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山賀博之
王立宇宙軍 オネアミスの翼 おうりつうちゅうぐんおねあみすのつばさ
監督 山賀博之
公開年 1987年
評点[A’]
感想
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王立宇宙軍〜オネアミスの翼〜
王立宇宙軍
オネアミスの翼

 今日は、アニメ映画『王立宇宙軍 オネアミスの翼』を観た。昭和六十二年(1987)の作品。監督・原案・脚本は山賀博之で、キャラクターデザインは貞本義行。

 地球に似ている異世界のオネアミス王国で、人類初の宇宙飛行を目指して創設された“王立宇宙軍”。しかし、その夢は実現する見込みも無く、その一員であるシロツグ(声:森本レオ)も怠惰な日々を過ごしていた。しかし、熱心に宗教の布教活動をしているリイクニ(声:弥生みつき)という少女に出会い、初の宇宙飛行計画のパイロットに志願する。

 『新世紀エヴァンゲリオン』で有名になったガイナックスの第一作。作画監督の一人として庵野秀明の名もある。宇宙飛行士の訓練やロケットは綿密な取材でリアルに再現され、作中の世界も近過去の地球を基にして西洋とも東洋ともとれる不思議な雰囲気を生み出している。1987年の段階でこれほど高いクオリティのアニメが作られていたとは驚きで、現在でも劇場版として充分に通用すると思う。
 ストーリーも、現代的なシラケた若者が、あるきっかけを得てやる気になり、それが周囲を動かしていく様を、熱くなりすぎずに描いていて好感が持てる。才能あるアニメ製作スタッフたちの若さを感じさせられ、これはもう一度作れといっても無理かもしれない。森本“世界ウルルン”レオ(または森本“キッズ・リターン”レオでも可)も好演している。
 宗教がらみで多少説教くさいのと、全体としてアメリカ映画の『ライトスタッフ』に似ていることだけが引っかかる点。

 しかし、この作品は初公開当時、一部のアニメマニアから酷評され、監督はアニメ製作現場から一時離れてしまったというが、なぜなんだろう……。実写映画を模倣した作風が批判されたのか、いい子ぶっている(←妙な表現だが)とでも思われたのか……。
 ちなみに、初公開時は『オネアミスの翼 王立宇宙軍』と題名とサブタイトルが逆だったそうだ。(2001/11/19)

山賀博之
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