOX

 今日は、内田吐夢監督の『宮本武蔵 巌流島の決闘』を観た。昭和四十年(1965)の作品。

 吉岡一門との決闘を切り抜けた宮本武蔵(中村錦之助、のち萬屋錦之介)は、しばらく俗世間から離れ、父を亡くして天涯孤独となった少年・伊織(金子吉延)と共に荒地の開墾にいそしむ。その後、将軍家指南役への推挙の話などがあったあと、細川家の剣術指南役となっていた佐々木小次郎(高倉健)と巌流島で立ち合うことが決まる。

 吉川英治原作(脚本:鈴木尚也・内田吐夢)の映画化第5作。ついにシリーズ完結を迎えた。
 結末まで、粗筋は原作に沿った展開だが、武蔵が迷いを見せることが多いことや、剣に対する求道を全肯定はしていないのが内田吐夢監督らしいだろうか。これは映画オリジナルだと思うが、吉岡道場の高弟の一人であった林吉次郎(河原崎長一郎)の末路の姿が胸を衝く。
 安定した映像は相変わらず良い(撮影:吉田貞次)。ただし、武蔵が巌流島に赴く前の晩に泊まった
宿の窓から見えた景色が、いかにも作り物っぽいのが残念だった。
 錦之助の、剣の道を進むことを決意しながらも時にそれに疑問を覚えてしまう武蔵像が素晴らしい。高倉健の小次郎は、なんだか剣豪というよりも不良少年っぽいような感もある。(2003/01/26)

真剣勝負 しんけんしょうぶ
監督 内田吐夢
公開年 1971年
評点[C]
感想  今日は、内田吐夢監督の『真剣勝負』を観た。昭和四十六年(1971)の作品。

 京の吉岡一門との戦いに勝利した宮本武蔵(中村錦之助、のち萬屋錦之介)は、鎖鎌で名高い宍戸梅軒(三国連太郎)のもとを訪れ、鎖鎌の技を見せてもらおうとする。対して梅軒は、武蔵が妻お槇(沖山秀子)にとっては仇にあたることを知って討とうとする。

 内田吐夢監督の『宮本武蔵』全5作では描かれなかった吉川英治の原作中のエピソードの映画化で(脚本:伊藤大輔)、監督の遺作になった。
 1時間16分ほどの小品だが、対宍戸梅軒戦一つのエピソードだけで間を持たせるのは少々きついように感じられた。それで、中盤以降は宍戸梅軒の幼い息子を中心に据えたのかもしれないが、観ている方としては困惑してしまう。登場人物の感情を表す表現やモノローグ部分の効果、妻お槇が「乳が張る」と叫んだあとの行動など「やりすぎ」の部分も多い。特に、お槇のあの行為は、あそこまで見せる必然性があったのだろーか。
 内田監督が元気なうちに作ってもらいたかった作品。(2003/04/12)

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