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昭和七年(1932)
生れてはみたけれど うまれてはみたけれど
監督 小津安二郎
公開年 1932年
評点[A]
感想
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小津安二郎 DVD-BOX 第四集
小津安二郎
DVD-BOX
第四集

 今日は、小津安二郎監督の『生れてはみたけれど』を観たっす。昭和七年(1932)の作品で無声映画。

 サイレントで松竹版のビデオは活弁どころか音楽すら入っていなかったので、観慣れていない私は正直言って最初の方は乗れなかったけど、子供たちが友人の家の映画上映会に行くあたりから、俄然テンポが良くなってきて、最後の方は観入ってしまった。職人芸ですな、どうも。でも、音楽くらい欲しいなぁ。弁士入りというのはアポロンから出ているのかな?

 小津はガキの小憎らしさを上手く使う。『東京物語』や『晩春』でも子供のあまりにも率直で可愛いげのない部分が活かされていた。生涯独身で子供を成さなかったからこそ、子供のそういう部分が見えたのだろうか。(2000/04/14)

青春の夢いまいづこ せいしゅんのゆめいまいずこ
監督 小津安二郎
公開年 1932年
評点[B]
感想
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小津安二郎 DVD-BOX 第四集
小津安二郎
DVD-BOX
第四集

 今日は、小津安二郎監督の『青春の夢いまいづこ』を観た。昭和七年(1932)の作品。

 学生の堀野哲夫(江川宇礼雄)と斎木太一郎(斎藤達雄)、熊田(大山健二)と島崎(笠智衆)たち4人は皆、大学近くのベーカリーの看板娘お繁(田中絹代)のことが好きだった。彼らは試験でカンニングしたりしながらのんきな学生生活を送っていたが、それからわずか数年のうちに堀野は若社長、あとの3人は社員と立場を分けることになり……。

 サイレント時代の小津に多かったカレッジもので、戦後も長く組んだ野田高梧の原作・脚本。
 前半の学生たちの珍妙な応援団の練習風景や試験のカンニングなどコミカルな展開は
小津お得意……のはずだが、この作品はちょっとテンポがゆっくりしすぎているかな?  全体にリズムが今ひとつに感じられて、特にサイレント慣れしていない人はちょっと退屈するかも。観た後に知ったのだが、『また逢ふ日まで』という作品(現存せず)の撮影予算が大幅に超過してしまったため『青春の夢〜』は急遽撮られた作品らしい。その制約が影響しているのだろうか。
 ただし、まだ22〜23歳で可愛い田中絹代やしょぼくれた雰囲気の斎藤達雄など俳優陣はさすがに魅力的だ。中でも前髪を垂らした若き日の笠智衆は二枚目といっていいくらいハンサムだった。(2006/03/19)

昭和七年(1932)
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